日本の殺人事件は増えている? | 湘南ダック ~神奈川・東京 ランチグルメ~

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久しぶりにまじめな話。


新聞やワイドショー。殺人事件のニュースが途切れることはありません。

日本の治安は悪くなる一方。昔はもっと安全な国だった・・・

そんなイメージを持っている人は多くないでしょうか?


警察白書で発表された殺人件数は 2010年度で 1067件。

戦後最小記録を更新中。

おそらく 日本は歴史上 一番殺人が少ない時代を迎えているわけです。


しかし なぜ殺人事件が増えているように思えるのでしょうか?

それはマスコミ報道の変わり方。

以前なら 地方記事ですんでいた殺人事件を 全国面で報道する新聞。

視聴率が取りやすく 賛否両論がでることもなく 番組作りが簡単なため 

すぐに取り上げるワイドショー。


これらの報道のあり方によって 

殺人事件が多くなったイメージが植え付けられるわけです。


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さて ここまでが一般論。

本当に日本の殺人事件の件数は減っているのでしょうか?


殺人事件になるのは 司法解剖で犯罪性があるとされた案件。

つまり変死体が発見され 司法解剖にまわされ 認定されなければ

殺人事件とならない。


実は日本では 変死体の数に対する司法解剖率は 5%以下。

アメリカの12% イギリスの24%など 欧米諸国に比べ 極端に低い。

多くの変死体が 事件性なしという形で処理されているのが実情。

(実際 司法解剖の国家予算は低く 以前 仕事がらみで関わったとき

担当医の少なさに愕然とした記憶があります。)


マスコミは 表に現われる数少なくなった殺人事件の報道に飛びつき

裏では 司法解剖率の少なさから

見逃されている殺人事件が多く存在する可能性


それが 日本の実情のようです。