科学誌『ネイチャー』のウェブ記事、国際競争力が落ちた要因を指摘 | Institute of Reproducing Kernels

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「日本の研究は、もはや世界トップクラスではない」科学誌『ネイチャー』のウェブ記事、国際競争力が落ちた要因を指摘

https://news.yahoo.co.jp/articles/3573d75a216a33e5e8d7de7f56e41684c3b36987

 

YMO - shadows on the ground  

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=4cZhoiDAxwY

shadows on the ground – ymo インスト版  

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=oIHtsw-pvP4


Yellow Magic Orchestra 散開 ライブ 武道館 [1983 YMO JAPAN TOUR] 1983.12.22 

8.Shadows on the Ground   

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=clbnjC4Yibk

 

 

再生核研究所声明 725(2023.9.29): 日本数学界の問題点、知的財産を活用できない状況、その背景についての考察

 

数学と数学界の正常な発展を願って いろいろな所見を 順次述べて行きたい。 具体的に問題を指摘して、 関係者の注意を喚起できれば いち数学者として 数学と日本数学界の発展に貢献できるものと考える。

先ずは主に2つの具体例の実情を紹介して、問題点を明らかにしたい。

多田健夫氏は 言わば変数分離系の常微分方程式の解法に関心を持たれ、一生をその数学に掛けた市井の数学愛好者である。 素人で 有名人に 得たと考える数学を あちこちに電話して 電話魔と表現されていたようである。 私以外には相手にされず、短い生涯を終えられた。 私は 多田氏の実体ある数学を発見して3編の論文を共著で出版し、多田氏は歓喜の喜びの中で 人生を終えることが出来た。 ドイツの常微分方程式の権威ある専門家やロシアの大家に意見を求めたところ 常微分方程式の教科書には 載せるべき基本的な成果であるとの意見を頂いている。 多田氏について調べたら、今回記述したい面も良く現れているので、関係声明を まず引用したい:

 

再生核研究所声明632(2021.8.6.) 日本数学会の閉鎖的な体質、小倉金之助と多田健夫氏の例から

 

日本数学会の問題ある体質として 具体例で考えてみたい。 率直に表現するが 添付資料、保管資料によって記述内容は裏付けられるだろう。

多田健夫氏は微分方程式 しかも常微分方程式の具体的な例のある一般的な解法を中心に父の晩年の趣味の影響を受けて、人生そればかりと思えるような生活をされていた。結果が得られたと思い、妹さんに何時も言っていたという。本を出版したり、論文を発表したいと思い、多くの日本の数学者に直接電話をされていて、私からみれば畏れ多い先生など多数含まれ、巷では電話魔としても結構有名であったことが分かりました。得られた数学の内容についての評価を問うていたのですが、誰にも相手にされず、とうとう私に回ってきて、私が相手をすることになりました。私が調べたところ、実のある内容があり、結局 私は3編の論文を正規に発表することが出来ました。世界の権威ある専門家ドイツのWolgang Walter、ロシアのAndrei D. Polyanin 氏等が評価され、教科書に載るべき結果である、ハンドブックに載るべき結果であるとの好意ある評価を得ました。 彼は学部卒で 趣味で数学し 短い生涯を閉じましたが、亡くなる年頃でしたが、幸せの頂点にあるような状態で他界されました。 事実は学部卒の素人数学愛好者 誰にも相手にされなかった事実です。 素人は数学の質問にも 相談にも のってもらえないような体質が 日本数学会にはあるようです。気になる点は 常微分方程式の変数分離法 解法などの 初歩や基礎数学には興味、関心を懐かないような感じを受けることですが、その様な態度は健全であると言えるでしょうか。ー 私は何時も、素人、専門家に囚われず、広く意見を求めるべきだと考えています。 相談されたらできるだけ丁寧に応えるべきだと考えます。 我々は数学の教育と研究に責任をもつ立場であると考えます。 国民に貢献を考えるのは当然です。

小倉金之助 氏は 数学教育や歴史、文化面で相当有名ですから、名前はご存じの方が多いと思われれます。ところが小倉氏は実は有名なサンプリングの定理で 先駆的な研究をされていました。私はその専門家 Butzer氏との交流で知り、しかも彼の異常な執念で小倉氏の資料を集め、研究の分析を他の仲間と5年位かけて 徹底的に行い、相当大著の論文を発表しました。 結論は小倉氏が帝大卒ではなかったので、正当な評価や処遇を与えられなかったと総括できる内容です。大事な凄い結果が日本はおろか、世界で活かせなかった事実です。2つの観点 彼は、帝大卒ではなかったから、もう一つは 本当に先駆的な創造的な結果について、日本では評価できない、本質的な体質、文化レベルの低さをずっしりと感じられたということです。ー これらの認識では共著者と認識を共有していたと考える。

