こんにちは。とりあえず書いてみる、筆耕士で書道家の清水克信です。

 

最近、石鼓文の法帖(ここでは書籍)を購入したので、見よう見まねで書いています。書いてみないことには、始まりませんので。

 

※石鼓文より「馬・既・同・吾」

※石鼓文より「馬・既・同・吾」

 

※石鼓文より「子・之・求・◯」

※石鼓文より「子・之・求・◯」

 

※石鼓文より「角・弓・茲・◯」

※石鼓文より「角・弓・茲・◯」

 

石鼓文ですが、何時の遺物なのかわかっていません。春秋末期から戦国時代ということなので、紀元前700年から紀元前200年頃ではないかということです。500年も幅があるということは、さっぱりわかっていないということですね。

 

書体は大篆となります。秦の始皇帝が中華を統一したのが紀元前221年で、公文書の文字を小篆に統一しています。大篆なので、相当古い文字ということになります。

 

石鼓文を見ていると、日本の神代文字にも似ていたり、ハングルを想像するような文字もあります。何かしら繋がりがあるのかもしれませんね。ロマンです。

 

用筆法

 

さて、そんな石鼓文ですが、さっぱりわからなくても用筆法はなんとなく想像できます。やっぱり古いとは言っても篆書なので、蔵鋒と中峰で書くのが基本なのだと思います。

 

※石鼓文の用筆「蔵鋒」

※石鼓文の用筆「蔵鋒」

 

筆を入れる際は蔵鋒です。穂先を隠すように逆側から入れる用筆ですね。(蔵鋒に対して、穂先を出すのが露峰)僕が楷書で使う逆筆と似ていますが、ちょっと使う意味合いが違うので、分けて考えた方がいいでしょう。

 

※石鼓文の用筆「中峰」

※石鼓文の用筆「中峰」

 

送筆は中峰で書きます。筆の長さの中峰ではなく、用筆法としての中峰です。これは穂先の先端が線の中央を通る用筆法です。蔵鋒と中峰は連動した動きになります。

 

あと、収筆ですが、穂先を起こす動作を入れます。これは点画にもよりますが、文字の印象が変わると実感しています。

 

法帖の改造

 

古い古典の法帖ですが、見辛くないですか?

 

※石鼓文法帖の見づらいページ

※石鼓文法帖の見づらいページ

 

そんな時は蛍光ペンでなぞり書きをしてしまいます。

 

※なぞり書きした石鼓文の法帖

※なぞり書きした石鼓文の法帖

 

この方法なら、何が書いてあるか一目瞭然。石鼓文なら細かい部分の字形や用筆は気にする必要がないので、とても有効です。

 

実はこの方法、この石鼓文の後書きに紹介されていました。ナイスアイデア!他の法帖もどんどんなぞり書きしようと思います。

 

今回石鼓文を見て書いて、現代の文字に面影が残っていたり、存在がなかったり、色々と気がつくことがあって面白かったです。

 

よくぞ漢字が生まれて、より洗練して後世まで伝わったなあ。

 

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