毎年11月第3木曜日の日付が変わった午前0時に解禁されるボジョレー・ヌーボー。フランス・ボジョレー地区の、ガメイというブドウの品種で仕込んだ新酒のワインのことですね。
世界には様々な種類のお酒がありますが、種類別にさらっと分けると、アルコール発酵(酵母が糖類をアルコールと炭酸ガスに変換)によりできたお酒が日本酒、ビール、ワイン等でこれらを醸造酒、醸造酒を蒸留機で蒸留したお酒を蒸留酒といい、ウイスキー、ブランデー、焼酎等。醸造酒や蒸留酒にスパイスや果実を混ぜたものを混成酒といい、混成酒もハーブ系や果実系等何種類かにわけられますが、一般的に知られているのはペルノーやコアントロー、グランマニエ、梅酒・・・ですかね。
醸造酒の代表ともいえるワインは、約8000年前のコーカサス地方(黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈一帯)が発祥と言われています。そこからメソポタミア、エジプト、ギリシャ、ローマ、フランス、ヨーロッパ・・・と流れ、文明発展とともに徐々に広まり、現在では世界中の人々がこよなく愛するお酒になっています。
フランスワインについては割愛しますが、このボジョレー・ヌーボーというワイン界の一大イベントは、実は歴史は浅く、始まったのは1951年。日本には1985年に上陸。1985年といえば昭和60年でバブル期の始まりの頃です。懐かしいバブル・・・。
もともとは地元民がその年のワインのできをチェックする収穫祭であったものが世界中に広まるのですから恐るべし、ワイン・・・。
ボジョレー・ヌーボー解禁とともに、この時期、世界中のワイナリーで新酒が続々登場しています。
もちろん、私は広島なので三次ワイナリーの「三次ピオーネヌーボーロゼ2023」をいただきました!
ワインの評価なんてできませんが、個人的な感想を言えば、甘いけど超あっさり。確かに濃い味の料理やケーキと一緒に楽しめるワインでした。
【メモ】
■16世紀半ば・・・ポルトガルからキリスト教・鉄砲とともにワインが伝えられる。当時、ワインのことを「珍舵(ちんた)の酒」と呼ばれていた。
■世界三大酒精強化ワイン・・・シェリー(スペイン)、ポート(ポルトガル)、マディラ(ポルトガル)