【ビジョンは軽く握れ】 | 三宅裕之の「脳と心と体の操縦法」

【ビジョンは軽く握れ】

【ビジョンは軽く握れ】

昨日尊敬する人と話していて改めて認識したこと。

ビジョンを立てることが重要とよく言われる。
そりゃそうだ。

しかし、気をつけねばならないことは、
立てたビジョンに固執しないこと。

自分が立てた目標というのは
しょせん大した経験も知識もない自分が
小さな脳みそで立てた目標にすぎない。

そして、立てた瞬間にそれは【過去のもの】になっている。
過去の自分が立てた目標に
ずっと縛られていても仕方がないわけだ。
過去はさておき、今の自分の心はなんて叫んでいるのか?

ビジョンには二種類ある。
一つは自分のビジョンであり、
もうひとつは、大いなる意志とか潮の流れのようなもの。

航海に例えるとわかりやすいのだが、
潮の流れに逆らって進んでも意味がない。
意味がないどころか座礁したり
悪天候で船が沈むことだってある。

自分の内なる声をよく聞くと同時に
内なる声以外の声も聞かねばならない。

「大いなる意志は俺に何をさせたがっているんかいな?」と。

また、
ヒーローが冒険の旅に出ると、
必ず目的外の副産物を手にして帰ってくる。
恋人だったり。

つまり、ビジョンを持って進んだ結果、
出口は全く別のところにあったりするのだ。

僕がかつてアメリカの大学院に留学して一番良かったことは、
留学中のあるきっかけを経て
酒を飲まなくなったことだったりする。
学業とは全く関係ない。
(ちなみにそれ以来11年一滴も飲んでません)

酒を飲まなくなったことで、可処分時間が劇的に増え、
大いに健康にもなった。

コロンブスなんてインド行こうとして
アメリカ大陸発見してるわけだし。笑

でもコロンブスも西回りでインドに行くという
ビジョンがあったから副産物を手にしている。
インドに行くのに、東回りはポルトガルに抑えられたから、
地球が丸いことを利用して西回りで行こう、って。
これはこれですごい発想。

だから、ビジョンはやっぱり立てるべき。
でもそれは「軽く握る」ことが大事。

ビジョン、軽く握ってる?

あなたのアメリカ大陸は意外なところから現れるかも。