先月会社を辞めた。理由はバセドウ病の再発だった。

 

昨年、それまでパートとして勤めていた会社を辞め、車の修理工場の事務員として入職。

バセドウ病を患っているため、毎日の車の運転は厳しいことを伝えたら、「運転はごくたまにするくらい。事務に専念して。」という話だったので入職を決めた。

が、3か月後にスタッフ1名が退職し、そこから車の運転が毎日続くようになってしまった。

 

自社のお客様や取引会社が預かった車を車検場に乗って行き、検査コースに通したあと納車をして別の車を引き取る日々。

午前午後と車検に行き、残った1時間で事務をこなす。

そんな日々が始まり最初に異変が起きたのが不正出血だった。

更年期世代であるが生理はまだ数年終わりそうにないという状態の中で、3か月ほど出血が止まらなくなってしまったのだ。

それもかなりの出血量で生活にも支障があるほどだった。

子宮頸癌の高度異形成切除術を行っているため、婦人科へは定期的に通っている。

更年期のホルモンバランスの変化かなと診断されていたが、なんとなく私は違うような気がしていた。

 

私の場合、バセドウ病の再発に気づくきっかけが車の運転。

バセドウ病が再発し始めると、運転で緊張する場面に遭遇した時に動悸が激しくなる。

それが始まりだしたのが会社への行き帰りにある大きな坂。

車の上部で車線が3方向へ分かれるため、特に朝は運転に注意を要する場所であった。

その坂を無事自分の行きたい車線と方向へ進んだ後、私の心臓が激しく揺れるようになった。

 

それでも3月に甲状腺ホルモンの血液検査をした時には正常範囲内。

ただ、6月くらいには動悸に加えて手の痺れも出るようになり、

心臓の揺れもかなり大きくなった自覚があったため、

7月に婦人科でホルモン検査、

内科で甲状腺検査をしたらバセドウ病の数値が上がっていた。

生活をしていくために仕事は必須だが、

持病の悪化は仕事そのものができなくなるため退職を決めた。

 

昨年の離婚騒動からの引っ越しや転職。

家族のことも色々なことが重なっていたのもあり、私はとても疲れていた。

そこに、得意ではない長時間運転が加わってしまったのは残念な展開だった。

ただ、会社を辞めた今はバセドウ病の数値も落ち着いている。

車の運転をしても動悸が激しくなることはなくなった。

 

どんな病気もだが、体の内部で起こっていることは外からは見えない。

もちろん自分の目で見ることも難しい。

ただ、異変や違和感を感じることはできる時もある。

心や体の声に気づけるよう、気づいたときには動けるよう、

そんな意識だけは残しておきたいと思っている。