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「鎌倉へ14mの津波」 神奈川県が想定大幅引き上げ
県は 関東大震災タイプの再来で5メートル程度の津波を最大としていたのを
鎌倉市では 大仏や鶴岡八幡宮まで津波が到達する 14.5mに切り替えた。
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鎌倉の大仏を見に行ったことがある人なら ガイドさんから
明応地震(1495年)による津波で大仏殿舎が流された話を聞くでしょう。
土地の低さもありますが 2キロ近くも離れた大仏まで津波が到達したのは
大仏裏を水源とする稲瀬川をさかのぼって 来たという言い伝えがあります。
ただ 今の稲瀬川は 長谷より大仏にかけては 地下水路となっており
知らない人がほとんど。

また 八幡宮にかけては
由比ガ浜→大町→東勝寺→宝戒寺の
コースでつづく滑川が 東寄りに存在。
佐助川 乱橋川などの支流もいくつか
大仏殿の流失ほど有名ではないですが
明応地震で 津波がさかのぼり
若宮大路にある段葛が2キロ近くにわたり
洪水により破壊されたという記録もあります。
今回の 津波想定図を見れば川沿いの地域が浸水の場所として認定。
東日本大震災の時 ショックを受けた 川を遡上する津波のすごさを思い出す。
また鎌倉は 景観の問題で 由比ガ浜から江ノ島にかけては高い堤防はない。
そして ここ数十年で砂浜は相当なくなっている。
さらに大きな問題!
関東大震災のときの津波は 地震の5分後。海水浴客300人あまりが犠牲に。
おそらく逃げる時間は少なそう。
揺れがあったら すぐに逃げなければならないのでしょう。