トリコ286話「”青の”目覚め」

チチ 「ああ、そうやそうや」
   「お前らに渡すモンがあるんや」

煽り:チチに託されたものとは…?

チチ 「これは療水いうてな、グルメ界でも限られた場所でしか採れない貴重な水なんや」
   「この水はグルメ細胞をめちゃめちゃ活性化させる、要は”回復アイテム”や」
   「ごっつうダメージ受けても、これがあれば回復できるやろ」
   「ワシもそないたくさんは持ってへんから、一人一つずつや」
   「せやけどグルメ界では必需品になるで! 無くすなよ!」

トリコ「ありがとう、チチさん」

チチ 「それとトリコ…お前のその青い髪、生まれつきか…?」

トリコ「…いや…
    …覚えてねえけど、赤ん坊のときは黒髪だったはずだ」

小松 「そうなんですか!?」

サニー「髪が青いからなんだよ」



チチ 「お前の中に住んどる”鬼”は…"赤鬼"だけやないかもしれんな…」

トリコ「…え?」

チチ 「お前の中にはまだ他にもとんでもない化け物が潜んでるかもしれん…」
   「"以前に"顔を見たことがある…"そいつ"じゃないとええが」



タイトル:グルメ286 “青の’目覚め!!

煽り:圧倒的な力の差…!!

死んでるトリコの描写。
死体の横には療水の入っていた割れた瓶が転がっている。



ドクドク…ぶるぶる…

トリコの中のグルメ細胞が一気に増殖を始め、削れた部分を再生し始める。

ふと何かに気付き、歩みを止めて振り返る馬王。



ナレーション:
馬王が歩みを止めたのは…今死んだばかりのトリコに起きた”不可解な現象”のせいではなく…
それはたった1本の”エアツリー”の異変によるものだった。
馬王の規模からすればほんのちっぽけなものに過ぎなかったが
空気の放出量が増え、さらに馬王の食欲を刺激するようなかすかな香りを含むんでいた。

いったい何が起こっている…?
このエアツリーに…?


そのころ、トリコ体内では…
トリコの中の赤鬼(いつもの鬼)が扉を開く。
そこにいたのはさらに凶暴そうな別の鬼(青鬼)



青「ほう、こりゃ珍しいな…お前がここに来るとは…」

赤「来たくて来たわけじゃない、できることならお前を起こしたくはなかった」
 「だが…”本体”が死ねば全て消えるからな」

青「クク…”赤細胞”もすっかり…」

赤「”馬王ヘラクレス”が相手なんだ」
 「完全に力を出し切れない今の俺には荷が重い」



次の瞬間、数十本の棘が赤鬼の前に向けられる。
冷や汗の赤鬼。

青「いいのか…?
   俺が出て行って…奴の身体が持つのか?」

赤「”療水”が肉体のダメージを全て0にする」
 「あの”食材”を食べることができるなら…数分は持つはずだ おそらく…」

青「どっちにしてもデザートが欲しいと思ってたところだ…」
 「何歳だか分からん馬の肉なんぞ興味はないが…ちょっと遊んでやるか」




トリコ「ぐ…」

意識を取り戻し始めるトリコ。
右半身の再生がどんどん進み、右腕も凄い勢いで生えていく。

クンクン…

トリコ(こ、この匂いは…)

遠く離れたエアツリーで異変が起こる。
全ての実が一つに合わさり、巨大な一つの実となって落ちる。

ナレーション:
馬王は気付いた。
人間が調理したことに。
エアツリーの実を…"食べられる"状態にしたことに。



カッ!!!

再生したトリコの右半身を乗っ取る青鬼。
右腕をギューーーンと伸ばし、今にも地面に落ちようとするエアの実を掴むと
一口で食べてしまう。





「ヒヤアアアアア!!!!」

トリコの身体を抜け出す青鬼。
八王ヘラクレスに躊躇なく殴りかかっていく。



放たれた拳に鼻息で応戦するが、その拳は鼻息を貫き馬王の顔面へ!!

ドッカアアアア!!!

八王を殴り飛ばす青鬼wwww

青鬼「なんつー鼻息だよ!!」
  「楽しめそうだぜお馬さんよお!!!」


本当の戦いが始まる…!!


