冬のドラマクールで一番注目していた『なぞの転校生』
ついにラストを迎えました。
さて このドラマを楽しむためには いくつかの用語を知らなければなりません。
パラレルワールド(平行世界)
時空は いくつもの平行世界を形成。似てはいるが 少しずつ違う世界が存在する。
D-12世界
主人公 岩田広一 香川みどりがいる世界。われわれの住む世界。
D-8世界
アスカや山沢典夫がいた世界。滅亡した。
アイデンティカ
違う次元ではある一定の確率で同じ人間が存在する。
D-8で アスカの許婚だったナギサは D-12では広一。
D-8で王家の姫であるアスカは
D-12では幼いときに亡くなった広一の妹。
モノリス
謎の携帯端末。未知なる物質マルスを変化させたもので多彩な機能を持つ。
D-8世界を急速に進化させた一方 滅亡させた原因でもある。
Dー8世界から 我々が住むD-12世界にやってきたアスカ。
彼女を守る ヒューマノイド(人型ロボット)の山沢典夫。
すでにD-8世界は滅亡し
唯一の生き残りとなったアスカの余命も尽きようとしている。
そして岩田広一と香川みどりに全てを話し 姿を消すアスカと典夫。
しかし1ヶ月たった ある日。突然 広一たちの前に現われた次元調査隊。
彼らはDー15世界から アスカたちを助けにきたのだった・・・
なんと D-15での広一のアイデンティカは年が離れており父親とそっくり。
つまりNHK「少年ドラマシリーズ」(1975年放映)の世界が D-15だったのですね。
D-8の広一とは身長差が15センチ以上ありますが
きっと次元調査隊の隊長として苦労をした結果 縮んだのでしょう。
また D-15での みどりのアイデンティカは広一隊長の妻。
妻ではなく 白塗りにもなってない娘が代わりに出たのは
「13歳のハローワーク」の桐谷美鈴と同じく 桜井美南の事務所の都合なのでしょう。
ちなみに みどりの友人の愛ちゃんは端役なので白塗りです。
さて最後に 広一たちが 流れ星を見る瞬間までに巻き戻った時間。
これはアスカと山沢典夫がD-15世界に移動した影響による
時空のずれと考えられそうです。
ややもすると荒唐無稽だったり 製作者の自己満足に なりかねない
SFジュナイブルの世界を微妙なバランスで描ききりましたね。
姫モード全開の cook do 杉咲花の演技。
「ヒューマノイドは泣くことができません」の典夫の言葉と
自分たちのアイデンティカの幸せな姿を見届け
死を選ぶアゼシロとスズシロの姿がせつなかった作品。
続編は・・・20年後ぐらいでしょうか。
(画像 なぞの転校生HPより)