(月曜日)
お迎えに行く。公園で鍛えてあげようと、早めに到着。
(´・ω・`)「公園行こうぜ」
(`・ω・´)「なんで?」
(´・ω・`)「昨日、ブランコできるようになっただろ?今日も練習するんだよ」
(`・ω・´)「どんぐり拾いしたいな」
(´・ω・`)「いいよ。どんぐり拾いと練習な」
17時になると、この時期はもう暗くなる。暗闇の公園でスマホの灯りをつけながら、どんぐり拾い。俺のポケットにガンガン入れて、パンパンになった。
やっとブランコ。サラは怖いからかチェーンを握る手が痛いという。本当はそんなにぎゅっと掴まなくても良いのだが、落ちると困るので我慢しろとしか言えない。
集中力が続かないのもサラの特徴。俺が見本を見せているのに上の空。これじゃダメだと思い、かけっこに変え、散々走って帰宅。
夕飯後。俺のボディビル雑誌を持ってきたサラ。
(`・ω・´)「サラちゃんも、こんな身体になりたい!」
(´・ω・`)「そ、そうか(刺激が強いものを見せちまったかもな)」
(`・ω・´)「重いものを持ちたいよ」
(´・ω・`)「うーん。このダンベルは?1.25キロ。危ないから絶対落とすなよ」
(`・ω・´)「重い!」
(´・ω・`)「もっと大きくなったら、一緒にトレーニングしような」
俺の教育は正しいのだろうか。
公園で拾ったドングリを洗って乾かす作業に追われる。保育園でも拾ったのを合わせると、とんでもない量。一体どうすんだよ。
(火曜日)
朝、サラが号泣。俺が起こしたときは素直に起きるのに、奥さんが起こすと大抵一悶着起きる。
帰宅が遅くなりサラと夜は会えず。
(水曜日)
風邪をひいたので休むことに。痰と咳がやばい。
部屋のものを捨てまくる。マスクの量が半様ない。
まともなマスクが流通する前のポンコツマスク。絶対に使わないだろうから、とにかく捨てる。本は半分程度捨て、引っ越しがスムーズにできるように心掛けている。今度は服を捨てないと。何より大量のエロDVDはどうやって捨てれば良いのだろうか。できれば捨てたくないのだが。
風邪で休んでいるのに筋トレをしてしまう。明らかにオーバーワーク。でも止められない。いつか怪我しそうで怖い。
保育園に行く。サラはお友達とアルプス一万尺を物凄いスピードでやっていた。やっとマスターしたらしい。
(´・ω・`)「公園行こうぜ!」
(`・ω・´)「嫌だ」
(´・ω・`)「はっ?練習しないとさ、忘れちゃうぞ」
(`・ω・´)「お家に帰りたいんだもん」
根気がなさすぎる。。
家に入る直前、奥さんから外食したいと連絡。もっと早く言ってよ。奥さんを待つために、小さい公園に行き、時間を潰す。サラはダッシュを繰り返していた。
サラはデニーズが良いと言い張り、仕方なく行く。俺は辛うじて食べられる翡翠麺、サラは安定のお子様ランチ。
飯を食っていたら、隣の席にクラスメートのAちゃん親子がやって来た。マスクを取ったAちゃんママは、相変わらずお綺麗。
しかし、気まずい。適当にお話ししながら、サッサと帰る。サラとAちゃんの関係性を観察していると、サラは下僕のよう。立場は明らかに下。このままだと人に使われてポイされるんじゃないかな。
自室で休んでいると、サラが怒っていた。
(´・ω・`)「どうした?」
(`・ω・´)「いつもさ、ちょっと待って、ってママ言うんだよ」
(´・ω・`)「ふむふむ」
(`・ω・´)「それでさ、ずーっと、サラちゃんと遊んでくれなくてさ」
(´・ω・`)「そうか」
(`・ω・´)「ママって、そういうところあるよね(ボソッ)」
(´・ω・`)「(5歳と言えども、もう侮れねえ)」
今日の朝も号泣していたサラ。何事かと思って近づいたら「1人にして!放っておいて!」と言われる。怖えよ。
(木曜日)
祝日。自分は相変わらず風邪が酷く、全然治らない。サラと奥さんはスカイツリーへ行ったので、夕方までゆっくりさせてもらう。
サラが帰宅。寝室に入っていったので眠るのかと思いきや、ムクリと起き上がり「遊びたい」と叫ぶ。シルバニアファミリーでママゴトの相手をした後は、タブレットを使ってお勉強。足し算と引き算を教える。
(´・ω・`)「2+3。この意味はね、チョコが元々2個ありました。パパが3個買ってきました。全部でいくつでしょう、ってこと」
(`・ω・´)「うーん」
(´・ω・`)「パパの指を使ってごらん。こういうこと」
(`・ω・´)「5個」
(´・ω・`)「よしよし」
珍しく30分間頑張り、何となく分かってきた様子。本当は塾に通わせたいんだけどねえ。
(金曜日)
体調が悪い。めんどくさい部下の相手をし、疲れ切って定時で帰る。奥さんがお迎えの日だったが、俺が行くことに。ラッキーなことに、M君の美人ママさんとお迎えが被る。
お迎えが一緒になったサラは大喜び。サラがトコトコとM君に近寄り、M君が着ているジャンパーのフードに手をかけた。
(´・ω・`)「(コイツ、何するつもりだ!キスでもするのか???)」
サラは、M君のフードをサワサワしただけだった。
(´・ω・`)「随分と際どいことするなあ。焦ったよ」
(`・ω・´)「どういうこと?」
(´・ω・`)「いや、何でもない」
(`・ω・´)「ねえ、パパ。なんか臭いよ」
(´・ω・`)「俺じゃねえよ」
