『ファミリー・ツリー』心和むラスト・シーン | 湘南ダック ~神奈川・東京 ランチグルメ~

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おいしく食事が出来ること!健康であること!感謝です!

ゴールデングローブ賞で作品賞受賞。

「アーティスト」がなければ 

2012年度の アカデミー賞の作品賞も主演男優賞受賞も可能だった作品。

ハリウッド映画定番の ファミリー愛を描いた 味わい深い傑作です。


ファミリー・ツリー


ハワイに住むマット(ジョージ・クルーニー)は王族の末裔。

一族が持つ広大な土地の売却話が進行中。

そんなおり 妻のエリザベスが事故で植物人間状態に。

今まで仕事一辺倒だったマットは 一緒に住む10歳の次女スコッテイの面倒を見ながら

一生懸命介護につとめるが 医師からは 延命治療の中止を伝えられる。

高校で寮生活を送る 長女のアレクサンドラを家に連れ戻すが

彼女の口からは エリザベスが浮気をしていたことを告げられる・・・


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見る人 年齢層により 相当印象が違いそうな映画。

どんな場面でも 激しい罵り合いや 争いもなく 淡々とストーリーは進む。

しかし 主人公マットの心に刻まれた哀愁や悲しみの襞は 奥深い。

おそらく 年齢を重ねなければ わからない部分かもしれません。


家族の延命治療中止を決断すること。妻の浮気相手の本音を知ること。

子供たちとの溝を埋めていくこと。

何も知らない妻の父の罵倒を黙って受け入れること。

主人公は感情の高ぶりをあらわさないが おそらく心の中は嵐のような状態。


そして そんな彼を支えてくれるのが家族。

反抗的で口も聞こうとしなかった長女アレクサンドラは 最後は心強い理解者に。

母親一辺倒だった次女も心開いてくれる。


あと長女が連れてきた タメぐち口調のボーイフレンド シド。

ただのバカじゃなく 一番 ものを考えてたりする。これも意外。


ジョージ・クルーニー。

さっそうとした色男の役が多かったのに 今回の役はまったく違う。

それなりの年になってるが やはり名優。難しい役を演じきってます。

ハワイの土地の話は なくてもよかったかな・・・


家族三人で 同じキルトを掛けながら テレビを見ている

ラスト・シーンが心和みます。


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