こんにちは。今年の目標は「これからの人生設計を再設定すること」と思っている、筆耕士で書道家の清水克信です。

 

今年は50歳になるので、今までの自分を棚卸して、これからの目標を再設定したいと思っています。

 

大谷翔平選手の人生設計や曼荼羅チャートなどはとても参考になりますよね。幸せな人生を過ごすためには、目標の明確化ってとても重要なので、楽しみながら考えていきたいと思います。

 

さて、そんな実際50歳だけど、気持ちは29歳の清水ですが、今回は度々SNS等でいただく質問に多い「筆耕士になるには」についてご紹介します。

 

 

情報収集

 

筆耕士とは筆耕のお仕事をする人の事です。隙間時間を活用した副業としている人もいますし、僕のように本業としている人もいます。

 

習字教室の先生なので地元の企業や学校から毛筆揮毫を頼まれるなど、自分の意と反して仕方がなく筆耕をやっている方もたくさんいらっしゃいます。※一般の方は習字の先生なら賞状も書けると思っています。

 

どの立場にしても「筆耕をやりたい」「筆耕に対応できる技術が必要」そんな時にまずやるべきことは【情報収集】となります。

 

今の時代はインターネットがあるので、情報収集は難しくありません。筆耕業者のホームページ、このブログのような現役筆耕士のブログはまず見てみましょう。

 

また、賞状の筆耕を行いたいのなら書籍があります。有名なのは「前田篤信先生の賞状の書き方」「清水克信の賞状の書き方」です。後者は僕が監修した本なので自己賛美は恥ずかしいですが、賞状を書けるようになりたいのなら読んだ方がいいです。

 

あと、前述したように現役の方のSNSに質問を送ってしまうのもありです。質問内容は明確にして送ってみて下さい。リアルな返答が返ってくるでしょう。

 

 

筆耕の道具

 

情報収集してある程度筆耕というものがわかったら、道具を用意してみましょう。書道経験者ならなんとなく想像できると思いますが、書道初心者の場合は全くわからないかもしれません。そんな時は下記動画を参考にしてください。

 

 

 

書道歴について

 

筆耕と書道経験の関係ですが、僕はあまり気にする必要は無いと思っています。

 

「書道歴10年」「学生時代に書道部」「大学は書道科」・・・そんな書道経験者は書道の基本がしっかりしているので、筆耕の技術も習得が早いと思います。でも、僕がそうだったように書道歴がなくても問題なく筆耕士になれます。

 

僕は小学6年生まで近所の習字教室で習っていましたが、書道歴はそれだけです。その時も、同年代の子供よりも級の取得が遅い、平凡な子供でした。そして高校は普通科、大学は理系で書道とは無縁の生活を送っていました。

 

 

必要な資格

 

書道歴と関連するのですが、筆耕に資格は関係ありません。乱暴な言い方をしてしまえば「書ければいい」のです。

 

「〇〇書道会8段」「〇〇書道協会師範代」・・・これらはあまり意味がありません。というか、一度忘れた方がいいかもしれません。筆耕は筆耕の技術として学び直すつもりの方が習得が早いかも。

 

書道の資格ということであれば、「文部科学省後援 毛筆・硬筆書写技能検定」を取得した方がいいです。※以下「書写検定」

 

書写検定は書道の唯一の公的資格なので、技術と知識の技量が最もわかりやすい計りになります。筆耕だけでなく、民間団体の書道の先生も取得した方がいいと思います。

 

書写検定を取得しているということは、書道の基礎技術、漢字やカナの基礎知識が身につくことになるので、筆は剣となり、硯は盾になります。自分を武装した状態になるのです。

 

筆耕の仕事を始めた後でもいいと思うので、書写検定の挑戦をお勧めします。

 

 

必要な技術

 

筆耕に必要な技術ですが、前述したように「書ければいい」です。書道歴も関係なし、書道資格も関係なし、とにかく技術がものを言う世界なのだ。

 

具体的な技術ですが、賞状・宛名・目録・・・色々な筆耕業務がありますが、まず必要なのがバランスの取れたレイアウトを作る技術です。

 

いくら文字が上手でも、レイアウトが悪いとヘッポコな作品になります。レイアウトは先人が築いた有効な方法がありますので、まずはその先人の知恵を習得します。

 

そして文字ですが、基本的には「細字」の「楷書」が書けなくてはいけません。筆耕の内容によっては行書や中字や大字もありますが、まずは「細字」の「楷書」が大基本となります。

 

ま、書道としてみても「細字」の「楷書」が基本なので、基本をしっかり学びましょうと言うことです。

 

これは僕が実際に感じたことですが、まず「細字」の「楷書」をしっかり書けるようになると、行書・草書・かなの習得が早くなります。それだけ楷書って大切で、実は最も難しかったりするのです。

 

 

最も大切なこと

 

ここまで、「筆耕士になるには」として、情報・道具・資格・技術と解説してきました。最後に筆耕士になるために最も大切なことをお伝えします。

 

それは「行動すること」です。昔、ギターの神様と言われた寺内タケシは言いました。

 

ギターは弾かなきゃ音は出ない

 

いくら道具だけ揃えても、実際に書かなければ、そこに文字は現れません。賞状を書きたくても、知識を身につけなければ書くことができません。

 

行動をすれば失敗することもあります。10回行動して成功するのは1回かもしれません。と言うことは、成功確率は10%ですね。しかし、行動をしなければ成功する確率は0%です。

 

世の中にいる成功者と呼ばれる人たちは運が良かったのか?確かにその通りかもしれません。しかし、運を引き寄せるのは行動です。中には100回の挑戦でやっと成功した1回で大成功したのかもしれません。

 

「筆耕士になりたい」と決意したら、何をすればいいのか?まずは行動してみてください。行動することで、その業界の事が深く見えてきます。深く見えると自分がやるべき新たな道が見えてきます。

 

行動しなければ立ち止まったままですが、行動すれば自分の可能性は広がっていくのです。ぜひ、なんでもいいのでまずは行動してみてください。

 

 

僕の筆耕の今後

 

筆耕の仕事は年齢に関係なくできます。僕も死ぬまで筆耕をやってもいいのですが、ちょっと他にやりたい事があるので、近い将来引退も考えています。※仕事柄、完全に引退することは難しいですが。

 

そのためにも後継者をたくさん育成したい!ただ、新講座の教材作りなどの実務が追いついていない。賞状筆耕プロコース3を修了されている方、待たせて申し訳ないです。

 

2024年は体に鞭打って頑張ります!

٩( ‘ω’ )و

 

おわり

 

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清水 克信(筆耕コム)
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