2026年の鈴鹿8時間耐久ロードレースが終了しました。
TONE Team4413 BMWは今年もSSTクラス優勝を目指して挑みましたが、レースウィークは想像を超える試練の連続となりました。
テストまでは良い流れで進んでいましたが、まず朝フリーで星野選手が転倒、予選で長尾選手とマテ選手が転倒し両ライダーが負傷してしまいました。急遽吉田選手の代役参戦が認められ、星野選手と2人で決勝レースを戦う事になりました。
決勝では星野選手が序盤に大きく順位を上げる力走を見せましたが、2スティント目の走行での転倒により病院搬送となり、走行可能なライダーは吉田選手1名になってしまいました。
残り約4時間をどう戦うかチームはリタイヤも視野に入れ悩みましたが、吉田選手を休ませながら完走を目指す事に決めました。吉田選手は雨の中で集中力を切らさず、安定した走りで周回を重ね、最終的に SSTクラス15位(総合45位)で完走。
優勝こそ叶いませんでしたが、困難な状況を乗り越えてチェッカーを受けたこの結果は、チームにとって大きな意味を持つものとなりました。メカニックは度重なる修復作業を迅速にこなし、スタッフ全員がそれぞれの立場で支え続けました。
レースウィークを通して、ライダー、メカニック、スタッフ全員が最後まで諦めず戦い抜きました。
応援してくださったスポンサー各社様、ファンの皆様、本当にありがとうございました。 この経験を必ず次につなげ、後半戦、そして来年の鈴鹿8耐へ向けてさらに強いチームを目指してまいります。少し長くなりますがコメントを是非読んでください!
●星野 知也選手のコメント
「優勝、準優勝と来て挑んだ2026鈴鹿8耐。ライダーラインナップも素晴らしく、チームもしっかり準備してくれたので期待していました。事前テストも順調に走れて、ウィークも公式テストもまずまずな感触でした。
しかし、公式セッションで自分のミスにより転倒してしまい、良い流れが一変、予選ではマテ選手と長尾選手が転倒して負傷。急遽、吉田選手をライダー登録して2人で決勝を走る事になりました。ウェットコンディションの決勝はオイルが出たり、とても難しいコンディションの中、順調に追い上げていたのですが、私の2スティント目に転倒してしまいました。
メディカルから病院に運ばれる程の転倒で、もうリタイアだと思っていましたが、残りを吉田選手が1人で走るという作戦で完走を目指していました。吉田選手は難しいコンディションを転倒する事なく、チェッカーを受けてくれ、チームに入って4年間の中で1番成長したと感じる事が出来ました。
まずは自分の怪我をしっかり治して、全日本後半戦に備えたいと思います。沢山のご支援、ご声援ありがとうございました。」
●吉田 愛乃助選手のコメント
「いつも温かい応援、本当にありがとうございます!
今回の鈴鹿8時間耐久ロードレースは、当初ヘルパーとしてチームをサポートする予定でした。
しかし、長尾選手の転倒により急遽代役として参戦することになりました。
土曜日の走行が初めてのライディングだったため、マシンに慣れる時間は限られていましたが、周回数を重ねるごとに少しずつ感覚を掴むことができました。
決勝では、2コーナーで星野選手が転倒し、残りのレースを実質一人で走り切らなければならない状況となりました。とても厳しいレースでしたが、メカニックの皆さんをはじめ、チーム全員のサポートのおかげで最後まで走り切り、完走することができました。
この貴重な経験を後半戦のもてぎラウンドにつなげ、更に成長した走りをお見せできるよう全力で頑張ります。これからも温かい応援をよろしくお願いいたします!」
●長尾 健吾選手コメント
「TONE Team4413 BMWへ沢山の応援ありがとうございました。 転倒による怪我で決勝を出走できず、関係者の皆様へ申し訳ない気持ちでいっぱいです。 大変申し訳ございません。私自身、初めてライディングしたBMW車両へようやく適応し、挙動が読めてきたと感じていた矢先の転倒に、自身の実力不足を痛感しております。
サポートに回った8時間耐久決勝では大きなアクシデントもありましたが、完走できたことは本当に良かった です。改めてにはなりますが、沢山の応援、ありがとうございました。
今後、機会があれば、今回同様全力で走りたいと考えております。 引き続きチームの応援を宜しくお願い申し上げます」
●マテ・サマド選手コメント
「日本への初めての旅は素晴らしい経験でしたが、結果については期待していたようにはなりませんでした。 私はTONEチームの一員として鈴鹿8時間耐久レースに出場しましたが、ずっと走ってみたいと願っていた伝説的なサーキットを、これほど素晴らしいチームと共に走れたことは、最高でした。
一方で、このサーキットは非常に難しくテクニカルであり、大きな挑戦でもありました。それでも、レース前のテスト走行は順調に進んだと思います。ドライでもウェットでも戦える自信があり、予選にも手応えを持って臨みました。
