大相撲春場所は尊富士が新入幕で初優勝 | うさぎ年牡牛座さとのブログ

大相撲春場所は尊富士が新入幕で初優勝

大相撲初場所の優勝争いは終盤にきて混沌。14日目取組前までは東前頭17枚目の新入幕・尊富士が12勝1敗で、追いかける力士が既に3敗だったため「勝てば優勝」という展開だったが朝乃山に敗れた上、右足に大怪我を負ってしまった。3敗の大の里が勝ったため、星1つの差で千秋楽に。
 
千秋楽のパターンは
尊富士が勝つ→優勝
尊富士が負ける→大の里が負ければ優勝、勝てば優勝決定戦
尊富士休場→大の里が負ければ優勝、勝てば尊富士が優勝決定戦出ないため大の里が優勝
 
注目された千秋楽出場の可否は、伊勢ケ浜親方が昼頃に「出場させる」とコメントしたため休場のセンは消えた。個人的予想としては2番本気では取れ無いと読み、本割は足に負担をかけない省エネ相撲で負け、優勝決定戦に力を温存するのでは?他力本願だが大の里も負ければ優勝が転がり込むわけだから。大の里の対戦相手は朝青龍の血を引くガチンコ・豊昇龍なので期待できる。
 
出場するということは幕内土俵入りにも当然出るので足元チェック。良く見ると右足首に簡単なテーピングをしているだけで歩様もそこまで変ではなかった。昨日、自力で歩けず救急車で運ばれたのは何だったのか。思ったより軽症?
 
いよいよ登場。さあどうなるか
 
立ち合い後、四つに組んだ。これだとバタバタ動くより足には負担少ないかも。ただ圧力かけられ後ろに下がると踏ん張れない
 
なので前に出る。出て完璧な押し倒し。大怪我しているとは思えない素晴らしい相撲だった
 
おめでとうございます
 

結果的には強行出場し「怪我を悪化させずに優勝もする」という二兎を追うことに成功したが、これで良かったのかは何とも言えない。伊勢ケ浜親方の解説によると症状は「軽症ではない。靭帯が伸びている」とのことで、「最初ダメですと言ってきたがその後やっぱ出ると。そうなったらもう止められないでしょ」と話していたが、親方としてそれでいいのかね?
 
今回の強行出場は小泉総理の「痛みに耐えて良く頑張った。感動した」スピーチがあった脚の怪我を押して出た貴乃花や左腕を怪我しながら出た稀勢の里を連想されたが、2人とも優勝はしたもののあれで実質相撲人生が終わった。24歳の新入幕・尊富士にそこまでのリスクを冒す必要があったのだろうか。尊富士はアマチュア時代も怪我が多く、今場所も背中にテーピングをずっと貼って出ていたし。ただ「休場という選択をし、後々後悔したくない」という考えも一理あるけどね。