こんにちは、Shinoこと、上川詩乃です。
今日は、私の、個人的な子供時代の
想い出についての記事です。
先日、何かの検索の折に出会ったブログ、
メグリさんのブログで、
子供の頃の絵本の記憶について
ご自分の体験を書かれていたのですが、
その文章に、思わず私も
自分の記憶を振り返らずにはいられない、
そんな気持ちになりました
そして、この記事の中でご紹介のあった、
『絵本の記憶、子どもの気持ち』を
さっそく読んでみたのです。
すると、最初のページに、
「家庭文庫」についての記述がありました。
家庭文庫というのは、個人の家の一室に
本を置き、近所の子どもたちに開放する
私設の図書室です。
その一節を読んだとたん、私は一瞬で、
子供時代の”わたしの秘密の読書部屋”に
座っている気分になってしまったんです!
その、”秘密の読書部屋”とは、
↑写真のような(まんまではありませんが)
近所の団地の植え込みの陰です
私が幼稚園後半~小5年生まで
住んでいたちっちゃな家は、
”夜景がきれいな神戸の山の手”、
と言えば聞こえがいいのですが、
実際は”山のヒジ”くらいの、
今でもコンビニの一軒すら無い
坂だらけの不便な住宅地にありました。
ですが、近くに
『鴨の子文庫』という家庭文庫があり、
毎週土曜日の午後には、
無料で本を借りることが出来たのです。
”鴨の子”というのは、
そこの地名が”鴨子が原”だったので
名付けられたのだと思います
土曜の午後、『鴨の子文庫』で
本を借り、待ちきれなくて
家までの途中にある団地の
暑ければ木陰で涼みながら、
寒ければ植え込みに身を寄せて風を除け、
道路からも、団地の窓からも
誰からも見えない、
私だけの秘密の空間で
本の世界に浸りきる・・・
その”読書部屋”で一冊読み切り、
また『鴨の子文庫』に舞い戻って
新しく本を借り直し、
楽しみで楽しみで
寝る時間だと叱られても
こっそり布団の中で読む・・・
(だから眼を悪くしちまいましたが!)
どれだけ豊かな時間を
”秘密の読書部屋”と『鴨の子文庫』が
与えてくれたのか、
それを想うと、胸が熱くなります。
検索すると、『鴨の子文庫』は、
2015年に47年の歴史に幕を下ろされた、
とのこと。
ご自分の家の一部を『鴨の子文庫』として
開放して下さっていた方は、
『もりのなか』など数多くを翻訳なさった
間崎ルリ子さんだったそうです。
両親が、喘息だった兄のこともあり、
私たち子供のために、
空気の綺麗な場所を、と
のびのび遊べる場所を、と
選んでくれた家。
そんなことも、当時は何も知らず、
自分がいかに恵まれた環境にいたかも
無自覚なままで享受していた私。
・・・けれど、
ものすご~~く、遅ればせではあるけれど
今になって、そのありがたみに気付けた、
それだけでも良し、とするかな?
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