こんにちは。賞状のレイアウトは「楽しむもの」と伝えていきたい、筆耕士で書道家の清水克信です。

 

レイアウトは基本的なルールがあります。そのルールさえ押さえていれば、あとは応用するだけです。

 

あと、ちょっとルールから逸脱することもあります。

 

※佳作の賞状の作例

※佳作の賞状の作例

 

この賞状は、僕が実際にいただいているご依頼が元ネタです。ご依頼は部分筆耕で、記入箇所は受者「佳作・・・櫻子様」の部分です。あとは印字。

 

受者ですが

・佳作

・標語の部

・多良咲市立竜福小学校五年

・齋藤櫻子殿

以上の順番になっています。

 

※佳作の賞状の受者の部分

※佳作の賞状の受者の部分

 

これ、普通に考えるとおかしい並びです。

 

普通に考えると

・標語の部

・佳作

・多良咲市立竜福小学校五年

・齋藤櫻子殿

これが自然な順番になります。「標語の部」の中の「佳作」ですから。

 

※佳作の賞状の本来の受者の部分

※佳作の賞状の本来の受者の部分

 

でもこれだと受者が4行になってしまいます。また、佳作の下に大きな空間が生まれてしまうので、賞状全体としてのバランスも良くありません。

 

そのために、ルールとは逸脱しますが、「佳作」の下に「標語の部」を持ってきています。

 

実際に元ネタでは、僕が初めて依頼を受けるとき、過去の賞状のコピーをいただいたのですが、4行で書いてありました。

 

受者のスペースも狭いので、ギッチギチに詰め込んで書いてありました。そこで、3行にする案を先方に提案し、今に至ります。

 

※逆に「標語の部」の下に「佳作」を置いてもいいのですが、1行の途中からいきなり大きな文字が現れる格好となり、やはり賞状全体のバランスが良くありません。

 

賞状の内容と全体的なバランスの塩梅、これを考えるのはパズルを解いているようで面白いものです。

 

「賞状レイアウトは難しいもの」と考えている人は多いようで、賞状筆耕プロコースの添削をしていても伝わってきます。

 

なんとか「難しい」を取り払って、面白さを伝えていければなあ、と思います。

 

ちなみに今回の作例は「賞状筆耕プロコース」の上位講座のための課題の候補です。いま、難しい賞状の作例をいくつか作っていて、その中から選抜して教材にしたいと考えています。

 

作例作りって本当に大変で、最も大変のは名前や会社名を作ることです。苗字ランキング・名前ランキング・架空の市町村・・・そんなサイトを参考にさせていただいています。ありがたや♪

 

おわり

 

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