「認知症介助士」の使命は、認知症の人たちの「できる部分」を理解しながら、「できない部分」や「できないとき」を知り、相手の不安な気持ちを受け止めながら、その行動をお手伝いすることです。

そのためには、認知症を正しく理解し、多様な症状に対し、人として敬意を持って接することが求められます。そのための学問が「ジェロントロジー(創齢学)」です。

「創齢学」とは、「自分の齢(よわい)・人生は自分で創り上げる」そのために「人とは何か」「生命とは何か」「人生とは何か」「加齢とは何か」「どのように死を迎えるか」を探求する学問です。

寿命が延びたことを「時の賜物」としてとらえ、「時間という贈り物」を無駄にせず、充実した過ごし方をしようという考え方です。

実は私たちは高齢期から老年期にかけて、数多くの「喪失体験」に遭遇します。

退職による社会的地位・収入の喪失、親・祖父母としての役割終了による家族一体感の喪失、配偶者・友人・ペットとの死別による自分が愛する者の喪失、自らの身体・知覚機能の低下や容姿の衰えによる自己像の喪失等。こうした喪失感をかかえたまま、無為に過ごす人生ではなく、そのことを容認したうえで、高齢期に希望を持ち、自分らしい生き方をすること「時の賜物」を有効に活用することが可能なのです。

若いときから「老い」を考えるのは、とても重要なことです。若いうちなら、老いを楽しく過ごすための準備ができるからです。

認知症介助士として、認知症の人、高齢者の創齢(人生設計)の一助となることを想像し、自然に手伝えるということは、自分が高齢になった時の準備期間ととらえることができます。

私も自分の父の生きざま、同居の母の人生に寄り添うことができて、とても勉強になりました。人生100年時代還暦以降は儲けもんの人生と割り切って、どう生きるかを一緒に考えてみませんか?

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