「いつか・・・」 | ある夜いきなり、絵描きになったもので

ある夜いきなり、絵描きになったもので

 ~全くの素人から、国連絵画展日本代表になり、
 ”こころに響く画家”を模索する、
 Shino こと、上川詩乃のブログです~

 

こんにちは、Shinoこと、上川詩乃です。

 

”こころ風景画”Webアートカード、12作目、

(”こころ風景画”Webアートカードについては、こちら

 

「いつか・・・(画題「堤防」)」

 

 

 

 

これも六作目の「秋の浜辺」と同じく昔に描いた絵で、

 

今、確認して気が付いたのですが、同じ97年9月に描いています。

 

 

私が昔に絵を描いていたのは、97年から2003年までの短い期間でしたから、同時期に描いていてもそう不思議ではないかも知れませんが、

 

それでも、こうして後年ピックアップした絵二枚が、同じ月に描いていたとはちょっと自分でもビックリです。

 

 

 

あ、それに、モチーフとなった場面も、同じく広島に住んでいた頃を思い出して描いてる海ですねぇ・・・へぇ~・・・

 

広島に住んでいたのは、たったの二年間なのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

91年四月から93年三月までの二年間、

 

生まれ育った阪神間を初めて離れ、私は広島市で暮らしました。

 

 

 

広島は、海も山も美しく、人も親切で、

 

神戸を離れる時は知人友人たちから「神戸が日本でいちばんなのに」

 

そうオドされて(?)いたのに、とても暮らしやすく

 

今でも大好きで、また是非訪れたいと思っています。

 

 

 

 

 

でも、広島時代だけのことではありませんが、

 

身体が弱かった私は、倒れて寝込むことが多く、

 

まださほど家事に慣れていなかった主人にとても迷惑をかけました。

 


 

 主人にとっての日常。


仕事から帰ってきて、家の窓の明かりがついていないと、

 

「ああ、また、今日もダメなんか・・・」とため息をつき、

 

玄関のドアを鍵で開ければ、廊下に妻の私が気を失って倒れている。

 

布団を運んできて私に掛け、

 

買い物をして、晩御飯を作る。

 

 

 

命の危険を伴う仕事をして張りつめているのに、

 

疲れて帰ってきてもそんな状態

 

 

 

普段はとても淡々と家事をこなしてくれていた主人ですが、

 

時々は、仕事のストレスも加わって、何故こんな目に合わなければいけないんだ、

 

そういう表情を浮かべることもありました。

 

 

 

 

そんな主人を見ると、もう、私は罪悪感でいっぱいになっていたのです。

 

 

私なんかと結婚しなければ、この人はもっと幸せになれたのに・・・

 

 

 

 

 

 

当時住んでいた家は、海のすぐそばで、

 

堤防の向こうには海と島々の影が浮かんでいました。

 

 

 

 

幸せだったけれど、自分への情けなさ、やりきれなさも

 

いつも日々の生活と共にあり・・・

 

 

 

 

その頃、切ない気持ちで海を眺めていた、

 

そんな自分を思い出しながら描いた絵です。

 

 

 

 

そして、絵を描いた97年は、とても苦しく心身の調子を崩していた時期でした。

 

 

 

 

 

 

そんな、本当に自分がイヤでイヤでたまらなかった頃・・・

 

 

 

 

今、そういったすべてを思い出してこの絵を見ると思うのです。

 

 

 

雲も気持ちも、流れていくものなのだな、と。

 

 

 

 

 

いつか、いつか、とても静かで穏やかな眼で

 

振り返ることが出来る時がやって来る・・・

 

 

 

 

気休めでなく、そう言いたい、と思っています。

 

 

 

 

 

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今回ご紹介した「Webアートカード」を含め、

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登録などは不要です。

 

 

 

 

 

読んで下さり、ありがとうございます。

 

 

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