5日目　親の葬式でも泣かなかった父が泣いた話

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美丘のプロフィール

愛の魔法使い

チャネラー美丘です。

わたしと
お父さんは、ほんと昔から
良くぶつかってました。

事あるごとに
言い合いになってた。

あの日も
ほんの些細なことで
言い合いになった。

でも
その日はいつもとは違かった。

お父さんに言われた言葉で
わたしは砕け散った。

「お前は40年生きてきて
俺を幸せにしたことがあるのか！！！！」

あの時こうだった
この時もこうだった

と高校生の頃のことを
持ちだした。

わたしは
泣き叫びながら言い返した

「あなたは
わたしが生まれたことや
わたしが　生きてきたいままで
一度も幸せを感じたことがないのか！！！！」

過去の失敗をいつまでも
チクチクしやがって
わたしはいつまでそれを言われ続けるんだ！！

そう言って
家を飛び出した。

実家から自分の家まで
チャリで数分のところ

数秒で帰ってこれるくらい
ギャーギャー泣きながら
チャリをこいだ。

悔しくて
悔しくて
悔しくて

たまらなかった。

その後すぐに
ママから電話きて
なんじゃねーかんじゃねーと
私達を取り次ぐようなことを
言っていたが

おかまいなしに
ママには関係ないことだから

と電話を切った。

そこから
数日もんもんとした怒りと
悲しみがわたしの日々を奪った。

そして
もう我慢ならないと

パソコンを開き
父への手紙を書くことにした。

思うがままに
あるがままに
何がどーなってもいい

縁切られてもいい

思っていること全部ぶちまけようと
私は意を決して

パソコンに向かって
文字を書き始めた。

あっと言う間に
Ａ4用紙4枚分になった。

そして
わたしは驚いた。

そのＡ4用紙に詰まった言葉は

父への愛の言葉だった。

幼いころたくさん海で遊んでくれたこと。

プールに連れて行ってくれたこと。

キャンプに連れて行ってくれたこと。

いっぱいいっぱい
遊んでくれたこと。

可愛がってくれたこと。

反抗期のころ
お父さんが手紙を書いてくれたこと

読み返して
涙があふれた・・・・・。

あたし
何書いてるんだろ。

怒りをぶちまけるはずが・・・・・

感謝の気持ちになっている・・・・。

そして
最後にわたしはこう文字を打った。

「お父さんありがとう
大好きです」

なんだ
わたしはずっとこれを言いたかったのか。

ありがとう　大好き
これを言えずに
ずっとイライラして喧嘩してたのか・・・・。

愕然とした・・・・

泣いて泣いて泣きまくった・・・・

そしてこの手紙は
どうしたらいいんだろか・・・・。

悩みに悩みまくり
迷いに迷ったが
印刷をした。

その手紙を父に渡しにいこうと
チャリに乗り実家へ向かった

が

渡せない・・・・・

ラブレターを
渡せない・・・・・
どこかの少女のような・・・・・ｗ

結局
実家と自宅をチャリで
3往復し

途中胃薬を飲みｗ

やっとやっと
手渡しはできず
ポストに「えい！」と
投げ入れて

これまた
逃げるようにチャリにのって帰った。

その手紙を読んだのか
読んでいないのか

数年たったいまも
分からない。

何も父は言わなかったから。

でも
わたしも聞かなかった。

そこから
数週間たち

祖母の法事があり
父に会うことに必然的になった。

会っても
何も言わない。

言い合いをして以来
初の顔合わせ

手紙を読んだかさえもわからない。

その日の夜
法事が終わりリビングで
私の子どもと父と母と4人で
お茶を飲んでいた。

その後
なぜか母はその場を離れた。

その時父が
ぽつりと私達に
「今日はご苦労さん」
と言った。

その後

「俺はお前たちが幸せでいてくれることが
俺の幸せなんだ。
だから、何もしてやれないけど　幸せになれ！！！」

そう言って
泣いた・・・・。

あの父が泣いた・・・・・。

社長を退任するときも

親のお葬式でも

泣かなかった

あの父が泣いたのだ。

わたしは
涙をこらえながら
お茶碗を片付けるふりをしながら

「私だって　お父さんの幸せが嬉しいよ」

と涙をこらえて震える声で
そう告げた。

そして
この瞬間に

あっあの手紙は読んだんだな

と
分かった。

おもしろいね。

人ってさ

親子ってさ

こんなにも
お互いがお互いを思いあってるのに

わざわざ
ぶつかるんだね。

たった一言の
「ありがとう」
が言えないがゆえに

おもしろいね～。

その日以来ね

全くぶつかることはなくなったよ。

それどころか
親友のようになってるよｗ

ありがとう

言ってますか？

そういえば
もうすぐ父の日ですね。