師範になるには何年かかりますか? | 茨城県ひたちなか市市毛 書道教室緑風会 佐久間しょうげつ 水戸市 那珂市 

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● 師範になるには何年かかりますか?


手ぶらで通える書道教室 佐久間しょうげつです


こちらは、2012年に書いた記事です。ご質問をいただいたのでもう一度掲載したいと思います。


一言に師範と言いましても、さまざまな書道会があります。


師範の上にもいくつかの資格のある書道会もあります。小中学生の部でも師範という名前の資格をもらえる書道会もあるようです。師範の価値は、書道会により様々です。


こちらでは、私の所属している「書魁社」の師範への道についてご説明したいと思います。


まず、その前に1つ説明させていただきます。


たとえば、小中学生の五段と一般部の五段は全く違うもです。


小学1年生はひらがな2文字、4年生は漢字2文字とひらがな1文字などの課題を書きます。大人の部の課題は、規定部(漢字4文字~6文字)に加え、随意部(自由課題。行書や草書、勉強したい臨書などが一般的)、臨書部(それぞれの段級に応じた古典臨書)、条幅部、創作部などなどたくさんの課題に合格できなければ上の段級には進めません。


小中学生の部では「お習字」を、大人の部では「書道」を学ぶことになります。


(大人になってからも続けて「お習字」を学ぶことで、小中学生の部で取得した段級の続きから学べる書道会も、稀にあるようです。)


書魁社では、小中学生の部で、10級から始めて、9級、8級、7級、6級、5級、4級、3級、2級、1級、初段、二段、三段、四段、五段、六段、七段、八段、九段、十段、準特待生、特待生と進級していきます。小中学生の部で特待生になると、小学生でも中学生でも、大人の部の10級から始めることができます。通常であれば、大人の部は高校生からになります。


そして、大人の部で、10級、9級、8級、7級、6級、5級、4級、3級、2級、1級、初段、二段、三段、四段、五段、六段、七段、八段、九段、十段、準師範、師範格、師範となるわけです。


大人の部で、10級から2級くらいまでは、毎月の課題を提出し、上位に選ばれると進級します。


なので、10級から2級までは、最短で8か月かかります。


2級から1級になるには、かなり上位に入らないと進級できません。そのため、昇格試験を受ける方が多いです。月例課題で進級できたとすると、最短でプラス1か月かかります。


最短で計算すると、10級から1級まで9ヶ月かかります。


1級以上は、年に2回ある昇段試験を受けないと昇段できません。仮に毎回合格できたとして、1級、初段、二段、三段、四段、五段、六段、七段、八段、九段、十段、準師範、師範格、師範なので、6年半かかります。


全部合計すると、最短で7年3か月かかります。


もちろん、10級から毎月進級できるとも限りません。1級になってすぐ翌月が昇格試験の月ともかぎりません。昇格試験は、6月と12月です。


1級になってからも試験を受けるまでにあと5か月かかることもあるわけです。課題も4つ〜5つあるため、課題を仕上げるにも数ヶ月かかります。


昇格試験も、毎回合格できるともかぎりません。


楷書・行書・草書・条幅創作のほかに、各段ごとに、課題の古典臨書が決まっていて、その古典の用筆をきちんとマスターできないと合格はできません。


10級から師範まで、実に14種類以上の古典を学ぶことになります。


この点は、ほかの書道会に比べて少々厳しいかもしれません。しかし、14種類以上の古典を、1つ最低半年以上ずつ学びますから、実力がつくことは間違いないと思います。


創作部にも力を入れているので、徐々に、創作の仕方も学びます。


創作とは、手本を見ながら書くのではなく、活字から文字をデザインすることです。そのためには、数々の古典の学びが必要になるわけです。


私の場合、小学生で特待生になり、中学1年生の秋に大人の部に入りました。2級まで毎月進級し、昇格試験も毎回受験して合格しました。でも、師範試験に4回落ちたので、師範に合格したのは23歳の秋です。


ちょうど10年かかりました。


だいたい10年くらいはかかると思っていただいたほうがいいかと思います。


師範になれたからと言って、師範がゴールではありません。


師範からが本当の勉強です。


師範になってからは、更に古典の勉強も続けつつ、創作の勉強が本格的になります。


試験はもうないのですが、ご希望で展覧会入選・入賞を目指し、さらに精進することもできます。


展覧会の作品を書くときには、もう先生の手本はありませんから、自分で創作して作品を仕上げるためにも古典の勉強は必須です。


小学生のための書道教室を開くことが目標であれば、師範になる前にも、教室を開くことは可能なようです。


書道は奥が深いとよく言われますが、始めてみると、奥深さを実感します。


私の説明を読んだだけではなかなか伝わらないと思います。ぜひ、ご自分で学びながら奥深さを実感してくださいね。


緑風会では、師範を目指す方、その上の展覧会作家を目指す方、「五段くらいまででいいわ」という方、実用書が上手に書けるようになることをゴールに考えている方、短期のコースをご希望の方、1回ごとの体験コースごご希望の方、それぞれご希望に合わせたレッスンを展開しております。


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