Windows 7 の展開(WDS と MDT 2010)
みなさんは「クライアント展開」してますでしょうか。
クライアントの展開っていくつか手法がありますよね。
と言っても Windows Vista 以降の OS( WIM ファイル)展開の話なんですけど。
Windows 展開サービス (WDS) やら Microsoft Deployment Toolkit 2010 (MDT 2010)やら
もちろん System Center Configuration Manager (SCCM) など。
手法については↓↓でご確認ください。
- Windows 7 標準クライアント 展開技術概要 ----------------
-------------------------------------------------------
ZTI (ゼロタッチインストール) ならば System Center Configuration Manager (SCCM) に限定されますが、
LTI (ライトタッチインストール) なら Windows 展開サービス (WDS) や
Microsoft Deployment Toolkit 2010 (MDT 2010) も捨てたものじゃありません。
しむら的には、Windows 展開サービス と Microsoft Deployment Toolkit 2010 が好きです。
理由は簡単にできるからw
いや、もとい、無償で提供されている機能で構成可能だからです。
※ 展開するイメージは ボリュームライセンス が必要です。
そういえば、Windows 展開サービス は少し思い入れがあります。
それは Windows Server 2008 の RTM がリリースされる少し前の話です。
某独立系ソフトウェアベンダーさんと共に、Windows Vista の展開パフォーマンスに関する
ホワイトペーパーやステップバイステップを作成したことがあります。
展開時の簡単な流れはこんなでした。
- サーバー側 ----------------------------
1. AD、DNS、DHCP、WDS の構築
2. Boot イメージの登録
3. Install イメージの登録(カスタマイズも可能)
4. 応答ファイルの作成と登録
- クライアント側 --------------------------
1. 電源ON
2. [F12] キーの押下し、PXE ブートを実行
3. インストール開始
あとはインストールされるのを待つだけです。
60台のクライアントに OS(Windows Vista) を同時に展開するために、
走って [F12] キーを押して回った毎日でしたw
その時の結果は…
OS だけの状態のイメージを 60台に配信 → 約30分
OS + Office 2007 のイメージを 60台に配信 → 約45分
ギガ単位のデータがネットワーク上を移動するため、ギガビットハブでの接続が必須になります。
当時発売されいた一般的な PC に手作業で OS をインストールしたら「約25分くらい」だったので、
まずまずの結果だと思います。
ちなみにマルチキャスト配信は、60台くらいじゃ効果は表れないようです。
↓↓
OS だけの状態のイメージを 60台にマルチキャスト配信 → 約45分
Windows 展開サービスは、応答ファイルさえ完璧に作りこめば、
最初に [F12] キーを押して PXE ブートさせるだけで、
ディスク構成
↓
OS インストール & 設定
↓
ドメイン参加
↓
ログオン
…と、ここまでできるんですよね。
もぅほぼ ZTI ですよ!
WDS 最高!!(MS の手先ではありませんw)
もちろんカスタムしたクライアントを元イメージとしてキャプチャして、展開することも可能ですし、
Windows XP 以降の OS ならば展開可能です。
ちなみに Windows 展開サービス は下記がとても参照になります。
はじめてやられる方にはお勧めです。
- Windows 7 標準クライアント イメージの作成手順 -----------
------------------------------------------------------
ただ、新規インストールにしか対応していないのが難点です。
そこで最近は、Microsoft Deployment Toolkit 2010 を少しいじってます。
Windows 展開サービス よりも多機能らしい…との噂を聞きつけてw
一番上のリンクにもありますが、セットアップシナリオの選択肢が増えました。
新規インストール … OS をクリーン インストールする方法
アップグレード … OS を上書きインストールする方法
リフレッシュ … PC 内のユーザー状態の移行と OS のクリーン インストールを同時に行う方法
リプレース … 別の PC からのユーザー状態の行こうと OS のクリーン インストールを同時に行う方法
要はいろいろなケースで使えるようになった訳です。
これだったら System Center Configuration Manager (SCCM) がなくても
実用的なクライアント展開が可能になるんではないでしょうか。
- Microsoft Deployment Toolkit -------------------------------------
----------------------------------------------------------------
展開の簡単な流れは…
- サーバー側 ------------------------
1. AD、DNS、DHCP、WDS、MDT の構築
2. 展開する OS イメージを MDT に追加
3. MDT で展開するためのタスクを作成
4. Boot イメージの作成
5. Boot イメージを WDS に登録
- クライアント側 ----------------------
1. 電源ON
2. [F12] キーの押下し、PXE ブートを実行
3. インストールする OS の選択や設定
実は、MDT も PXE ブートで展開が開始できるのです。
もちろん USB や CD-ROM からの展開も可能です。
そしてちゃんと設定すれば、クライアント側の手順 3 も自動化できます(ハズ…)
設定方法は MDT のコンソールから開ける応答ファイルになると思います。
ただ今のしむらにはそこまで突き詰める時間がないのです…。
そして、今のままでは、できそうもありません…
だってまだ製品がローカライズされていないんです…。
でも時間がある時にシコシコ進めていきたいと思います。
今、参考にしているのは↓↓のブログになります。
- How to run a Sysprep and Capture Task Sequence From MDT 2010 -------------------------
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今後、設備投資が徐々に増え、Windows 7 に OS を移行する企業は多くなるのは明確ですが、
そのために System Center Configuration Manager (SCCM) を導入するとは思えません。
また、ハードウェアベンダーに展開を依頼する企業もあるでしょうが、それは大規模の展開時のみだと思います。
そこで注目が集まるのが、無償で提供された機能で構成できる環境ではないでしょうか。
なんて後付けですけど、今後需要が高まることを祈りつつ、勉強していきます。
神さま、しむらに時間と英語力をください…。
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