就任



「それなら5択だ」

「⑤二人とも死ね」

ドドドド!!

念で具現化したマシンガン?撃ってくる3人の男

コック「….!!なにやってんだよ!!」

前髪「やめろ!本当に殺す気か!?」



*「引っ込んでろ」

ミュヘル「出口固めとけ」

**「地下へ降りていきます」

ミュヘル「好都合だ慎重に追い込め」

「口だけのスーツ野郎とルーキーにものされる腰抜けが!!

お前らの過大評価に前からむかついてたぜ!いい機会だ!!」

銃撃を避けながら地下への階段を降りていくジンとパリストン

地下は炭鉱の内部のような通路の様子

ジン「沸点低すぎだろいきなりドンパチかよ」

パリストン「ジンさんて言われてるほど破天荒じゃないですよね」

ジン「小さいムチャをコツコツ重ねて出来たイメージだからな ってうるせーよ」

「元はといえばお前が挑発したからだぞ!」

パリストン「ひどいな僕はジンさんに乗っかっただけですよ」

ジン「ま 始めちまった以上奴らも引くに引けねーだろ」

パリストン「やりますか?」

ジン「おう 軽ーくな」

通路をある程度進んみ身を隠している二人

先程の3人も捜索中の様子

ジン「放出系なのに銃を具現化するような連中だ 楽勝だろ」

パリストン「…..ぼくに見られてて大丈夫ですか?」

ジン「ああ 問題ねーよ」ズズ…

左拳に念を込めて?ふりかぶるジン


ドドドドド!!

パリストン「!!」

念を地面にうちこんだ?様子

パリストン「(….これは….レオリオの…..!?)」

ジンの念が地をはい3人の男のもとへと向かう

「!?」

ズギャギャ!!

ドオォ!

倒れる3人

それを見ていたパリストン「…..」

「他人の能力をトレース出来る能力….ですか?」

ジン「そんな大そうなもんじゃねーよ」

「打撃系の能力は一回くらうと大体マネできちまうんだ

ま ただの才能だな」



別の通路で警戒している残りの協専ハンター二人

*「静かだな….」

**「まさか3人共ともやられたか…!?」

*「いくか….?」

**「いや….合図があるかもしれん」

ちょうどジン達の通路の裏側に潜んでいる様子

小声で話すジン「レオリオは医者志望だったな ありゃ触診と打診を試行錯誤した結果の能力だと思うぜ

こんな事もやったはずだ」

トントン…

通路の壁を触診するかのようにしてたたく

「オーラを飛ばしてエコー検査の代わりとか 壁の向こうに二人張り付いてるな…..」

パリストン「なるほど….」

ジン「こことここか」

「体内のメスを入れられないような箇所の腫瘍や血栓を破壊するとかな」

「こんな風に….!!」



ドン!!

壁越しに倒される男たち「ぐ….!!」

トントン…

地面を触診するジン「新手はこねーみたいだな」

パリストン「諦めたんですかね」

ジン「逆だろ」

「”任務”が完了したと思ってるんじゃねーか?」

パリストン「え…..?」

ジン「やつらに一芝居打ってもらったんだろ?」

「段取り臭ハンパなかったぜ?」

「色々粗はあったが中でも最大の失敗はムカついてるはずのモヒカンが

俺達に迫ってきた項目に”2人とも出て行け”って選択肢が無かったってことだな」

「ま その選択を入れちまうとオレがそれに乗る可能性があったからなんだろうが」

「都合優先のクソ台本につき合わあされたあいつらに免じてケンカ買ったけど

次はテメー自身でかかってこいや オレの能力が見たけりゃな」

そういって歩き出すジン

ゴゴ…. あの暗い瞳でそれを見つめるパリストン



ミュヘル「そうか バレバレかぁ….」

「オレは結構いい演技してたと思ったのにな」

もとの部屋に戻りくつろぎながら話しているミュヘルとジン

ジン「ウソだろ? どんだけ自分に甘いんだよお前」

「なに!?あの棒読みの説明ゼリフ!」

「マエカラムカツイテタゼー」

「って言ってたぞ」

ミュヘル「マジで撃ち殺すぞてめー(怒)」

ジン「演技以上に心配なのはお前の兵隊だけどな」

「暗黒大陸で通用するレベルじゃねーぞ あれじゃいいとこ援護要員だ」

ミュヘル「それは問題ない 実際援護部隊だからな」

部下たち*「我々の主な任務は偵察及び銃弾補填で」

**「射撃は援護専門であります」

ミュヘル「撃つのはあいつの役目だ」

ガチャン

立ち上がるロボット?の様な男?

