一般的に知られている「正史」の謎を大胆な推理で読み解く「逆説シリーズ」。そのシリーズのビジュアル版です。写真や図で解説しているので素人でもわかりやすく、ああ、なるほど、そういう解釈もあるんやな、と思わせてくれます。
縄文時代→弥生時代→古墳時代→飛鳥時代の日本の古代史の謎を井沢流に解き明かします。
↓ 書かれている時代をざっくりと表にするとこんな感じ。
下表はネットからお借りしましたm(_ _)m
約1000年分の歴史ですね。歴史に興味ない人には、なにがなにやらわからないでしょうが、とりあえず、中学の歴史教科書には出てきますね。
この中で話題になるのが、狩猟・採取→農耕文化への転換、階級の発生、部族間抗争、大陸とのつながり・・・そして、古代史最大の謎である「邪馬台国と卑弥呼」と宮内庁管理の古墳の謎。
特に、「邪馬台国はどこにあった?」という謎は、いまだに諸説ふんぷんです。
1年前に「邪馬台国は別府温泉だった!」という本を読んで「なるほど、邪馬台国は別府(大分県)の地下に眠ってるのか」と納得したわたしでしたが・・・。
井沢氏によると、どうもそうではないらしい。
邪馬台国の卑弥呼は、スサノオ君の狼藉に怒って高千穂(宮崎県)の天岩戸でお隠れになった太陽神・天照大神であるとのこと。卑弥呼が治めた邪馬台国の原型が最初に北部九州にできて、その後、近畿地方(大和)に移っていったのではないかという「邪馬台国東遷説」を推しているようです。その検証を、この本の半分ほどでやっています。
ただただおもしろがっていればいい素人目からすると、この説もなかなか説得力がありますなぁ。
邪馬台国の謎について、福岡市総合図書館の日本史の棚を見ましたら、専門書から入門書のようなものまで数十冊も並んでいて、卑弥呼ちゃんの深みにはまったら、たいへんなようです。クワバラ クワバラ 桑原和男。