ホームページやインスタグラムでもお知らせさせていただいているのですが、4月の3つのコンサートのお知らせです。


4月13日(土)14時開演

松井クラシックのつどい

所沢 松井まちづくりセンター


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4月25日(木)19時開演

矢野凛太郎&石井楓子 デュオリサイタル

ルーテル市ヶ谷ホール



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4月29日(月祝)14時開演

全日本医家管弦楽団第32回定期演奏会

東京オペラシティコンサートホール

グリーグ ピアノ協奏曲作品16

指揮 曽我大介氏



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4月13日の所沢のリサイタルでは、シューマンの謝肉祭とグリーグのバラード作品24をメインにした、情緒あふれるプログラム、昨年から温めてきた新しいプログラムです。特にグリーグのバラードはあまり弾かれませんが、グリーグのピアニズムと情緒がふんだんに盛り込まれた名作です。シューマンの謝肉祭はずっと弾きたいと願っていた曲です。ブラームスの作品117とグリーグの小品集が続きます。トロルドハウゲンの婚礼の日はどなたも好きになれる幸せな曲です。


25日の市ヶ谷でのデュオリサイタルは、アメリカ育ちのバーゼル在住ヴァイオリニスト矢野凛太郎さんと。バーゼルではRainer Schmidt先生の門下であり、冬から足繁くレッスンにも通い、こちらのコンサートの準備をしています。なんと日本でのコンサートははじめてとのことです!!!!並々ならぬ思い入れで準備している彼の提案したプログラムは、シューマンのバイオリンソナタの2番とバルトークのバイオリンソナタの2番。バルトークに関しては作品解説が日本語では見つけられないほどマイナーな作品。数々の作品を聴いてきた私も初見ではなんだこりゃ!!!だったのですが、これがまたなんとも美しい(そして最強に難しい)作品なのです。シューマンの後期のバイオリンソナタとバルトークの名作を軸に据え、モーツァルトのソナタと私のソロ曲が続きます。血湧き肉躍るプログラムではあるのですが、このバルトークをどのようにお客様に伝えていくが、が目下私たちの課題で、昨日もバーゼルでコンサートを行いました。


29日は医家管弦楽団の皆様、曽我大介氏とグリーグのピアノ協奏曲の共演。2022年のグリーグコンクール以来、ベルゲン交響楽団、ポーランドクラクフ管弦楽団、ノルウェーのクリスティアンサン交響楽団などと共演し、こちらの協奏曲はありがたくも各地でスタンディングオーベーションの大好評を博してきたのですが、日本ではまだ演奏機会がありませんでした。6月は愛知でも弾かせていただきますが、東京で弾く機会はなかなかないと思われます。この機会にぜひお聴きいただけましたらと強く思っております。グリーグコンクールで、もうこれがピアニスト人生の弾き納めになっても構わないという覚悟で臨んだ舞台、そのひと推しが、ひとつ自分の音楽を新たなステップに進ませてくれたような気がします。コンクールは本当に大変でした!!!!グリーグのピアノ協奏曲は、ああ、あの有名な出だしの曲ね、と侮ってはいけません。心を抉られる素晴らしい魂を持った作品なのです。

オーケストラのメインはシューマンの交響曲3番ライン。私がケルンでライン川を見つめていたのも、はや8年前。エンデニヒのシューマンの最後の家に歩いて行ったのも5年前、クララとロベルトのお墓に挨拶に行ったのも7年ほど前です。ライン川はバーゼルにもあるのですが、だいぶ流れが穏やかになっており、やはり「ライン川」といえばドイツの広〜いライン川の印象が強いです!

小さなラフマニノフ、小さなチャイコフスキーともいわれるグリーグですが、シューマンとグリーグもとても相性がいいのですね。


どのコンサートでもシューマンとグリーグのコラボレーションをお届けいたします。


本帰国を記念する渾身の演奏会になるようどちらの演奏会も準備してまいりたいと思います。ぜひともいらしていただけましたら嬉しいです!どうぞお楽しみに!!!