エチゼンクラゲ:なぜ?今年は姿見せず…首かしげる水産庁
毎年のように深刻な漁業被害を与える大型のエチゼンクラゲが、
今シーズンは日本海上でほとんど目撃されていない。
水産庁は「極めて珍しい。姿を現さない理由も見当がつかない」と首をかしげている。
エチゼンクラゲは中国沿岸で発生し、最大で傘の直径が2メートル、重さ150キロにもなる。
主に対馬海流に乗って8月から翌年2月ごろ日本海沿岸を漂流し、出現のピークは10、11月。
1回の定置網漁で3000匹以上がかかる場合もある。
東シナ海に出漁した船から「クラゲを見た」という報告が
漁業情報サービスセンター(東京都中央区)に数件入っている程度。
だが過去の苦い経験があるだけに、水産庁漁場資源課は
「(漂流がなくても)安全宣言を出すつもりはない」と警戒を緩めていない。
クラゲの生態に詳しい上真一・広島大副学長(生物海洋学)は
「今年は中国沿岸での発生が少なかったので、漂流数も少ないことは予想していた。
ただ中国沿岸で現地調査を進めない限り、クラゲの発生、
増減のメカニズムは解明できないのではないか」と話した。
〔毎日新聞 2008年11月7日より〕
エチゼンクラゲが 誕生するのは 中国の 揚子江 河口と 言われてます。
揚子江上流のダム開発により 水中のケイ酸が少なくなり 魚が好む種類の藻類(珪藻)が少なくなったこと。
生活排水に含まれる 窒素やリンが流れ込み クラゲが 好む種類の藻類(鞭毛)が 多く発生したことが
エチゼンクラゲの大発生につながっていると考えられてます。
今回の エチゼンクラゲの発生減少の理由として 考えられるのは
①オリンピックの開催時 環境汚染対策のために 工場を休ませていたので 排水が減った
②水温が 著しく変わった
ここらあたり でしょうか
しかし 北京オリンピックの時の 藻 大発生の ニュース。
セイリングが 出来なくなると 大騒ぎでしたね
中国全土で大発生していた この藻はクラゲが好む 鞭毛藻類のほうでした。
つまり エチゼンクラゲが 今年も大量発生する 下地は あったはずなのに・・・
クラゲの減少は 謎です ( ̄ー ̄?).....