仙台に住んでいた時、仕事からの帰路は地元のお店が並ぶ小路を好んで歩いていました。そんな小路にも映画館があって上映時間がちょうど合えばふらりと入ってしまうこともありました。
この映画もその映画館で上映していました。
観たいな、観たいなと思っていたんですが、上映時間と帰宅時間が合わなくて、確か上映時間が午後4時と8時で映画館の前を通るのは6時前後が多かったから観そびれてしまった。
上映時間まで未だに覚えているんだからよっぽど観たかったんでしょうね。
休日に行けばよかったのに横着してしまいました。
こちらに持ってきたノートパソコンが18.4型の比較的大きな画面なので部屋を暗くして観ると集中できて楽しめました。
前回紹介した「くちびるに歌を」と同様日常の中にこそ素晴らしさがあることを思い出させてくれる映画でした。
日常と言えば「東京物語」を思い出しますが。
世界各国や日本を転々としてきた私にとってある意味自分の人生を考える良い刺激になりました。
綾瀬はるかさんと長澤まさみさんは以前はキャラ的に重なり合うイメージがあったんですが、この作品ではきちんと棲み分けができていると思いました。
二人ともプロポーション抜群のはずですが、演技力で勝負したのが現在の活躍につながっているなと思いました。
この二人は「世界の中心で、愛を叫ぶ」のTV版と映画版でそれぞれ亜紀役、夏帆さんはTV版の朔太郎の妹役で出演していてセカチューの同窓会のようでした。
広瀬すずさんは若いながらも実力を伴った本格的な俳優さんが出てきたなと思いました。初め歌を歌っていたかと思うと何年か経ったら卒業などと言って演技に転向するような移り気なキャリアではなく、本物を目指してほしいな。「おしゃれイズム」での物まねはおもしろかったです。「おしゃれイズム」の影響か、仙台ではニラをよく食べたなぁ。
フィルムで撮影された映画のせいか、映像が柔らかく感じられました。