ジン「相互協力型(ジョイントタイプ)か」

ミュヘル「その通り」

「強力な銃火器を具現化し”弾”として放出系能力者を搭載することで

単体攻撃より遥かに威力が増す」

ジン「兵隊に念の武器を飛ばしたのもこいつか 色々出来るんだな」

ミュヘル「ああ 中長期の集団戦では実物の銃を念弾用として携帯するよりも

断然戦闘効率がいいのは実践で証明済みだ」

「弾丸兼偵察援護要員とこいつの11人編成部隊通称”石壁”

ルボの内戦で唯一死者が出なかった伝説の傭兵部隊だ」

ジン「そりゃすげーや やるなお前 名前は?」

ロボ「仲間ハ私ヲ”ゴレム”ト呼ブ」

「他ノ質問ニハ答エナイ」

ミュヘル「オレもこいつと知り合って3年経つがずっとこの調子だ

声も顔も本名も知らん」

ジン「やっぱな 話しかけんなオーラ出しっぱなしだったし」



「ーんで兵隊の仕切りは全員お前だよなミュヘル

出来たら皆にオレの金受け取ってくれるよう言ってくれねーか?」

ミュヘル「……」

「正直に言っていいいか?」

「オレはNo2云々の話を聞いた時あんたで何の文句も無かった

金の件さえ持ちだしてなければな…..!」

「傭兵が何より横の信用を大事にしてるのは知ってるだろ?

”金で寝返った”なんてウワサが立つだけでアウトなんだ」

「自然と金の出入りはクリーンでシンプルにしないとすこぶる気持が悪い」

「本のタイトルはリモコンの位置が全部決まってるのとおなじ感覚だ

変えられたくないんだ」

「あんたの発現を知った時点で”抜けたい”と言い出した奴さえいるんだぜ

この件はオレも結構怒ってる」

「釈明があれが言ってくれ」

ジン「……いや」

「ぐうの音も出ないな…..すまないとしか言いようが無い」

「混乱させて悪かった」

「だが…..もう既に受け取ってくれた連中のためにも今更引っ込めるってわけにもいかねーし

ノーウェル基金への入金で…..手を打たねーか?」

※ノーウェル基金 (勇兵遺族共済)

傭兵が戦士した時残された家族に対して金銭や・精神面・就職・育児・教育など

あらゆるサポートを保証している慈善団体

ワンウェイピープル(少年兵や難民・経済弱者など選択肢が極めて限られている者達)

の救済・生活支援に尽力した軍人ノーウェルの個人口座に同志たちが金を持ち寄ったのが始まりで

三世代口座という特殊な預金形態は信頼のみで成立しており奇跡の口座と呼ばれている

ミュヘル「本気で言ってんのか?」

「送金の為に孫口座を作ったらもうあんたも傭兵だぜ?親の要請は断れねーぞ?」

ジン「生半可な金じゃ受け取らねいんだろ

あの口座なら全員で共有管理してるから変な噂は立たねーよな」

少し呆れ気味?のミュヘル「…..全くわからんな なぜそこまでしてオレ達に金を渡したいんだよ」

「なんなんだ!?」

ジン「….まあオレは先に口に出しちまって後から”何であんなこと言ったのか”理屈を追っかけることが多いんだが

今回も正にその典型でな….