(`・ω・´)「パパ、オナラした?いつもみたいに」
(´・ω・`)「おい!やめろ!やめてくれ!」
(`・ω・´)「いつもオナラしてんじゃん」
(´・ω・`)「お家でのパパのことは、お外で話さないでよ」
美人ママさんは苦笑いしていた。恥ずかしいなんてもんじゃない。
自転車に乗せる。
(`・ω・´)「今日はお外で食べるの?」
(´・ω・`)「ママから連絡がないから、お家で食べるんじゃないのかな?」
(`・ω・´)「ふーん」
(´・ω・`)「あっ。ママからLINEだ。お外で食べたいってさ」
(`・ω・´)「今日はお家で食べたかったな」
(´・ω・`)「そっか」
(`・ω・´)「いつもさ、お家なのかお外で食べるのか、分からないんだよ!」
(´・ω・`)「(いきなりキレた!)ママ、会社を出る時間がいつも分からないから約束できないんだよ。許してやれよ」
クルクル寿司に行く。値上げがかなりされていた。メニューは変わり映えせず、食べたいものがない。金曜日の夜なのにガラガラ。マジで潰れるんじゃないかね。
サラの食べる量が増え、お値段が張る。あと数年したら一人前を食べるんだろうな。
(土曜日)
サラを習い事に連れて行った後は、ひたすら部屋の片付け。モノをガンガン捨てまくる。
サラを迎えに行く。
(´・ω・`)「英語、今日は何を習った?」
(`・ω・´)「・・・ハムスター」
(´・ω・`)「(しょぼい)他は?」
(`・ω・´)「思い出せない」
(´・ω・`)「(まるで役に立ってない)」
近所の不動産屋に行く。オープ○ハウスで懲りた我々。人の良さそうなおばちゃんで安心。予算やら何やらを話し、明日は3件内見することに。
2時間近くいたが、サラはグースカ眠っていた。退屈だろうが仕方がない。
家に帰り、図面をじっくり見る。2件は採光が北向き、1件は間取りがおかしすぎる。時間の無駄になりそうな予感。
(日曜日)
11時に不動産屋のおばちゃんと待ち合わせ。
おばちゃん「新築の一軒目ですけど、早く売りたいらしくて、値下げに応じるそうです」
(´・ω・`)「(北向きだもんなあ。見てから考えるか)」
今日はこれ以上はないという快晴。陽当たりチェックには最適な日。
中に入ると、真っ暗で笑う。広さや間取りに文句はないが、一日中電気を付けっぱなしにしないと無理。こんなの売れるわけないだろ。立地も悪いしなあ。
2件目。民泊の居抜き物件だった。間取りがおかしいわけだ。ネタとしては面白いけど。
3件目。立地は文句なし。お値段もまあまあ。しかし、北向きで南側には家が建っているという物件。ココが自分の本命だった。かすかな期待を持って内見。
一階は真っ暗。2階のリビングも暗い。外はカンカン照りなのに、無茶苦茶暗い。こんな所でくつろげねえよ。3階の居室は比較的明るい。
(´・ω・`)「なんか、壁とかメチャクチャ汚いですね。残置物もかなりありますし」
おばちゃん「中国の方が住んでいたようですよ。お国柄かもしれません」
(´・ω・`)「でも、図面には『中は綺麗です』って書いてありますよ」
おばちゃん「本当ですねえ・・・」
迷った。値段と広さ、立地は満足。しかし、リビングがどうにも気に食わない。南側のバルコニーの目と鼻の先に別の家が建っていて、圧迫感がヤバい。
不動産屋さんと別れ、昼飯を食いに店に入って奥さんと話す。
(´・ω・`)「迷う。どうしたもんか」
奥さん「私はないと思うわよ」
(´・ω・`)「だよなあ。でもさあ、こんな物件はなかなか出てこないよ」
奥さん「家の使い方が雑だから、他もどうせ不具合があるわよ。怖いわ」
(´・ω・`)「そうだよねえ」
サラは大人しくしていたものの、2日に渡って退屈な物件選びにつき合わせている。申し訳ないので、奥さんと別れてスカイツリーへ連れていってあげる。
サラは先週欲しがっていたすみっコぐらしのキーホルダーに突進。「これが欲しい!」とおねだり。これが欲しかったがために、ずっと我慢してくれたので、買ってあげる。
レジに向かおうとしたとき。
(`・ω・´)「あっ!」
(´・ω・`)「どうした?」
(`・ω・´)「ピンクのキーホルダーだ!」
(´・ω・`)「欲しがってだけど売り切れで買えなかったやつだね」
(`・ω・´)「どうしよう。どっちにしようかな」
(´・ω・`)「・・・これも買ってやるよ」
(`・ω・´)「いいの?」
(´・ω・`)「昨日も今日も頑張ってくれたからさ。だけど、これからも不動産屋に行くからな。ちゃんと大人しくするんだぞ」
(`・ω・´)「うん」
買うものを買ったらスカイツリーに用はないらしく、公園に行きたいという。
(´・ω・`)「公園でなにするの?」
(`・ω・´)「三輪車とブランコ」
(´・ω・`)「偉い!練習しよう」
三輪車は何とかサマになってきた。ブランコも一生懸命に練習。まだまだだが、恐怖心は無くなってきたようだ。
あたりは真っ暗。
(´・ω・`)「そろそろ帰ろうか」
(`・ω・´)「走りたかったなあ」
(´・ω・`)「明日、お迎えの後に公園行こう」
(`・ω・´)「そうだね」
帰宅。サラのリュックにキーホルダーを付ける。夕飯後、絵本を読んであげるとサラは寝てしまった。
物件探しはまたまだ続く。おしまいける。