ロードムービー風のエピソードで 味があるストーリーになってます。
【第12話ストーリー】
運転手はミショーン。
走る車の横から男が飛び出してくる。
大きなリュックを抱えた男は一生懸命に叫ぶ。
「おーい 車を停めてくれ!乗せてくれ!」
しかし無視して通り過ぎていくリックたち。
カールも含め皆 無言。
よそ者とは関わらない。
今まで見てきた現実から 彼らの心は鉄のような鎧をまとっている。
さらに先を進む一行は 玉突き事故で車が重なっている場所に遭遇。
道路わきを抜けようとするが ぬかるみにタイヤがはまってしまう。
次々と車に集まってくるウォーカーたち。
しかし いくつも修羅場を抜けてきてるリックたちは無双。
あっという間にウォーカーたちを始末し 車をぬかるみから出す作業に。
そのとき またもや後のほうから
「おーい あやしいものじゃない。乗せてくれ!」と走ってくる男の声
ぬかるみから出た車は そのまま男を置き去りにしていく。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
自分らが住んでいた街を訪れたリックたち。まず警察署によるが武器は残ってない。
別の場所を探しに行く一行の目に入ったのは 積み上げられた黒焦げの死体。
その先を進むと 道路には 奇妙なバリケードが作られてる。
「手を挙げろ!持ってる荷物を置いて立ち去れ!」
急に屋上からヘルメット帽の男が出現 ライフルを撃ちながら叫ぶ。
すぐに始まる銃撃戦。リックが囮になってるうちにミショーンは裏手に廻る。
しかし男を仕留めたのはカール。
気を失っていたが防弾チョッキを着てたため男は無事。
ヘルメットをはずすリックの前に現れた顔は なんと モーガン!
ウォーキングデッド エピソード1
まだゾンビ世界になったことを知らなかった リックを助けてくれた恩人。
家族を探しに行くリックと
トランシーバーで連絡を取り合う約束をしていた黒人親子の父親のほう。
トラップが張り巡らされた建物に モーガンを運び込みます。
そこには大量の武器と 大事に置かれたトランシーバー。
さらに たくさんの文字が書かれた黒板。目だつの「クリアー」という文字。
そして大きく書かれた赤い文字「ドウェインがよみがえった」
ドウェインとは ウォーカーになってしまった モーガンの妻の名前。
毎晩 隠れ家の前に現れる 妻の姿に おびえていたモーガン親子。
子供のほうは いったい どうなったのでしょう?
モーガンの意識が戻るまで待つというリックに
カールは妹ジュディスのためにベビーベットを取りに行きたいと言い出す。
ウォーカーがあふれる街の中に行くなんて 母親譲りのワガママ再発?
だが カールの強い意志に
リックはミショーンが付いていくことを条件に許します。
ベビーショップに向かうはずだった カールとミショーン。
しかしカールは違う場所に向かいだす。そこは喫茶店。
中にはたくさんのウォーカーがあふれてる気配。止めようとするミショーン。
「ぼくはやりとげる。止めないでくれ」強く言い放つカール。
「プスッ」という舌打ちのあとにミショーンも言い放つ。
「わたしは止めないわ。だけどわたしが手伝うことをも止められない」
モーガンが使ってた動物トラップを使い 店に侵入するカールとミショーン
危険な場面も続くが さすがミショーン。カールを守りきります。
そしてカールがどうしても妹のために手に入れたかったのがこれ。
「僕はジュディスがママに似ていることを教えたかったんだ」
カールとミショーンの間には強い仲間意識が出来たようです。
一方 意識が戻ったモーガンは リックが油断した隙に襲い掛かる。
「オレをよく見ろ!覚えてるだろ!」必死に言い続けるリック。
「おまえはクリアじゃない。お前は変わったんだ。お前は死んでるんだ」
ナイフを持ったモーガンは リックの肩を刺します。
リックもすぐに反撃。
モーガンを縛り上げ トランシーバーをかざしながら 何度も言い続ける。
「おれは きみが見つけてくれるように これでいつも話しかけてたんだ」
「リックか?あぁ おれはなんてことを・・・」やっと気づくモーガン。
そして リックと別れた後のことを話し出す。
リックからの連絡をずっと待っていたこと。妻のドウェインを始末できなかったこと。
ある日 ついに妻が息子を襲い 息子もウォーカーになり ふたりを始末したこと。
リックは言葉を失う。
しかしリックにとってモーガンは信頼できる恩人。自分と一緒に行こうと強く誘う。
だがモーガンは ここにい続けると頑なに拒否。
「クリアにすること。それが生き続けた理由だから」
街を立ち去ろうとする リックたち。
バリケードを修理するモーガンに カールは声をかける。
「モーガン あなたを 撃ったのは ぼくです。ごめんなさい。」
そんなカールにモーガンは 厳しい表情で言う 「謝っちゃいけない」
変わり果てた この世界は情だけでは生き抜けない。
妻への情から 息子を失くすことになった自分への戒めなのでしょう。
その意味が明確になるのはラストシーン
帰り道には 行きに会った男が襲われた跡が残る。
彼の前で始めて停まる車は
残されたリュックを拾い上げていく。
よそ者は信じない。情に動かされない。
あまりにもリアルな展開。これがウォーキングデッドの醍醐味。
今回は 今までと違う味わいのストーリー。
まるで ひとつの映画のようで なかなかの力作回でした









