(月曜日)

夕方お迎えに行く。サラはお友達と仲良さげに笑い合っている。これが小学校でも続けば良いけど。


サラを自転車に乗せて漕ぐ。20キロは重い。保育園は残り3週間弱。こうやってサラとのんびり帰るのも、残り数回。寂しさを感じる。


風呂。サラに頭からシャワーをかける訓練。相変わらず嫌がるものの進歩はしてる。俺が手本を見せると「自慢しないでよ」と言われた。


夕飯前のお勉強。小2の算数と漢字。全然進まねえ。漢字を一通り教えたかったが無理っぽい。


夕飯。奥さんと勉強について言い合いになる。勉強で夕飯が遅くなることを奥さんはムカついているのだが、それは今まで何にもしなかったからであり、奥さんの責任でもある。


奥さんは全く勉強してこなかったから今の体たらくがあることを自覚していない。むしろ、それを是としている。そんなのと意見が合うわけもない。


俺が言い聞かせているのに、奥さんが言うことが真逆なもんだから、サラが混乱する。「勉強なんてできなくて良い」と奥さんが言うので、サラを惑わすことを言わないでくれと頼むと色々文句をつけてきた。


サラには別に名門校に行けとは思わないが、早く本を読めるようになったり、自分の気持ちを的確に表現できるようになってほしいし、文章を書く楽しさを知ってほしいし、算数で苦労してほしくない。俺の気持ちが奥さんに伝わることはないだろう。俺は何でこんな人と結婚しちまったのだろうか。


(火曜日)

残業で遅くなる。サラは漢字のお勉強をしたというが、全然覚えてなさそう。


先週土曜日で縄跳びが上手くできなかったことに悔しさを覚えたのか、布団の上で縄跳びの練習をするサラ。やめてくれないかな。。


(水曜日)

奥さんは年休を使ってサラと遊びに行ったので、保育園を休む。したがって、お迎えなし。


夜。小2の算数。解くペースが遅い。1ページやるのに30分かかる。計算間違えも目立つ。基礎が足りない。


家を購入するか否かで奥さんと大喧嘩する。


(木曜日)

帰宅が遅くなる。サラは平仮名の練習をしていたとのこと。毎日勉強する習慣はついたようだ。


(金曜日)

サラをお迎えに行く。卒園式は明日。残りあとわずか。


明日何を着ていこうかと考えていたら、「まさか正装じゃねえだろうな?」と疑問に思った。幼稚園ならまだしも、保育園で正装ってのも違和感しかない。先生に聞いてみた。

(´・ω・`)「明日って、親も正装なんすか?」

先生「いえ。平服で構いませんよ」

(´・ω・`)「そうすか」

先生「でも、例年正装で来られる方が大半です。あと、サラちゃんの髪もアクセサリーとか綺麗にしてあげた方が」

(´・ω・`)「(面倒くせえ)」


サラを自転車に乗せる。

(´・ω・`)「あと本当に少しだな」

(`・ω・´)「何が?」

(´・ω・`)「保育園だよ。こうやって一緒に自転車に乗るのもないってこと」

雲一つない夕暮れ時。ゆっくり自転車を漕いで時間を噛み締める。サラはグッスリ寝ていた。



サラと風呂に入り、お勉強。国語の読解。漢字を覚えていないため、読みも進まない。書くのも遅いし汚い。答えを出すのは早くなりつつあるが、一問解くのに50分かかった。


(土曜日)

卒園式当日。慌てて家を出て、9時に到着。


野郎はみんな正装。ママさん達も化粧を施したり、美容室に行ったみたいで、みんなキチンとしていた。昨日まで平服でフラリと行こうと思っていた自分と感覚が全然違うことにビビる。


男の子は人前に出るのがまだ苦手みたいで、照れたり、キチンと歩かなかったり、セリフが出てこなかったり。。それに比べて女の子はみんなしっかりしている。性別の差を思い知らされる。


