LINE (1)
妻が他界して3カ月ちょい。
最近、やっとLINEを見れるようになってきた。
…だけど、まだツライ。
今までのLINEでのくだらないやりとりも。
くだらないLINEのスタンプの送り合いも。
待ち合わせの連絡も。
今晩の献立も。
入院生活のつらさも。
買ってきて欲しい物とかの写真も。
「退院したら、XX作ってあげる。
〇〇(私)がそれ好きだから。」
「退院したら、△△を練習する!」
なんて言ってくれたり。。。
朝の「いってらっしゃい」や、
夜の「おやすみ」
など…
やっぱり、
スクロールするたびに涙が出てくる…
8月の日曜日 1週目 (3)
その後、医者からの説明があるからと言う事で
別の部屋に通された。
先程のCTの結果がでたみたいだ。
結果。
…脳にまで転移が進んでいた。
最近、「言葉がでてこない」
ってよく言っていたが、勝手に
抗がん剤の副作用って思い込んでいた。
そのようなサインを妻が送ってくれていたのにも
関わらず、対処できなかった事に
自分が悔しい。
一昨年の8月に骨に転移し、
去年の8月に肝臓に。
それで、今年の8月に脳まで…
一度は回復に向かっていたのに
なんで?どうして?
どうしたらいいの?
って事しか、考えられなかった。
とりあえず、その日は遅いから
明日、
主治医の先生から詳しい説明があるとの事。
妻は、暴れてベッドから落ちると危険があるため
鎮静剤をうつとの事だった。
その後、病室に戻り、
「また明日来るね。」
っと言ったが…
… 届かなかった。
…聴こえていなかった。
ただただ、
茫然とした表情で横たわったままだった…
出会って以来、18年で
そんな表情を見るのは、初めてだった…
一体、何を思っていたのだろうか?
何をその時、考えていたのだろうか?
妻のその表情が今も、忘れられない…
8月の日曜日 1週目 (2)
病院に着いた。
運良く、その日の急患当直は入院担当医だった。
医者の質問の答えも、
さらには自分の名前も言えず。
関係のない答えを返していた。
…ショックで、見ているだけでもツライ。
代わりに医者に説明すると、
すぐにCTをとります。
今日は入院の手配をします。
との事。
CTが終わり、病室へ。
その頃には、いつもどおりの妻に戻っていて。
「私、なんでここにいるの?
どうして、ここにいるの?」
って言っていた。
夕方からの記憶はないらしい…
とりあえず、妻は病室に落ち着いたので、
私は一度、必要な入院の品を持ってくる為に
家に戻った。
病院に戻ると。
…妻は、また暴れていた。
ベッドからでようと必死でしていた。
家に帰ろうと必死にしていた。
母語語で「帰る! 家に帰る!」って叫んでいた。
看護師さん達がなだめようとも、全く聞かない。
顔見知りの看護師も、そんな妻を初めて見た。
と、言っていた。
私はショック。。。
どころの話ではない。
激しく動揺してしまった。
何がなんだかわからない。
色々と考えてしまう。
…このまま無理に
妻の希望どおりに帰って、
明日は大丈夫なのだろうか?
一人で家にいて、大丈夫なのだろうか?
と。
とりあえず、今日は泊まってもらおう。
って思い、話をするが。
全く声が届かない…
依然と「家に帰る!」って叫んでいる。
…つい、大声で怒ってしまった。
「今日は、ここにいなさい!」
…って。。。
妻は驚いた様子でおとなしくなった…
…でも、
これが妻との最後の会話になってしまった。。