「生活習慣病」の中でも詳しく知っておきたい4つの病気についてお話しをしていますが、今日は第二弾「高血圧(症)」です。

あなたは、自分の血圧をご存じですか?血圧とは血液の流れが血管壁にかける圧力のことで、その圧力が強い状態が「高血圧」と呼び、慢性的に高血圧であることを「高血圧症」と呼びます。また、血圧を測定するときには、収縮期血圧:最高血圧(心臓が血液を送り出す時に収縮した時の血圧)と拡張期血圧:最低血圧(心臓に血液が戻ってきて拡張し、次に血液を送り出す準備をしている時)の2つの血圧を測ります。本来体の隅々まで血液を届けなくてはならないので、激しい運動をしたときは血圧が高くなり、安静にしていれば下がります。

しかし、何もしていないのに慢性的に血圧が高い状態ということは、体に負担がかかりいろいろな問題を引き起こします。高血圧の要因はいろいろありますが、最も気にすべきは肥満と動脈硬化(症)です。

肥満の場合は体についた脂肪が血管を押して、絶えず血圧を上げる原因となります。一方動脈硬化(症)は前回詳しく述べましたが、動脈の本来持つ弾力性が失われ硬化(かたく、もろくなる)するため、血流が悪くなるだけでなく、血管が切れるリスクが増大します。

高血圧の原因としては

■喫煙・過度の飲酒。

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化をむしろ促進する働きがありますし、当然血圧も上がります。飲酒によるアルコールの影響で、飲んですぐには血管は拡張しますが、アルコールの分解に体中の水分を多量に使用するため、むしろドロドロ血の原因となり、血圧上昇の要因となります。

■過食・運動不足。

当然肥満の原因となります。

■脱水状態

血流を確保し、血液をサラサラにするには、脱水状態を防がなくてはなりません。「のどが渇く」のは相当水分が不足している証拠。のどが渇く前に、絶えず、こまめに水分を摂ることをお勧めします。500mlペットボトル等用意し飲んでる水の量の「見える化」が有効です。

■塩分の摂りすぎ

塩分の摂りすぎを注意するあまり、味噌汁を控える人がいますが、味噌にはむしろ血圧を下げる効果もあります。むしろパン・ピザ・ラーメン・パスタなどで知らずに塩分を摂りすぎることに注意しましょう。

「高血圧(症)」と「動脈硬化」「肥満」は切っても切れない関係性です。薬に頼っても、血圧を短期的に下げる効果はあっても、根本解決には至りません。むしろ、一生薬に頼らなくてはならなくなってしまいます。まさに生活習慣の改善・肥満防止が高血圧(症)の改善につながります。

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