『私は貝になりたい』史実としては・・・ | 湘南ダック ~神奈川・東京 ランチグルメ~

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この映画はねぇ。当時 TBSが社をあげて 宣伝しまくってたから 逆に敬遠しちゃったんですよね。

それに主演が 中居くんだったし・・・湘南ダック ~神奈川・東京グルメ~


私は貝になりたい


解説:テレビドラマの歴史に伝説を刻んだ名作

「私は貝になりたい」をリメイクした感動的な人間ドラマ。

戦犯となり死刑を宣告される小市民を見つめながら、

戦争がもたらす不条理や哀しみを切々と描き出す。

フランキー堺が演じた戦争に翻弄(ほんろう)される主人公に

挑むのは、『模倣犯』などの中居正広。

共演に「トリック」シリーズの仲間由紀恵や、伊武雅刀、

上川隆也、石坂浩二ら実力派が名を連ねる。

家族愛や人間の心の機微をより丁寧に掘り下げたストーリーが

痛切に心に響く。

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中居くん よかったです。

ナニワ金融道の頃は 好きだったのですが だんだんと 大げさな演技が スマスマのコントとかぶってきて 

鼻につき出していました。しかし この映画の後半は とくに 抑え気味の演技で 好感が持てます。

自分が一番 涙したのは 絞首刑になる直前 家族の写真を見れないまま 頭から袋をかぶせられる場面。

何度も 手に持った 写真をさすってるのが 悲しすぎました。

  

しかし題材については一言あり。

BC級戦犯は 岩川隆の「孤島の土となるとも BC級戦犯裁判」という本を読み 一時期 興味を持ってました。

実際 その裁判は ひとつひとつがいい加減であり 裁判長のさじ加減で 不公平な判決や冤罪を

生み出したのも事実のようです。

この背景としては 日本軍が行った残虐行為の 氷山の一角しか わからなかったために 

見せしめ的な要素が大きかったと思われます。


そのために 真の首謀者たち。

たとえば 5千人以上が虐殺された シンガポール華僑粛清事件は計画立案した命令者は逃げおおせ

(姿を隠してた彼が出てきたとき 彼の証言を待ち望んでいた 2名の死刑判決者の絞首刑はすんだあとだった) 

戦後 国会議員にまでなってる理不尽さ。

つまり 要領のいいものが逃げ仰せ 要領の悪いものだけが 処刑されてたわけです。


その意味で 裁判の不公平さ 戦争のむなしさを 訴えるための題材としては よいと思います。 


しかし・・・ 

2等兵で死刑になったものは 記録上おらず(死刑判決後に減刑者はあり) 

フランキー堺主演のテレビドラマ制作後に

「私は貝になりたい」の作者からも 事実と相違してると 問題点として提起されてたんですよね。

きっと 制作者サイドは知らないのでしょうね・・・