【シンボリックセラピーとの出会い その1】母と私。 | うつ病母の介護生活を経て、自分らしい人生へ

うつ病母の介護生活を経て、自分らしい人生へ

3年にわたる壮絶な介護と7年の施設と精神科の通院付き添いの後、親から卒業し、40代にして自分の人生を歩み始めた私が
幸せに生きるヒントをお届けします。

斉藤浩美です。

さて本日は、私がシンボリックセラピーとどういうキッカケで出会ったのか?
お話させていただきたいと思います。

今回は、出会う前のお話です。

忘れもしない2006年の冬。
これまで現役で働いていた母が突然食事も食べない、
会社にも行かずに寝込み始めたのです。


最初は、ただの風邪かと思っていました。
もともと母は、健康そのものの人。
あまり病気で寝込むことがなかったからです。
私の記憶の中でも、風邪で寝込んでも一日休んで会社に行くほどでした。

そんな中3日が過ぎても、状態が変わりませんでした。
私自身も働いていたため、近くの叔母に母をお願いして仕事をしていました。

段々と食事も取らない、着替えもしない…。ただ眠るばかり…。

2007年の正月には、本当に何も食べられない状態になっていました。
やがて正月があけ、念のために病院へと向かうと

結果は『うつ病』と診断されました。

このころの私は、うつ病に関しては本当に『?』の状態でした。
よく言われている『頑張れ』とか急かしてはいけない、怒っちゃいけない…。
そんな誰でも知っている知識しかありませんでした。

どこかで毎朝起きたら、
『もう大丈夫。会社行くね』とあの元気な声で聞けるだろうと思っていました。

ところが、そんな私の期待は、もろく崩れていくことになります。