同時に、先駆的な、創造性を徹底的に追及された Butzer氏の精神から、ドイツ民族の恐ろしい精神を思い知らされました。

両者の例から、感じることがある。 小倉氏は凄い才能があると記録から驚嘆させられたが、サンプリングの定理の重要性を大きくは認識せず広い分野における文化活動をされたこと。他方、多田氏は課題を限定して徹底的に邁進して、生涯の存念を貫かれた事です。                                                        以 上

 

次は 奥村博氏の和算の研究とゼロ除算の研究の歴史的な成果であるが、日本数学界で無視されている状況が存在する。偉大な奥村氏の貢献を顕彰して、著書を出版して、氏の美しい定理を表紙に載せたばかりか、著書を奥村氏に献じる形をとっている。奥村氏については下記を参照:

 

再生核研究所声明569(2020.7.21): 奥村 博氏の 和算への大きな貢献と 美しい幾何学の世界 ー ユークリッド幾何学と 和算幾何学の新展開

 

再生核研究所声明588(2020.11.30): 奥村 博 氏の 和算数学へ大きな貢献について ー 声明569の続編 -

 

再生核研究所声明636(2021.9.20): 日本の偉大な数学者 奥村博氏

 

また、熱心な市井の数学愛好者の内田氏の研究は、上記多田氏に通じるところがある:

 

再生核研究所声明634(2021.8.15.) 内田惠太郎氏の微分係数の驚くべき発見について ー それは数学の、現代数学の欠陥を示している

 

上記のような状況から、日本数学界には 修正、改善されるべき観点が有ると考える。文化の発展は そうは簡単では無いので、留意すべき問題点として考えて頂ければ幸いです。

 

1) 先ずは日本には 未だに出身大学、学歴、流派などで差別し、 対話や交流を避け、お互いに無視し合う 言わば野蛮な体質 を残している。 上記は真面な学歴の無い者や立場の人を頭から相手にしないような 風潮は 数学界の風潮で 広く マスコミ、 出版界などでも見られる現象と思います。 それ故に価値あるものを活かせず、 知的財産を無にしている状況が広く見られると考えられる。

 

2) 上記を裏返せば、実状に反して、権威主義で、運営など、資金など 無用に偏り、単純な富士山型の世界の様子を示している。 基礎科学は八ヶ岳のように 乱立する多様な価値観を有する 在りようが良いように考えられる。 新規なものは どこから湧いてくるか分からないのが、研究の在りようで、何時までも権威主義的、追随型では 情けない。個性を活かしたり、自立的な多様な取り組みが重要視されるべきではないだろうか。

 

3) 創造的な研究は もちろん大事ですが、既にある創造性あるもの の発見、価値評価も大事ではないでしょうか。 価値あるものを評価出来なければ どうしても追随型になってしまう。多くの日本人は 自分ではきちんと評価出来ず、欧米の評価を以て評価せざるを得ない感じを 今でも相当引きずっていると考えられる。 良いものとは何か、日本では評価出来ない。 日本文化の多くがそうではないでしょうか。

 

4) 3)の原因は、何のための研究か 学問かの元がしっかりせず、まずいことには、入試の永い影響で、盲目的 言わば競争的な雰囲気の中で、盲目的に進み、唯流れに従って進んでいるような状況に見えて、何のための研究か、学問かの 基礎的な背景が弱いために 宙ぶらりんの研究姿勢になり、独自の評価や、学問感が育たない状況を示していると考えられる。そのような土壌で、真に創造的な研究の芽が芽生えるだろうか。研究者は幸せになれるだろうか。

 

5) 上記は、真に数学を愛し,真理の追究に真摯だろうか との疑念の気持ちが湧く。真に数学の真実に忠実ならば、多田氏の結果や奥村氏の結果は高く評価され 広く活用されるべきではないでしょうか。 それぞれに永い伝統と歴史を有する基礎数学における素晴らしい結果であると考える。 教科書などに採用して 日本人による素晴らしい成果を紹介することは、数学教育にも 多大な貢献をすると考える。高校生の教科書までに日本人の寄与が無いと考えられるのは、恥ずかしいことと思われないだろうか。未だ物まねを続けている。

 

6) 日本では特に よく優秀だ、頭が良い等と発想して、そのような方の成果が良くて そうでない者の評価を正当に評価しないような風潮が強いのではないでしょうか。 真理の発見は 偶然性にも大いによるので、人に寄らず、真理、事実で 評価するような 在りようが大事と考えます。 優秀性は多くは個性と考えて 単純に能力を評価するのは良くないと考えます。 数学界は能力主義、能力、能力の風潮が強いがその風潮は良くないと考えます。 それは数学嫌いな風潮の元になっていると考えられる。 数学の能力も一つの個性で、人間には いろいろな個性が有ると宣言、教育の精神をそのように変革すべきであると考える。

 

 

