大晦日の夜。紅白も あまり見る気がしない。
年の瀬 ラストらしい映画を見ようと思い
青春モノや恋愛モノを探すが しっくりこない。
さわやかな年末にするのはあきらめ ディープなホラーを探す。
おっ S・キング原作。2007年度作品。これ 行きましょう。
謎の霧に覆われる町。霧の中には 何かがいる!
外に出た人たちは
次々に正体不明の生物に襲われる。
スーパーマーケットに閉じ込められた人々。
はじめは団結しているが徐々に正気を失っていく・・・
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出てくる謎の生物より怖いのが 集団心理。
それをあおる狂信的な宗教信者役が マーシャ・ゲイ・ハーデン
とても「この森で、天使はバスを降りた」の
可憐で力強い女性シェルリと同一人物とは思えない。
演技の幅が広い すごい女優です。
さらに ローリー・ホールデン。このひとも 上手な女優ですね。
主人公と最後まで行動を共にする女性アマンダを好演。
主人公のトーマス・ジェーンは メル・ギブソンに似た雰囲気。
彼の絶望の叫びは マッド・マックスを彷彿させるような演技。
そしてラストの衝撃。S・キングの原作にはなかったという部分。
きつい。
『猿の惑星』のラスト 自由の女神像を発見した時 並みのインパクト。
怪物より怖いのは人間。集団心理の怖さが存分に描かれた作品。
大晦日に見るにはふさわしくない内容だが 十分満足できるホラーです。