だからこうしてお前らに迷惑かけてるわけだが まず….一番でけぇのは

金に目がくらむ連中はいねーと思ったから かな」

「だから 受け取ってくれる時はそれなりにオレを認めてくれる時だと思った」

「それと」

「おそらく 嬉しかったんだ」

「同じようなバカがいっぱいるってな」

クルリ コック ウサメーン おかっぱ ペコテロ達の顔

「元もとオレがこっそり楽しみにしていた渡航計画に横ヤリが入ったみたいな感覚でムカついていたんだが

でもさらに遡るとビヨンドの方がオレより先に挑戦していたわけだし

まぁ正直感情を整理しきれないままここに来たんだ」

「とにかくなんか文句が言いたくてな….」

「でもここに来て最初にオレの口から出た言葉が”オレも混ぜろ”

だったのには自分でも少し驚いた」

なるほど?…といった様子で話をきいているミュヘル

「ハッキリ言ってそこから”金だす”までの流れはよく覚えてねーよ」

ミュヘル「どうだったんだ?マッシュル」

マッシュル(おかっぱ)「自分が彼に問いただした記憶があります」

「契機は彼とパリストンの口論であります

私の印象では終始ジンの方が挑発的な態度を崩さず混乱をもたらす危険人物でしたが

前会長との件に起因する両名の確執とジン個人の大陸への思いを鑑みると

酌量に相当するものと言えるでしょう」

「しかしその当時はわたしも事情がわからずジン突然かつ一方的に人事変更を宣言したため

混乱防止の制圧行動を想定しマリオネ(おそらく例の人形、ロボの様な少女)とともに

臨戦態勢を整えつつ論理的解決の達成を優先するため

ジンに指揮系統変更のメリットを問いただした次第です

以上」

ミュヘル「なるほどな よくわかった」

「その結論が金….と」

ジン「まぁなんつーかさっきはかっこつけたけど

あの時は金なら押し付けても困らないだろって思ったんだよ!!」

「パリスとの因縁は…..少しばかり複雑でな….決してかき回したい訳じゃないが

やつをNo2から引きずり下ろして企みを阻止したいのも本心だし

ビヨンドの計画そのものには協力したいのも本心だ」

「認めるよ この金はオレからの餞でもあるが打算でもある」

「受け取るかどうか お前が決めてくれミュヘル」



ゴレム「ナゼ最初ニ ソウ説明シナカッタ?」

「ソウスレバスムーズニ話ガ進ンダノニ」

ミュヘル「いやだから….(何故それが出来なかったかを混乱収束のために恥を承知で話させてるわけで)

そこはまぁ察しろよ(汗)」

ゴレム「ハ?」

マッシュル「……..」


ジン「(まぁ こーゆーのも含めてオレのせいだな うん)(汗)」


ミュヘル「わかった」

「傭兵たちには全員了承させる そのかわり金はノーウェル基金だぞ」

「先に確認しておくがNo2はあんたでいい

ただし 現場で兵隊を束ねるのはオレって事でいいんだよな?」

ジン「ああ勿論だ」

ミュヘル「それと」

「子の孫(オレの息子)として口座を開設する以上お前はもうオレのチームの一員だ

戦場ではオレの命令は絶対!!イエス・サー以外の返事は許さねぇ

いいな?No2….!」

敬礼するジン「SIR YES SIR!!」ビシッ

ミュヘル「……」

「ま….あんたがそれでいいならオレ達はいいさ」

「これから戻ってくる連中もパリストンがジンをNo2と認めている以上反対はしないだろ」

パリストン「ええ 今全員の了解を得ました」

「潜入に失敗したので全員に堂々と送金してもらって結構です

これからリストを送信しますね」

「No2就任おめでとうございます」

ジン「名ばかりさ 今までどおりお前が仕切ってくれて構わないぜ」

向かい合う二人

パリストン「お断りですね お手並み拝見します」

ジン「そうかい なら遠慮無く」
スターダストヒルのゼブラ・ブランチ組。
ヒュウウウ……ボイスミサイル!!!

降って来た流星を次々に迎撃するゼブラ。
ゼブラ「ちっ、キリがねえな」
ブランチ「ちょっとどいてみ」
    「ぬああああああ」

ブランチは”体電磁石”を発動。

ナレート:
体電磁石は身体を丸ごと電磁石にしてしまう技。
体内で莫大な量の電気を生み出すことで身体に磁気を帯びさせ、身体を強力な電磁石に変えてしまうのだ。スターダストヒルの流星に含まれる大量の”鉄分”がブランチの磁力に一斉に反応し、一気にブランチ目がけて降り注ぐ…!!

