父が亡くなりました。
すい臓がんの告知を受け 8ヶ月目。
3~4ヶ月の余命宣告だったので お医者さんも驚く がんばりでした。
高齢だったこともあり 手術 抗がん剤もせず。
それでも6ヶ月目までは ほぼ健康体の人と同じ過ごし方。
7ヶ月目で入院はしたが 家で亡くなりたいという
本人の希望をかなえるため 最後の1ヶ月は自宅で完全介護。
最後まで がんによる痛みが出ることもなく
老衰のように静かに息を引き取りました。
本人も よくわかっており 前の夜は母と じっくり話をしていたとのこと。
「見事な亡くなり方です」
お世話になった訪問医の先生にも ほめられたそうです。
「家で亡くなるということ」
ある医療関係者のHPには 家で亡くなるということは
「わがままを言える贅沢な状況」が用意されてるか、
「多少の困難があっても家で死にたい」のどちらかという指摘もありました。
父から 家で亡くなりたいと言われたとき 考えに考え 敷いた完璧な体制。
介護士さんやヘルパーさん そして 24時間対応してくれた 訪問医の先生。
皆 一生懸命で優しい人たちばかりでした。
それでも やっぱり簡単ではなかった。
父と母の二人住まい。
老齢の母には たくさんの人がやってくる介護が重荷で 何度も泣かれ
毎日交代で来ていた家族も ほぼ限界に近づいていた。
自分も休みはない状態。
家族や 周りの人たちの犠牲により 成り立ってたのは事実。
途中の段階で 誰かが倒れる前に 病院に戻すべきという 意見も言われました。
しかし 父は運がいい人でした。最後の1週間は ほぼ寝ている状態。
手がかかることはなくなり 大好きな家で亡くなることが出来た。
母も号泣の後 満足そうに話すことが出来る。
「お疲れ様でした。」父にも母にも伝えた言葉。
家で亡くなるという希望を 果たした父。最後まで看取れた母。
幸せな人生 満足できる最後だったと思う・・・