こんにちは、Shinoこと、上川詩乃です。
以前、こちら の記事で、
私は”お絵描きコンプレックス”のある子供だった、
という事を書きましたが。
十代後半の高校~大学以降も、私は美術に無縁の
人生を送っていました。
ですので当然、私は、絵描きとしての教育を一切
受けていないのです。
いきなり絵を始めて、続けざまに入選し、賞も頂いた頃、
私は当時出入りしていた画材屋さんに相談をしました。
「あの~、ちゃんと絵を勉強しようかな、って思うんで、
どなたか先生を紹介して頂けないですかね?」
すると、画材店のおっちゃんは言いました。
「習うンはやめといた方がエエですよ」
「どゆこと!?」
と尋ねると、おっちゃん曰く、
ヘタに人に習ったりしたら、せっかくの”個性”が
無くなってしまうよ、
アナタの絵は決して、「上手だから良い」という類の
ものじゃないからね、と。
・・・たしかに。 (>_<;)
もちろん、画材屋さんに相談する前も後も、
私は私なりに、本を読みあさり、練習も重ねて、
テクニックの独学はしてきました。
けれども、デッサンがしっかりしていたり、構図が
練られていたり、そういうことが”絵の魅力”であるならば、
私の絵は逆立ちしても、美術学校の人たちに
かなうはずがありません。
じゃぁ、どうして、審査員の方々は私の絵を見て、
ものすごく素晴らしいとは言えないまでも、
一票を投じよう、と思われたのか?
・・・、それがまた、困ることに、私、単に
「絵が好きな子じゃなかった」「ちゃんと絵を習っていない」
だけではなくて、
「絵の鑑賞能力が無い」
ヤツでもあるのでして・・・ (;^_^A
人生で、かつて何かの美術作品を見て”感動した”
という経験すら、実は、無い、のでございます。
音楽ならば、数えきれないほど、感動の涙を流し、
生き方を変えられたな、と思うこともあるのですが。
ん~~、こんなことまで公開して告白してしまうと、画家人生、
マズイような気もしますね。
なので、断言は出来ないのですが、
おそらく、私の絵の魅力の源泉は、
当時私が抱いていた
”自分に対する絶望感”と、
”美しい人生へのかすかな希望”の間の揺らぎ
だったのではないか、と考えています。
私が、このブログを始めた動機のひとつは、
こうした私の経験談と上手とは言えない絵を通して、
「苦しい、と感じることも、何かを産みだす
エネルギーになり得るよ、あきらめないで」
「生きていれば、思いもよらない、プレゼント
みたいな出来事が起きるよ」
と、お伝えしたい、ということです。
私が、当時どのように悩み、絵に吐き出して
いたのか、それは、一般的には大した事でも
何でもない状況でしたが、それでも当人にとっては、
自分を消してしまいたいと願うようなものでした。
その辺は、また改めて。
追記: ↑で書いたように、私は、美術作品を見て
こころが揺さぶられた、という経験がありません。
ごく写実的な絵に「わぁ、上手だなぁ」程度です。
吉本ばななさんの新聞連載小説「ふなふな船橋」
の中で、「ロスコの絵」を美術館で鑑賞するうちに
感動をわかちあって友人になる、というシーンが
出てきましたが、 ぅ・うらやまし過ぎる!!
もし良かったら、皆さんのご経験を教えて下さい。
”美術をみる目”が欲しいよ~ (TωT)
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