目次
前の話
初恋は幼稚園の頃だった
本当に初恋だったのかはよくわからない
ある女の子が
「わたしA君のことが好きなの」
と話していたのを聞いて
初めて『好きな人』と言う存在を知った
その子は
「A君は賢いんやで〜」
と言っていたと思う
それからなんとなく
私もそのA君のことが好きな気がして
本当に好きだったのかは
よくわからないし
恋をしている女の子に憧れて
わたしも好きな人というものが
欲しかっただけかもしれない
けれど
小学校に入っても
わたしの好きな人はAくんだった
A君は勉強ができた
運動は普通くらいだったかな
普段は優しいけど
怒るというかキレたらわかりやすく
泣きながらムキーっとなるタイプだった
その頃は
「◯◯ちゃんは△△君が好きでぇ〜」
というような話を
普通にお互言い合ったりしていて
内緒にしていても
誰かが勝手に相手に伝えちゃうこともあった
そんなとき
誰かがA君に
「ようこちゃんが
A君のことを好きなんだって」
と言ってしまったんだと思う
そしたらA君はどうやら
「ようこちゃんは2番目に好き1番はCちゃん」
と言ったらしいと
わたしは人伝に聞いた
わたしは小学校2年生にして
2番目のオンナとなった(笑)
その後
本人からも
「1番はCちゃんで2番目はようこちゃん」
と聞いた
ちなみにCちゃんは可愛くて
勉強もスポーツもできて
学年で1番モテていた女の子だ
そんな小2のある日の教室
幼稚園から同じだったやんちゃ坊主のB君が
A君と私を近くに座らせ
「チューしろチューしろ」
とはやしたてたなのだ
たぶん両想いだから
チューしろってことなのたと思う
単純な小2脳(笑)
わたし2番目のオンナですけど?
それって
本当の両想いじゃないと思うんだけど?
と今のわたしは言いたい
けれど
なぜか
ほんとに
キ
ス
を
し
た
ちゃんと口と口
唇と唇を合わせた
どちらが先にしたのか
どんな感覚だったとか
どのぐらいの長さだったとか
そんな事はもう覚えていないのだけど
A君の口はタコの口だったような…
教室での公開ファーストキス
今思えば
はやしたてたB君もびっくりしただろう
けれど
B君はその後何かにつけて
たびたびそのことで
わたしをからかい続けた
B君以外と一緒にからかう子も何人か居た
そうだっ
なんでわたしだけなんだ?
A君のことをからってはなかった気がする
そう考えると
B君はもしかして
わたしのことが好きだったのかも?
なんて思うのだが
何もうれしくないわっ!!
そのからかいは
小5でAくんが県外へ転校してく時まで続いた
約4年続いたことになる
なかなかの鬱陶しさである
わたしは本当にA君のことが好きだったのか
なぜチューしてしまったのか
よくわからないのだけど
人と違う
赤いランドセルや狐のマフラーで
からかわれることが
とっても嫌だったはずなのに
ここに書いてます
今度は自分から
人と違うことをしてしまっている
目立ちたくない
普通になりたい
からかわれたくない
と思っているはずなのに
目立つし
人と違うし
からかわれることを
自分からしちゃったんだよね…
小6
右下のウインク顔スタンプが1番のオンナCちゃん
これって
もしかして
セルフイメージどおりになってたのかな
(泣)
想像するに
当時のわたしのセルフイメージは
わたしは普通じゃない
だと思われる
当時のって書いたけど
長年のセルフイメージだったし
今も思ってるけど
悪いイメージは減った
それと
人の指示に従う
ということが
自分の身を守る術だ
と思っていたのかもしれない
まぁ〜
でも嫌だったのは
からかわれてことで
チューすること自体が
嫌だった記憶はない
両想い
仲が良い
チューする
のは自然だと
捉えていたのかな
両親の不仲の中で育った
わたしとしては
わかりやすく仲の良い状態への
憧れがあったのだろう