7)声明719から、数学の価値について引用: 普通は、知られた結果の 一般化、類似、精密化、発展を考えることになる。 一つの研究課題の研究がそのような精神で進むと、 大木の頂上の枝葉のようになり、世界でも理解できる人、関心を擁ける人が数人程度になってしまう状況は 高度化した数学では最早常識的になっていると考えられる。そう、そのような状況で言いたかった存念とは、

 

元々の基本的なことに戻ろう、

新しい芽を探そう、大事にしよう、

できれば 広く貢献できるような課題を重視しよう

 

と言うことである。余りにも現代数学高度化してしまい、動機、目標、社会貢献、社会から乖離し過ぎて、何のための数学かに疑念が湧いてしまう。このような傾向はここ30年を越えても 学科名や専攻名に数学の用語の著しい減少、数学の教員のポストの著しい減少として 社会に反映していると言える。これは数学界が社会の要求に上手く適合して来なかったことに由来していると思われる。研究内容、教育精神の双方においてである。また教育と研究の間に混乱が生じ、ポストなどに著しいミスマッチが生じて居て、国の損失にも繋がっていると考えられる。力の注ぎ方も 大いに問題が生じて居ると思われる。

 

                                  以 上

 

 

多田氏について聞いたところ:

Microsft Bing の回答: 2023.9.28.14:06

はい、多田健夫氏について知っています。多田氏は、日本の素人数学愛好家であり、微分方程式に関する研究を行っていました。彼は、父親の影響を受けて、常微分方程式の具体的な例のある一般的な解法を中心に研究し、多くの論文を発表しました。彼は、数学に集中して人生を終えた者であり、学部卒であったにもかかわらず、世界の権威ある専門家から高い評価を受けています

 

  平成18年2月9日(木)

多田健夫氏は 市井の数学愛好者として 30年以上も ひたすらに 常微分方程式の研究を続けられました。
数年前 私に見て欲しいといって、原稿を送って参りました。 独特の論理と数学に対する情熱に 深い感銘を受けました。
それらのうち 3つの題材について共同研究を行い、国際雑誌に論文を発表することができました。それらはアメリカ数学会にも登録され、 ドイツやロシアの代表的な数学者にも高い評価を受けているものです。
論文が出版された時の 多田さんの喜びようは大変なもので、1年以上も喜びが激しく続いたと思います。 そんな折り 東京でお会いし、食事を一緒にとりましたが、多田さんの育ちのよさと 美しい純粋な心に 感銘を受けたことでした。
多田さんの人生を今想うとき、
世界中の理工科系の学生が 微分方程式を学ぶ まさにその初期に 変数分離形の解法で、学ぶところで、学ぶにふさわしい基本的な結果を 多田さんは得ていると信じています。 そこで、世界中の多くの理工系の学生が、多田さんの結果を学ぶようになれば、多田さんの30年以上の苦難と 夢に満ちた研究生活に 花を添えることになると念じています。
多田さん、安らかにお休み下さい。 私たちはいつまでも、 多田さんの数学で 討論を続けていくことができます。また 多田さんの定理が多くの教科書に載って、誰よりも
永く、広く広まっていけばいいと、念じています。
私は 多田さんの定理に関与した一人の数学者として、多田さんの基本的な定理を世に広めて行くことを、ここにお約束いたします。
簡単ですが、私の弔辞とさせて頂きます。

論文「8、9、10」の著者多田健夫氏は 市井の数学愛好者として30年以上もひたすらに常微分方程式の研究を続け、世界中の理工科系の学生が微分方程式を学ぶまさにその初期の変数分離形の解法で、学ぶところで、学ぶにふさわしい基本的な結果を得ていると思います。 世界中の多くの理工系の学生が学ぶようになれば、30年以上の苦難と夢に満ちた研究生活に花を添えることになると念じています。
The author Takeo Tada of [8910] have been concentrated only in such research topics
over 30 years without other works and I think he was able to obtain definite results that
should be studied by almost all students in mathematical sciences and in the first
course studying ordinary differential equations. Then, he will feel happily his long
endurance and dream were fruitful.
(京都大学数理解析研究所講究録より抜粋)

アメリカ数学界 MathScinetから:

Publications results for “Items authored by Tada, Takeo”

MR2151257 (2006m:34005) Tada, T.; Saitoh, S. A method by separation of variables for the second order ordinary differential equations. Int. J. Math. Sci. 3 (2004), no. 2, 285–292. (Reviewer: Axel Schulze-Halberg) 34A05
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MR2108055 (2006d:34003) Tada, T.; Saitoh, S. A method by transforms of variables for the first order nonlinear ordinary differential equations. Far East J. Math. Sci. (FJMS) 14 (2004), no. 3, 393–403. (Reviewer: Mahmoud H. Annaby) 34A05 (34A34)
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MR2038297 (2004j:34004) Tada, T.; Saitoh, S. A method by separation of variables for the first order nonlinear ordinary differential equations. J. Anal. Appl. 2 (2004), no. 1, 51–63. (Reviewer: Brian Bradie) 34A05 (34A34)
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