こんにちは。年末年始も変わらずに仕事をしている、筆耕士で書道家の清水克信です。

 

大晦日は21時に就寝、元日は4時くらいに起床して、通常通りに仕事するのがここ数年のルーティンです。

 

 

 

 

 

 

 

さて先日、埼玉の某高校の卒業証書の名入れをしていたのですが、初めて見た文字(というか字形)がありました。

 

※望月さんの旧字のアレンジ

 

望月さんの望の字ですが、標準的な字形ではありません。異体字かな?と思って調べたら、どうやら旧字体のアレンジのようでした。

 

※望の新字体

※望の旧字体

 

今回の望月さんは旧字体がベースで、最終画の横画が短いバージョンのようです。

 

異体字としては調べてもわからなかったので、オリジナルと割り切っていいかと思います。

 

旧字体を見ると、なぜ月が斜めにカーブしているか?わかりますね。元の形の名残りということです。

 

望の字は「のぞみ、ねがい、遠くを見る、人気、満月」と言った意味があります。希望・望遠鏡・人望・・・

 

それも、古代の文字を見ると理解できます。

 

※金文の望の文字

 

これは今から3000年くらい前の望なのですが、左の人が右側の月を見ているのがわかります。

 

最後に標準字体の変化について補足します。

 

昭和生まれの方であれば、あれ?と思う人もいるかもしれません。

 

※跳ねる望月

 

昭和に発行された漢字辞典や筆順時点を見ると、以上のように書かれていることもあります。

 

亡は跳ねる、月は跳ねずに左払い。

 

現に僕自身もこの形で覚えていましたし、字形としてはこの形が最もかっこいいと個人的には思いますが、現在の標準字形ではありません。

 

もちろん文字としてはどれも正解です。

 

ただ、今は標準字形が普通の亡と月の形になっているとお考えください。月は斜めですけどね。

 

漢字は歴史が古いから年々形が変化しています。そのために許容がとても広いです。ややこしいけど、それが故に芸術性も高いのだと思います。

 

書くだけでアートですからね。魅力的な文字なのですよ。

 

おわり

 

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