サラは普通に入場し、証書を受け取っていた。3歳の頃は、行事になると1人だけおんぶされていたっけと思うと、涙が出てきた。


卒園式が終わり、色んな子と記念撮影したりで、まったり過ごす。園長先生が年度末で退任されることを昨日知り、どうしてもお礼が言いたくて挨拶に行った。


サラはクラスで1人だけミルクアレルギーだった。発達が遅くて療育施設に通った。不安で心配だった俺に園長先生にはいつも励ましてくれた。


(´・ω・`)「園長先生。今まで本当にお世話になりました。今のサラがあるのは先生のおかげです」

園長「いえいえ。サラちゃんは本当にしっかりとした子になりましたね」

(´・ω・`)「初めの頃は本当に何もできなくて、先生にはお手を煩わせました」

園長「サラちゃんは本当に優しい子なんですよ。お友達もサラちゃんを信頼しているんです」

(´・ω・`)「そうですか」

園長「今日、卒園者代表でサラちゃんが出たでしょう?なぜだか聞いてます?」

(´・ω・`)「いえ。聞いてませんでした」

園長「あれは、クラスのみんながサラちゃんを推薦したんですよ」

(´・ω・`)「えっ!!!」

園長「サラちゃん、一歩も二歩も引いた感じで、心配する気持ちは分かります。ですが、本当に優しい子なんですよ。お友達を助けてあげたりしている場面を何度も見ました。信頼されているから、今日の代表はサラちゃんって、みんなが推してくれたんですよ」

涙腺が崩壊した。涙が止まらず嗚咽してしまう。

園長「ですから、サラちゃんを信頼してあげて下さい。ちゃんと成長していきますから安心してくださいね」

(´・ω・`)「先生はこれからどうされるんですか?」

園長「しばらくゆっくりしようかと。沢山遊んでエネルギーを充電します」

新設された保育園で園長を任され、コロナ騒動で1番大変だった時期を支えてくれた。今年卒業するサラは一期生にあたる。だからこそ、退任をこの時期に決めたのだろう。


昼前に帰宅。感情が揺さぶられたので非常に疲れた。筋トレして昼飯を食う。サラと奥さんは出掛けたので、河原に行ってウォーキング。


河原には、自転車・ランニング・野球・サッカー・ラグビーなど、運動している人達が沢山いた。自分はひたすら歩く。普段は色々考えるのだが、今日は無心だった。10キロを約2時間かけて歩く。自然を感じる道を歩く週一のこの時間は俺にとっては貴重である。


帰宅するとバタンキュー。昨日やった背中と脚トレの疲れが重なり、昼寝。気がついたら19時。サラは勉強をしたらしいが、量はちょっとだけ。それでも1時間ほどかかったらしい。


今日は肉体的にも精神的にも凄い疲れた。


(日曜日)

朝9時からサラの勉強。国語の読解と小2の算数1ページ。漢字が多くなり、読むペースが落ちた。正攻法で解くのが難しくなり、サラは自信を失ってきたように感じる。


ヒントを与え、解かせて、解法のテクニックを教える。本当はテクニックで教えたくないのだが、自信を失わせては意味がない。


とりあえず解かせて、その後は文章の構成や意味が難しい単語、漢字を解説する。やはり1時間はかかってしまう。算数はまあまあ。


11時。3人で遊びに行く。






スライム作りやペンダント作成をした後は、キャッチボールやサッカーをする。やはり体力も必要である。


奥さんと別れて、またもやショッピングセンターへ。



サラはポケモンゲームにハマる。2人でひたすらボール投げ。伝説のポケモンカードを2枚ゲット。このゲームがなかなかキツい。


本屋で立ち読み。サラは絵本をスラスラ読めるようになっていた。日頃読んでいる文章の方が圧倒的に難しいので、簡単に思えたらしい。


妖怪図鑑がお好きな様子。


帰宅。


第二部の勉強をさせるために、バテたサラを1時間ほど寝かす。


風呂。サラが俺のアソコなら乳首を触ってきたり、チューしようとしてきた。

(´・ω・`)「おい!やめろ!触られると痛えんだよ」

(`・ω・´)「⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎(←内容がヤバすぎて書けない)」

(´・ω・`)「なんてことを。。どこで覚えてきたんだよ。頼むからそんなこと言わないでくれ」

俺のアダルト動画を見たのかと思うほどヤバい発言を連発。そろそろ一緒にお風呂に入るの止めようかな。


夜の勉強。朝と同じく国語の読解と小2算数1ページ。朝より調子が良く、1時間で終える。1週間を終えたご褒美にプリキュアのガチャを一つあげる。


その後はサラのフリータイム。時間になったらピタリとテレビを止めるところが凄い。


保育園で勉強しているらしく、紙を渡された。算数やら平仮名の練習した形跡があり、表に「サラのおべんきょうノート」と書かれていた。


入学までのカウントダウンが始まった。どこまで教え込んで送り込むことができるのか。小学校に入ったら教えてあげる暇が果たしてあるのか。不安しかない。おしまいける。