~第30話~昇格試験に受かったら | 「どうせ私なんて」「どうせ私のせい」が 「わたしに生まれてよかった」にshiftした話♡開宝サポーター日楽ようこ~滋賀~

「どうせ私なんて」「どうせ私のせい」が 「わたしに生まれてよかった」にshiftした話♡開宝サポーター日楽ようこ~滋賀~

''わたしは親から要らない子''を抱えたまま結婚し2児の母に。ワーママでしたが2014年1月小4の長男の不登校が始まりました。
ほぼ"わたしに生まれてきてよかった"と思えるようになった現在や苦しかった過去の話を書いています。〜滋賀県彦根市在住〜

 

 

​愛されないと信じてる 
あなたの心を解き放つ
開宝サポーター 日楽ようこ
♡•••••••••••••••••••••••••••••••♡
わたしの長年の大前提
わたしは要らない子
にまつわる過去の物語

 

 

目次

【目次】プロローグ〜第10話 

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わたしは高校を卒業してすぐに

市内の工場に就職した


大手企業なので
社員の育成のための仕組みがいろいろあった


入社したての頃の新入社員研修だけでなく
半年後くらいにまた同期での研修があったり
中堅向けや職種別などの
さまざまなスキルアップのための研修もあった


他にも
毎月決められた件数の改善シートの提出
グループでの改善活動
昔で言うとQC活動をやっており
入社3年目くらいにはグループリーダー
が回ってきた


QC活動は
部内での発表会で優勝したら
ホールを借りての事業所での発表会に出場し
ステージの上で発表というのもあったが
部内2位がわたしの最高記録なので経験はない


今だとその手の発表資料はパワポで作成し
プロジェクターを使って
スクリーンに映すのだが
わたしが入社した頃はまだOHPだった


今のパート先で30代の子に話したら
「あー知ってますよ
 小学生の時は先生がOHPを使ってました」
と言われた(笑)


OHPも進化をしていき
OHPフィルムに手書きしていたのが
手差しコピー機でOHPフィルムに
コピーできるようになり
パソコンの画面をOHPフィルムに印刷
できるようなった後


いつのまにかプロジェクターになり
あのOHP投影機?はどこかへ消えていった








もちろんそれらの活動と
普段の勤務態度などを含めて行われる
査定もあった


春のベースアップ、夏、冬のボーナス前に
数字で成績がつけられ
上司との面談で説明される


さらに昇格試験もあった



わたしが入社して約10年くらいは
この昇格試験を受ける女性社員は
わたしの周りでは少なかった


けれど
わたしはひとつ上の級に
上がるくらいが普通なのだと思っていた


会社は儲かっている事が多かったので
給料は少しずつでも毎年上がっていたし
別に出世したいと思っていたわけではない
のだが


ここでもまた
普通じゃないから普通にならなきゃ
が出ていた


この場合
普通=周りに合わせる
ではなく


わたしはそもそもが劣っているのだから
普通よりひとつ上くらいで普通になれる
と思っていた感覚だ


そして
普通になりたい理由は
捨てられないためだ








なので
ひとつ上の級に上がるための
昇格試験を受けることにした



合格しひとつ上の級にあがったら
基本給が上がる


そしたらあることをやろうと
密かに決めていた




それは
ひとり暮らし




通勤は車で20分くらいだったと思う
距離はそんなにないのだが
混みやすい道ばかりだった



わたしの実家は2DKの木造平家の借家
両親が家庭内別居状態だったので
わたしの部屋はない

車が家の前には1台しか駐車できないため
わたしは5.6分歩いた場所に駐車場を
借りていた


そんな環境には嫌気がさしていたし
両親のことを嫌っていたが
わたしはスネをかじっていた


やはり
ひとり暮らしにはお金がかかる
両親に期待はできないため
自分の将来、結婚などの資金は
自分で貯めないといけないと思っていたし
そもそも勤務先が市内なのにもったいない
ような気もしていた


でも1番気にしていたのは人の目だった


なんで市内に住んでるのに
会社もまぁまぁ近いのに
ひとり暮らしなんかするの?
と言われそうで怖かった


わたしの部屋がないんです
両親が仲が悪いから嫌なんです
なんてことはとてもじゃないけど
言えなかったのだ








けれど
S君とのお付き合いが始まり
2年以上が経ち
結婚するならこの人かな
なんて思い始めるようになると


もうこんな家に居るのは嫌だと思った
自分だけの空間がほしかったし
自活できるチカラをつけたい
と思うようになったのだ






生活費を計算し
あと一万円くらいお給料があがったら
いけそうだと思った

昇格したら多い時は一万円近く上がった
という噂を聞いたのもある


その目標を胸に
わたしなりに勉強を受けた試験に
受かることができた


実際に給料がいくら上がったのかは
覚えていない


けれど
わたしは不動産屋さんに勤めた
高校時代の友人に相談し
物件を決めて引っ越した





1Kバストイレ別
大きめの押し入れあり
家賃は共益費、駐車場込みで
46000円くらい
前の入居者がエアコンをつけたままに
してくれてたので使わせてもらった

 
冷蔵庫と炊飯ジャーは
以前にひとり暮らしをしていた
彼氏S君の友人に無料で譲ってもらった
布団はS君が家にあるのをくれた
洗濯機はリサイクルショップで二層式を買い
オーブンレンジや照明はホームセンターで購入
もちろん100均も活用し
わたしは城での生活を始めた





わたしの城




ご飯は3合MAXを炊いて
一食分ずつラップして冷凍

朝食は
コーンフレーク、牛乳、バナナ
昼食は
ご飯持参で社食のおかずのみ200円
夜は
ご飯、火曜?特売の一切れ100円程度の
焼き魚と味噌汁
のメニューが多かった


なかなか質素だったので
自然とダイエットになってそうだが
タンパク質も野菜類も不足してそうである…


ひとり暮らしを始めたことを
同期や友人には伝えたが
職場の人に自分から伝えることはしなかった


誰かに聞かれたら
「ひとり暮らしが夢だったんです」
と言うことに決めて
ひとり暮らしをスタートさせた


お安いシスコーンをキリン堂で購入






高校選びも
バイト選びも
会社選びも
なんとなーく
決めて動いたような感じだったが


ひとり暮らしについては
初めて
わたしがわたしの幸せのために
勇気を出して決めて行動したことだった
といえる

 

 



わたしの城に来た野球青年S君

 

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