
東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法/吉永 賢一

¥1,365
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ぼくの評価


(自己啓発、勉強だけでなくビジネスにも役立つ一冊。記憶だけにフォーカスした一冊)
実は昔から記憶することがどちらかというと苦手でして。弱点といえるかもしれません

丸暗記するよりも前後の背景をいろいろ自分なりに噛み砕いて覚えるのが好きなんです。
特にビジネス(仕事)においては、大事なことほどメモを取ったり、またはPCやモバイルに入力してしまうようにしているので自分のなかの「記憶」という機能が退化している気がするんですよね

実際にさいきん物覚えがわるい気が・・・

確かに便利な世の中でして、自分の代わりにいろいろと覚えていてくれる機器があるというのもいいものです。
ただし瞬間、瞬間で判断していく場合はどうしてもノウハウ=記憶がモノを言うのでやはり記憶力を無視することはできません。
というわけで、その弱点を克服したいという思いもあり本書を購入してみました。
本書で得た記憶力向上のポイントを自分なりにおさらいしてみたいと思います。
1.自分の記憶力を知る
筆者いわく、これは以外と自覚している人が少ないということです。
そこで、自分の記憶力を知る方法。
1日で100個の単語を覚えるとします。
もちろん記憶力には個人差があるので、100個は無理だという方もいらっしゃると思います。
(おそらくぼくもむりです
)ポイントは「無理をしないこと」だそうです。
次に10個覚えてみる。
これは楽勝

それでは次に50個覚えてみる。
うーん・・・きつい

それでは30個。
お、いいかんじ

という感じです。
2.復習のタイミング
人は忘れる生き物です。
その忘れるのにはどうやら周期があるようなのです。
では本書で紹介されている忘却における逆S字曲線を元にその周期を紹介します。
1日後 → 3日後 → 1週間後 → 2週間後 → 1ヵ月後 → 3ヵ月後 → 半年後 → 1年後 → 3年後 → 5年後
これがいわゆる復習のタイミングだそうです。
本書には記載がないのですが、人の記憶には短期記憶と長期記憶があると聞いたことがあります。
短期記憶とは、短期間で忘れてしまう状態です(PCでいうメモリに相当)
長期記憶とは、長期間記憶している状態です(PCでいうHDに相当)
脳は入ってくる情報がどの程度重要なものなのかを判断することができないそうです。
では、どうやって判断しているか。
それは同じ情報が何度も入ってくることによって、短期記憶 → 長期記憶へと移行するそうなのです。
つまり脳が「これは覚えなければならない情報なんだな」と勝手に判断するわけです。
それが復習の意味なのです。
ちいさいころによく「予習、復習をしなさい!」とまわりの人から耳にタコができるくらい言われたことがあると思います(笑)
それはつまり、予習 → 授業 → 復習を繰り返すことによって、脳に短期記憶ではなく長期記憶ですよと信号を送るためだったというわけです。
深いですねー

その他にもいろいろと記憶に残る覚え方を本書では紹介しています。
覚えるということ。
それは脳に常にインパクトのある覚え方をすることと、繰り返し情報を入れること。
これが記憶に大きく関係するようです。
記憶力に自信がないという方、ぜひ本書で記憶力を向上させてみましょう