ブランチ「今やゼブラ! 一気に片付けたれ!!」

ゼブラ「今度はお前がどいてろ」
   「ボイスエラプション(音爆発)!!」

一気に流星を破壊しまくるゼブラ。
ブランチ「やるやないか! 今の内に突っ切るで!!」

ゼブラ「ジェットボイス!!」

ゼブラはジェットボイスで、ブランチも雷を纏って一気に駆け出す。


場面変わり、蜂の巣平野のサニーと河童のノッシュ。

「"ヘアリード”」

髪の毛を駆使し、レーザーの雨をうまくいなすサニー。
サニー「あ、あちっ!!! あっちいな!」
   「だがこんな熱じゃおれの髪は焼けねえぞ」
ノッシュ「ヤッホー!」

軽々としたステップでレーザーを避けまくるノッシュ。

サニー「待てノッシュ! おま、速すぎ!」

ノッシュ「いっそげー、サニー♪」

レーザーを避けまくるノッシュ。

サニー(なんでアイツこんなもの避けられんだ)

そこに特大のレーザー雨が!

ノッシュ「あ! 雨が大きくなった! レーザースコールだよ!!」
    「ん~!!」

ムキムキ…ギュッ!!

身体中の肉を頭に集め、頭のお皿が大きく輝く。

「”皿盾”!!」

ギャギャギャギャ…

強力なレーザーを跳ね返しまくるノッシュ。

ナレーション:
全ての筋繊維を頭の皿に集めることでノッシュはあらゆるものを跳ね返す盾を作りだすことができる。
サニーもびっくり。

サニー「うおっ! マジか!! っていうかノッシュ、おまそれできんなら初めからやれよ!!」

ノッシュ「で、でも…この技は数秒しかもたないんだよね…
     しかも使ったあとはしばらく動けなくなるから、助けてねーサニーさーん♪」

サニー「は?」

動けなくなったノッシュを抱えて走るサニー。

サニー「うおお、余計危険じゃねえか!」
   「数分!? 数分も動けなくなるのかお前!?」

ノッシュ「2分だとおっもうなー」
    「でもそしたらまった数秒”皿盾”使えるよー♪」

サニー「もういいよ!!」


一方、毒雨草原を行くココとディナー。

「”毒傘”」

読んで字の如く、毒で作った傘を持つココ。
ディナーは掌に液体を垂らし、解毒花というものを取り出す。
傘のようなその花は、降り注いだ毒を浄化?中和?してるみたい。

ココ「へえ、そんな花があるのか」

ディナー「解毒花は絶滅種なんですが、再生しました…」
    「僕も再生屋なんです」

ココ 「頼りがいがあるね、ディナー」

ディナー「気を付けて下さいココさん」

キラッ

上空で何かが光った次の瞬間、何かがココの傘を突き抜けて地面に穴をあける。

ココ「な、なんだ…これは…」

ディナー「”ひょう”です、触れたもの全てを瞬時に分解してしまう”毒ひょう”…」

ココ「マシンガンでも防げる僕の毒傘を貫くなんて…直撃したらひとたまりもないだろうね」

ディナー「”毒雨草原”はここからが本番ですよココさん!」

ココ「そうだね! 急ごう!!」

ディナー「ええ、”のろま丘”はすぐそこです!!」


一方CARエルに乗った小松とマッピーは、馬王の丘の西を全速力で飛ばしていた。
明らかにジェット機なみのスピードw

マッピー「もうすぐーよ! “のろま雨の丘”!!」

小松「待っててくださいトリコさん! すぐ戻りますから!!」
  「食王"エア”を調理して…!!」


そして馬王の丘、中央では…

トリコVS馬王ヘラクレス!!!


トリコ(いったいどう戦う…仲間のサポートはねえ、だが考える意味もねえ!!)
   (ただひたすら…全力で殴り合うだけだ!!!)

トリコ「よっしゃああ!! 行くぜ八王ヘラクレス!!!!」


ボッ!!

ヘラクレスの鼻息でトリコの半身、そして周囲一帯が吹き飛んでしまう。
もちろんトリコ死亡。次週へ。