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今日は、『『憎まれっ子世に憚る』 行動分析的いぬぼうかるた』と題してお話します。

 

○新企画

 

私たちは、日常たくさんの言葉を使っています。

 

しかし、きちっとした意味で使っている人は意外に少ないかもしれません。

 

なんとなく普段使いの言葉。

 

意味を捉えなおすことも面白いですが、具体的に行動分析をしたらどういう意味になるのか検証してみたいと思います。

 

故事成語はいろいろありますが、今回はメジャーでみんなが知っているだろう『いぬぼうかるた』に焦点を当てて分析してみようと思います。

 

ご興味がありましたら、お付き合いください。

 

○『憎まれっ子世に憚る』

※憚(はばか)るの意味

⇒幅をきかせる。

 

意味

 

①憎まれている人の方が、世の中で力があったり幅を利かせている。

 

 

○ABA(応用行動分析学)で捉えると。

 

 

☑前提

『憎まれっ子世に憚る』は行動でしょうか。

 

単純に考えて、これは行動ではありません。

 

なぜなら、状態を表した言葉であり、具体的ではないからです。

 

ABA(応用行動分析学)は、あいまいなことを具体的にすることからはじまるんですよ。

 

※捉え方のポイント

☑前提

今回は、ABC分析の前に、『憎まれっ子世に憚る』をどう捉えるか捉えながら解説していこうと思います。

解説は、もちろん独自のモノです(参考程度に(#^^#))

 

『憎まれっ子』=『世に憚る(幅をきかせる)』

 

違う概念の言葉が、一つの文章に2つ入っています。

 

こういう言葉の扱いが難しいところは、反射的に『=』で結び付けているところです。

 

なぜ怖いかというと、例えば『○○県産』=『○○』と言った感じで、広がると、直感的に「そうなんだ」と信じてしまうことです。

 

○○は良いこともそうでないこともあります。

(美味しいとか、美味しくないとかね)

 

しかしですよ。これってどうなんだろうと思います。

 

例えば、スーパーで売っている商品を買うまでは、さんざん産地とか値段とか、賞味期限とかチェックしている人がいたとします。

 

でも、『○○県産』=『○○』という図式があり、そこはNO CHECKで当然のものとする。

 

ここは疑わないのでしょうか?

 

他、人はスーパーの買い物では結構悩みますが、不動産や車など高額商品にはあまり悩まない(悩むべきポイントが少ない。不明な点が多すぎる)ことがあるそうです。

 

もちろん、詳しい人は根掘り葉掘り調べて納得して買う人もおられます。

 

今回ポイントとすることは、低額商品でも高額商品でも、自分の知らないことに関しては、評判を信じてしまうことがあります。

 

信じたことが違うと、その矛先はどこに向かうのでしょう?

 

おそらく、商品規約が小さい字でびっしり書いてあるのは、こんだけ考えられて作られている。そうそう、規約に引っかかることは無い・・・という経験や周りの評判でほとんど読まずに同意してしまうのではないでしょうか。

 

本当かどうかは、あなた自身に問いかければすぐに分かるでしょう。

 

あれ?今日は『憎まれっ子世に憚る』の話でしょ?

と思うかもしれませんが、先ほども申したように独自の解釈をすると、こういう図式が見えてきてそちらのほうが気になったという次第です。

 

こういう視点で『憎まれっ子世に憚る』を改めてみると、感じ方は変わってきませんか?

 

これを踏まえて解説していきたいと思います。

 

○ABC分析

 

今回は、状態を表した表現なので具体的な行動に置き換えて考えていきたいと思います。

 

・ABC分析とは

行動の前後の状況を明確にする。

行動に対し、前後の状況はその人にとってどう機能したかを分析する。

 

本人の行動分析

 

A(行動前の様子)

状況

家でテレビを見ている。

テレビに、昔逮捕された人が出ている。

それも、みんなから支持されて活躍しているシーン。

 

 

B(行動)

「うそ!憎まれっ子世に憚るってこのことだね。」

(※言葉も行動です。言語行動)

 

C(行動のあとの状況)

やっぱり『憎まれっ子世に憚る』は本当だなぁと思う。

 

分析結果

前段の話を読むとよりわかると思いますが、この場合の行動の結果の結びつきを解説します。

 

この場合、何が強化されたかというと『自分の思い』です。

※思い込みの原型

 

前段で、『憎まれっ子』=『世に憚る』の図式がることを、映像を見て言葉に出した結果、そのイメージがさらに強化されます。

そして、そういうシチュエーションにであったら、『=』そういうこと・・・と感じるようになります。

 

簡単に言えば、思い込みが強まるということです。

 

強まった思い込みは、次の似たシチュエーションでも作用します。

こういう概念を専門的に般化(はんか)といいますが、普段使いの応用行動分析学の場なので、あえて応用が利くという表現にします。

 

さて、『思い込みが強まる』と書きましたが、この作用を上手に使えば、どんどん自身が出てきて適切な行動が強まります。

 

簡単に言えば、小学生時代にやった九九を思い出すとイメージが深まるでしょう。

 

何の段でもよいので、2,3口に出してみてください。

 

『ににんがし』のように『=』で結びついた概念は反射的に出てきます。

 

そこに理屈はありません。反射だけです。

 

反射的に覚えたことが事実かは、テストをすることで強化されます。

 

間違ったものを書けば『×』

 

正しいものを書けば『○』

 

『ににんがし』、これに『○』がつくことで、その正解が強化され結果頭に定着していきます。

 

暗記の良いところでもあり、怖いところでもあります。

 

一般社会にはこれが正解!というのが少ないです。

 

だからこそ、日々当たり前だと思うことも、時には疑ってみるのも良い頭のエクササイズになります。

 

私の仕事の知的障害を持っている方の支援では、とくにそういう頭の使い方が重要です。

 

私の中では、『憎まれっ子世に憚る』は、ある結果を何かに結び付けただけで、それがどんどん刷り込まれ、世に出た人のあらさがしをした結果、昔は・・・というイメージが強く、考察すると以上の結果になりました。

 

主観になりますが、

 

今は今で十分。

 

未来はあくまで白紙。

 

過去の解釈は変えられる!

 

これを信じて(妄信?いや、将来の結果で強化されずハズ!)

活動していきたいと思います(笑)

 

結構硬い文章になりましたが、あなたにはいかがうつりましたでしょうか。

 

 

新解釈

『何を思い込むかは自分次第、『=』で結ぶ前に調べよう!』

 

 

次回予告

『骨折り損のくたびれ儲け』

 

でお会いしましょう!

 

このブログがまさにそう(笑)

 

自虐だなぁ~~(;^_^A

 

「え、思い込み?」

 

ですよねー(笑)

 

企画が楽しいなって感じたら、「いいね」をお願いします(#^^#)

 

 

といったところで、結びにします。

 

今日も、祓い申す。清め申す。

 

最後までご覧くださり、ありがとうございます。

 

また、お会いしましょう。