やっと見つけたぞ!!!
ここだったのか、奴らの侵入口は
胴体だけだと5cmにも満たないような小さなネズミなんですが、土蔵入り口のステップ付近を・・・・ゲゲゲゲゲーーーー
すぐに全員逮捕しましたが、侵入口がわからなかったんです。
やっと見つけた。
それは、この扉の裏にありました。
開かずの間ではなく、閉じられずの戸です。
もし、無理やり閉じようとしたなら取り返しのつかない事になるかもしれません。
一度、火事、しかも町全体が消失した大火の火にさらされていますから、今更動かしたりしてはいけません。
手を伸ばし、割り箸を使って穴にパテを埋め込みました。
普段は目に触れないし気にしない場所なので今までメンテナンスを怠っていましたが、土壁の下の方が劣化してボロボロ、表面の裏側が特にボロボロになっている様子です。
ネズミ被害だけでなく、年月と140年前の火事で劣化が激しいです。
大工さんに相談して下の方に板を張ってもらうことにしました。
土壁そのものの修復はできません。
古い土壁の上に新しい土を重ねても馴染まないそうなんです。
もしやるとすれば、文化財の修復級の本格的なものになるようで・・・・無理。
ところで、この土蔵がみまわれた大火ですが、旅行記に記した人がいます。
イザベラ・バードという旅行家のイギリス人女性です。
まだ外国人が自由に日本国内を旅行できない明治初期です。
この中に、一行が湯沢に到着した時の様子が書かれています。明治11年のことです。
彼女がその耐火性に驚いている蔵の一つが、今回ネズミにかじられた蔵なのです。
多分、その時の蔵で現在まで残っているのはこの蔵だけだと思います。
ちなみに、犯人のネズミはよく家に住み着くネズミとは違い、あまりにも小さくて可愛くて、逮捕するには心を痛めました。
多分ですが、中にはペットとして飼っている人もいる種類ではと思われます?
とは言え、ペット用に繁殖させたネズミでは無い野生なので、病気や寄生虫の宿主の可能性がありますからペットにする訳にはいきません。
でも、良かった、良かった、間に合った。
侵入口の発見ができなかったら大騒ぎになっていたかもしれません。
昨日は、今年最初の町内女子会の日だったんです。
新年だから奮発してお茶菓子だけでなく豪華お弁当も用意
だから、皆さんが来て土間に入った途端にネズミがチョロチョロと言う事になれば・・・・・。
今年最初の初難関突破。
・・・