米粉パンのことではないのですが…
料理講師って味覚が大事ですよね。
味覚の9割は嗅覚、なのに香害さんになってる講師さんも少なくないのが衝撃で。

私は自分では一切使ったことのない、合成洗剤や柔軟剤の合成香料をきっかけに、ごく軽度ではありますが化学物質過敏症を発症しました。
食で健康になりたいならまず整えるべきはここ、かと思うので、FACEBOOKに投稿したことをシェアしますね。


最近、個人が無秩序に香料ふりまいていて、どこもかしこも空気にニオイがついてます。


香料って、合成でも天然でも、自分で香りを感じるほど漂わせるのは、周囲の人からするとつけすぎ、なんですよね~


そこに香りがある=そこに揮発性有機化合物がある、ということ。
自分だけでなく他の人の身体にも影響を与えています。


天然香料成分もアレルゲンとして指定されてるもの、ありますからね。アレルギーって少量でも使い続けることで発症リスクがあがるので、
天然成分だから大丈夫、と毎日香り付けに夢中になるのは危ないんですよ。


香料成分は内分泌系や自律神経系に作用するのはもちろん、鎮静、抗うつ、催淫など精神的に
も作用することが知られています。


芳香療法=アロマテラピーは自然療法として今も愛好家が多いですが、研究も進んでいて、香りの効果について化学的に裏付けられているものも多いです。

民間療法としても管理された環境下で使うもの。つまり、日常生活は「無香」であることが前提なんですよね。


その上で気持ちを切り替えるとか場の空気を変えるとか、香りはアクセントとして使うものなんです。セルフケアで身体的に使う場合も同じですね。


ちなみにハーブティも毎日同じものを飲み続けるのは避けた方が良いんですよ。薬ではないけれど、様々な成分を分解するため肝臓に負担はかかるのでね。


合成香料いりマイクロカプセル使用洗剤や柔軟剤による環境汚染も顕在化しつつありますが、天然香料なら身体に優しい、なんてことはなく、化学物質であることには変わりない。


時間をかければ分解されるけど、毎日の洗濯で重ねていけば衣類に残るわけで…成分が酸化したような変なニオイになってたりする人も多いですね。


もしも、洗って乾かした後に衣類からラベンダー精油の香りがするとしたら…それはかなり使いすぎ。洗濯中に洗濯機の周辺が香るくらいが適切な量ではないかと思います。


自分の家の中で個人的に香りを楽しむならまだしも、衣類につけて「いい香りに包まれてる私って素敵~」と酔いしれながら公共の場でニオイを振り撒くのは、柔軟剤依存と変わらない香料中毒ですね~


否定されるとむきになって香りを使いたがるというのは香料目的で柔軟剤を使う方に良くみられる現象です。薬物中毒と変わりませんね。


だいたい、服に香りをつけるだとか花の香りにつつまれるだなんて洗剤メーカーが製品売りたくてCMで刷り込もうとしただけで、もともとマナーとしては「公共の場では無香料」が基本です。


香りを楽しむのは文化的な行為といえなくもない、けど、他人に嗅がせたり自分の気分をあげるために香りを身にまとうというのはちょっと文化圏が違うような気がしますね。日本文化のひとつ、香道なんてどれだけ繊細に香りを「聞く」と思います?


枕草子の中に
「よくたきしめたる薫物の、昨日、一昨日、今日などは打ち忘れたるに、衣を引き被きたる中に、煙の残りたるは、今のよりもめでたし。」という文があります。


どの香り、と明記はされてないけれど、焚き染めた直後から変化して落ち着いた香りを楽しんでる様子がみてとれます。長持ちして心地よく変化していく香り、白檀や伽羅でしょうか…


香りをつけるというのは高貴な人にだけ許された贅沢ともいえますが、当時は長い髪をそう頻繁に洗うことも出来なかったから…という衛生面での必要性もありますね。西洋の香水文化とも重なります。


臭いを香りでごまかす…というのは毎日お風呂に入って、洗濯してる現代人には必要ない習慣だともいえます。汚れを落としていれば臭いませんからね。清潔=無香料。それが公共のマナーの基本なんですよ。


衛生面が向上してるはずなのに、どうして不潔をごまかす香料いり柔軟剤がブームになるのか不思議でなりません。普通に衛生的な暮らしをしている方なら、無香に仕上げたところに、TPOに応じて香水を使えば良いだけのこと。
(香水の使い方にもお育ちでちゃいますけどね…)


香料付き日用品をお使いの方は、天然であれ合成であれ、髪も顔も衣類も手も、てんでバラバラの香りをまとっていて、なんともいえないニオイになっている方も多いです。


香りがわからない人、香りの合わせ方をしらない人ほど香りをつけたがる不思議…だから香害が問題になるんですよね。


嗅覚は脳に直結した感覚だし、始終香りにまみれてるのは脳にずっと刺激を与え続けているということ。集中力の低下や頭痛の原因になっていることもあるそうです。私の生活圏には有名進学校がいくつかありますが、そういうところの生徒さんは香料控えめなんですよね…


いい年した大人が香料中毒の果てに病気になるのは自己責任ですが、乳児から成長期のこどもにはなるべく日常生活での化学物質の曝露をさけるためにも「無香料生活」をおすすめします。


☆この文章、思春期のお子さんが香料つき製品使いたがると聞いたから、と天然香料の柔軟剤をすすめてる投稿をみて書きました。

無責任に香料生活をすすめることは私にはできないから。