こんにちは。最近は永年勤続の賞状を書いて書いて書きまくっている、筆耕士で書道家の清水克信です。
永年勤続の他には建築系の感謝状や表彰状もたくさん書いています。6月は第一四半期だからなのかな?
本当にありがたいことです。ご依頼のご期待に添えるように、いや超えられるような賞状を書いていきたいと思います。
※賞状の作例
さて、そんな書きまくりの清水ですが、その技術と経験を伝えるべく、通信講座「賞状筆耕プロコース」を運営しています。
そして、賞状筆耕プロコースをお考えの方からご質問をいただく中で時々ある質問が「私も筆耕士になれますか」です。
ということで、今回は「賞状を書く仕事は誰にでもできるの?」について考えていきます。
※賞状筆耕プロコースの修了証
まず、先に答えを言ってしまうと「わからん」となります。
賞状を書く仕事、つまり賞状筆耕に資格はありません。ということは、書ければ誰でもできます。技術さえあればなんとかなる業界だと僕は思っています。
では、誰でも書けるのか?となると、ここが問題になります。
知識と技術を勉強すれば書けるようにはなります。そう考えると「誰でも」と言えますが、大前提が「勉強すれば」なのです。
ちょっと話はそれますが、本格的な筆耕士になるのなら、専門的に学ぶしかないと思います。独学だと難しいんじゃないかなあ。
独学では
※賞状の有名な書籍
左は僕が監修した本、右は前田篤信先生の本ですが、実際に本格的な賞状の書き方の本はこの2冊くらいしかありません。実用書道の本は他にもありますが、古いですし、賞状についての内容は少なめです。
そして、この賞状の書き方を2冊学ぶとどうなるか?基本的な賞状を書くことができます。しかし、プロとしての様々な依頼には対応できません。
例えば、僕の監修の賞状の書き方は12種類の賞状のレイアウトが掲載されています。書籍に掲載されている賞状のパターン、もしくは近いパターンは書けるようになりますが、それ以外は難しいでしょう。
基礎的な書き方から自分で応用できればプロになることも可能かもしれませんが、そんなことができる人は天才だと思います。少なくとも僕には無理。
ということで、単発で賞状を書く場合は書籍だけでいいのですが、プロになるのであれば習う必要があるのです。
※筆耕の仕事は幅広い
期間
習う場合の期間ですが、これは個人差があるので何とも言えません。同じ1年でも毎日1時間練習する場合、2日で1時間の場合では全く異なります。
レベル
レベルですが、お金を取る以上、プロレベルが必要になります。プロレベルとは一般の人ができない技術レベルのことです。
書道は勝ち負けがないので判断が難しいのですが、書いた作品が喜ばれるのであれば良いのかなと思っています。他人に喜ばれる仕事なので、僕は自分が本当にいい仕事をしていると自負しています。
センスと才能
センスについては、これは誰でも磨くことができます。もともと書道の才能を持っていてもいなくても、賞状を見て学び、知識を付けて、練習することでセンスは磨かれます。
才能については不要だと思うなあ・・・。
野球界の大谷翔平選手やボクシング界の井上尚弥選手のような飛び抜けた存在、筆耕業界のトップオブトップを目指すなら才能は必要かもしれませんが、普通に筆耕して喜んでいただける存在であれば、自分次第でなんとでもなると思います。
心配り
筆耕の知識や技術とは少し違いますが、とても重要なことがあります。それは「心配り」です。これはセンスに少し関連すると思うのですが、作品は当然のこととして道具は丁寧に扱いましょう。
物を大切にすると答えてくれるし、作品にも現れる気がします。文字を書く機会を与えてくれる道具や環境には常に感謝の気持ちが大切です。なーんて、道徳的な事を言うのは僕には似合わないぜ。
伝える立場として
数年前に日本賞状技法士協会の講師となり、その時に色々と思うことがあり、2年前から賞状筆耕プロコースを立ち上げました。
教える立場・・・というか、現役筆耕士としてもありますが、いまはとにかくハイレベルな筆耕士を増やしたいと思っています。
筆耕士はとにかく足りません。そして筆耕士の存在も知られていません。
筆耕という言葉自体がマイナーということもありますが、賞状を必要としている人は筆耕士に頼むのではなく、近所の習字教室の先生に頼みに行くのです。
習字の先生がすぐに賞状を書けるわけもなく、戸惑っている話はよくあり、そして実際に相談も受けています。
習字の先生にはイザという時のために賞状筆耕の知識と技術を知ってもらいたいし、筆耕のプロに需要が向かってもらいたいと思っています。
筆耕の仕事に興味があったら、どんどん挑戦してもらいたいと思います。正直、プロになれるかどうかは保証できません。でも、やらないとわからないですからね。
筆耕は習い事の中では比較的に低コストだと思います。芸術書道のように展覧会で入選したら師匠に礼金を払う必要もありません。※各所で問題になっていますよね😅
もちろん、学び始めるなら若い方がいいでしょう。今が自分の最も若い時なので、できるかぎり早く始めてみてください。仮にプロになれなくても死ぬわけではありませんし、その学びは他でも必ず役立ちますので♪
おわり
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清水 克信(筆耕コム)
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憧れるのをやめましょう
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