福岡市総合図書館で10月に開催予定の「図書館マンス」という企画の中の「研究成果の展示」コーナーで展示してもらう冊子を先日、窓口に提出していました。著作権や肖像権に抵触するようなところがないかどうかを展示前に確認してもらうためです。冊子の内容は、以前、このブログに掲載した記事をWordに落として編集したもの。
「高杉晋作と野村望東尼 童門冬二「松下村塾が生んだ天才改革者 高杉晋作」を聞いて」
公序良俗に反するものや商業目的のものは展示できませんが、内容について事前検閲のような口出しは一切ありません。ただし、著作権や肖像権などに関しては、けっこう厳密に指摘されます。公的機関で一般の人の目に触れるものですから当然ですね。
一昨年展示してもらった冊子に、著作権や肖像権に抵触するものがあり、ページの差し替えをお願いされました。
例えば、
・参考にした本の表紙の写真を載せるのは、出版社の利用許可をもらわないとダメ。
・歴史博物館などの展示物の写真も同様。撮影可となっていても、その写真を利用するには管理者の許諾が必要。
・ネット地図のうち、マピオンは利用不可。グーグルマップは利用条件を守ればOK。
などの指摘がありました。
きのう図書館から電話があり、今回提出した冊子についてお願いしたいことがあるとのこと。午後から図書館に行き、担当者の人と打ち合わせをしてきました。
↓ 福岡市総合図書館(福岡市早良区百道浜)。
きょうの福岡市内は晴れ。日差しは強かったものの、日陰はさわやかです。台風くずれの影響でしょう、風が強かった。
修正をお願いされたのは2か所。
①誤字が1か所。これはわたしのタイプミス。
②Wikipediaから引用している箇所については、当該URLと引用日を明記してほしいとのこと。
論文形式の冊子を作る場合は、巻末に「参考資料一覧」を掲載するというルールがあります。紙の本であれば、書名・著者名・出版社・発行日を明記します。一方、ネット上の百科事典「Wikipedia」は、引用してもOKですが、内容が書き加えられたり訂正されたりすることがよくあります。それで、引用した時点での記述の正確性を確保するため、引用したページのURLと日付を明記しておくということなんでしょうね。
了解しました。
↓ ということで、赤枠の部分を追記しました。
やれやれ、本日のひと仕事が終わりました。印刷して持っていけばおしまいです。
(追記)
企画担当の図書館員さん(40代女性)と打ち合わせが終わって雑談をしていたら、去年、展示してもらった「身の丈にあった暮らし」という冊子の話になりました。当ブログの断捨離・整理整頓の記事を編集した冊子です。
実はその冊子、館員さんたちにも好評だったらしく、去年、返却してもらわずに図書館に贈呈していたのです。
「あの冊子、館員に人気があって、まだ、みんなで回し読みをしてるんですよ」とのこと。それは、この前、冊子を持ってきたときに、違う女性館員さんからもいわれました。
「そうですか、ありがたいですね。じゃあ、せっかくだから、図書館の正式な蔵書にしてもらえませんか(笑)」と言ったら、笑っていました。
今年の展示希望者は3人なんだそうです。わたしが初めて出展した一昨年は6点、昨年は4点、今年はまだ3点?
「少ないですねぇ。作品募集があの小さな紙切れ1枚(A5のチラシ)だけじゃ集まらないですよ。ホームページで募集すればいいのに」というと、「2階にポスターを貼ってるんですけどねぇ。ホームページで募集して、もし大量に希望者があっても、展示スペースが限られているんです」といいます。「たくさん希望があれば、先着順にしたらどうですか?」というと、ちょっと困った顔。
図書館の2階は専門書が大半で、学生や研究者の利用が多いのです。一般の人はあまり2階には行かないんです。ポスターを貼っても、募集効果はほとんどないと思います。展示スペースは1畳ほどですが、並び方を工夫すれば10点くらいは展示できます。3点だけだとかなりさびしいかも。
「研究成果の展示」というのは、図書館マンスという企画の中の小さなコーナーですが、この企画、やる気があるのかないのか?
前例踏襲。
縄張り争い。
行事消化。
予算削減。
人材不足。
アイデア枯渇。
まぁ、いろいろとオトナの事情があるんでしょうね。