しかし、1回目の予選セッション中に災難が起きました。時速約150kmでバイクのコントロールを失い、ハイサイドを起こしてしまったのです。肩を負傷してしまい、その後再びバイクに乗ろうと試みたものの、残念ながら鈴鹿での初レースを欠場せざるを得ませんでした。
それだけでなく、不運はチームを襲い続けました。健吾も負傷し、リザーブライダーの愛乃助がホッシーと共にレースに出場することになりました。
レースはスタート直後からホッシーが大きく順位を挽回するなど、順調な滑り出しでした。しかし3時間目にホッシーもハイサイドを起こしてしまい、残りのレースを走れなくなってしまいました。その時点で私は「もう完走は不可能だ。諦めるしかない」と思いました。 ところが、愛乃助は信じられない偉業を成し遂げました。残りの3.5〜4時間を、たった一人で走り切ったのです。周回を重ねるごとに勢いを増し、ついにチェッカーフラッグを受けました。彼の走りを心から誇りに思いますし、この機会を与えてくれた彼、そしてチームに深く感謝しています。
計画通りにはいきませんでしたが、私たち全員が多くのことを学んだレースでした。
来年もここで走る機会があればと願っていますし、もし再びTONEチームと共に戦えるなら、それは特別な喜びになるでしょう。」
●チーフメカニック 高村 嘉寿コメント
「2026年の8耐 私にとっても勝つためにやるレースの1つ。
正直、準備の段階から遅れ遅れになっていて、準備が上手く進みませんでした。
8耐用の車両を受け取ったのが6/16でした。そこからエンジンの慣らしを監督に行ってもらい、慣らしを終わったエンジンを下ろして分解したのが搬入の前日でした。搬入日に新しいエンジンをマシンに搭載して準備は進みましたが、その新品エンジンがブローバイ過多により使用不能に。
スペアのエンジンを載せましたが、電気系のトラブルが出てトラブルの対処をしているうちにメインエンジンも不調で使用不能になってしまいました。3機のエンジンを持ち込みましたが、最終的に昨年の8耐を走ったエンジンしか残りませんでした。
何回もエンジンの乗せ換えをし、電気系のトラブルの故障探求、トラブルが解決したと思いましたが、転倒に次ぐ転倒でライダーの負傷。スペアパーツも大量に用意していましたが、かなり厳しい状況になりました。ライダーは常に全力で走っているので転倒は仕方ない事だと受け止めています。すべての起こりうる事に対処できるように進めていましたが、今回は足りない事が多かったです。まだまだ甘いという事だと思います。レース中に吉田一人になってしまった時はリタイヤも考えました。ライダーを危険にさらすようなレースは出来ないと思ったからです。しかし、テスト時の吉田は一日中走っていました。
1台は星野と長尾、もう一台は吉田専用の車両にしていて、全てのセッションを走行していました。
その実績から吉田ならやってくれるのではと思い、完走する事を目標に切り替え準備をしました。
リタイヤと完走は雲泥の差があると思っています。最低限の目標の達成と、最後まで諦めずにやり切るというチームのスタンスを守る事ができました。この悔しさを心に刻み精進していく事を約束します。
「段取り9割」この言葉が今回は重く感じています。
応援していただいている皆様には結果で返すことが出来ませんでした。
しかし来年は勝つためのレースが出来るように頑張ります。今後ともよろしくお願いいたします。」
●チーム監督 山下 祐 コメント
「いつも当チームを応援してくださるスポンサー、サポーターの皆様ありがとうございます。
今年最大のレース鈴鹿8耐が終わりました。
結果は残念ながら惨敗。事前準備から決勝まで良い流れを作ることが出来ませんでした。
エンジントラブル、ライダー3名の転倒及びケガに始まり決勝中のペナルティ、転倒によるけがにより最後はライダーが吉田一人になってしまいました。
流石にリタイヤすることを考えましたが高村くんの「本音は完走したい」との言葉から残り4時間以上を吉田一人で走ることを決めました。
もちろんその走行中も果たしてそれで良いのか?と自問自答を繰り返しましたが、ピットイン時に吉田の話しを聞き表情を見てこれなら行けると確信を得られました。そして結果は完走。
全てのトラブルに対処し、判断と決断を繰り返し完走にたどり着くことが出来たチームメンバー全員を誇りに思います。
全員にとって受け入れがたいほどの悔しい結果ですが、ここで得られた経験を活かし今後の活動に繋げていきます。引き続き応援のほどよろしくお願いします!」
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TONE Team4413 BMWはBMW MOTORRADのオフィシャルスポンサーチームです



















