痛み・・・と一言いうても
これは説明が実に難しかったりします。

・炎症や刺激による侵害受容性疼痛
・神経が障害されて起こる神経障害性疼痛
・心理、社会的な要因によって起こる痛み・・・などなど
複数の原因がコンプレックスに絡み合って引き起こされるものなんですね。

外傷や骨折、腫瘍や感染症などは別として・・・
痛みの話にすると、まだまだ浅い自分の頭やと
ブラックホールに吸い込まれそうになるので (-_-;)

先日話した
股関節に絡む腸腰筋の痛みについて考えてみたいと思います。



そもそも筋線維には痛覚線維は存在しません。



筋肉の痛覚線維は、筋線維を包む結合組織、細動脈のまわり
および筋肉と腱の結合部にみられます。
毛細血管や筋線維に痛覚線維はないんですね~。

つまり…
センサーのある筋膜や腱に
何かしらの痛みを引き起こしている原因があるということですね。





じゃ、なんやっちゅー話ですが


どうもこれは、次の基準項目から
筋筋膜痛症候群と思われます。

・筋に触れられれば索状硬結を触診できる。
・索状硬結内に鋭敏な圧痛点が存在する。
・患者の痛みの愁訴は、硬結内の圧痛部位(活性型トリガーポイントと  同定される部位)を圧迫したときに認知されるもの。
・受動的にストレッチさせようとしても、痛みのために可動域制限がかかる。

なるほろ。
では、筋筋膜痛症候群とはなんやっちゅう話ですが…

・急性あるいは反復性の過負荷ストレス
 筋肉の使いすぎによる帯状の凝り、圧痛と関連痛。
・筋肉の緊張が高まると、痛覚受容器が分布する筋肉や
 筋肉を包む筋膜に無理な力が加わって痛みを生じる。
・また、筋収縮のために血管が圧迫されると
 筋肉への血流の障害が加わり、ブラジキニンのような発痛物質や
 プロスタグランジンが産生されて痛みが強まる。
・筋肉の収縮が強まって攣縮に移行するとなおいっそう、痛みが出やすくなる。
・攣縮が続くと、筋線維の一部が傷害されて、線維筋痛症になる。

…とあります。


ん~、そんな過酷に使ってるって
自転車?サーフィン?
でも、もっと前から三角座りの時痛かった記憶があるねんな~。

なんにしても、腸腰筋筋膜の癒着や損傷
コリによる血液減少として老廃物や痛み物質の蓄積となって
トリガーとして痛みが出てるのかな~って感じます。




そして痛みはその筋肉自体が感じてるわけではなく
センサーから痛みの伝導路(脊髄視床路)を伝って、脳で認識しています。

ちなみに麻痺とか運動疾患やったら、錘体路・錘体外路障害ですよね。
(ここらへん、鍼灸学生時代本当に苦労したな~)



こう見ると、筋骨格系の痛みは構造の異常によるものではなく
生理機能の異常によるものと言われているのも分かる気がします。




鎮痛に鍼灸治療がいいというのは
軸索反射といわれる血管の拡張による血行促進や
中枢経路における下行性痛覚抑制系を作動させる鎮痛機構を高めるとか
(よく分からんですよね ガーン)
お灸においても鎮静・鎮痛作用や消炎作用・誘導作用などなど
様々な鎮痛機能が高められ、筋膜の癒着や硬結した部位や
中枢系統にもアプローチ出来るからではないでしょうか。

他にPNF(固有受容性神経筋促通法)を応用したストレッチや
筋筋膜リリース法やトリガー療法、お悩み相談 (笑)
もちろん、コリや血行・神経伝達障害を引き起こす骨格の歪みや
関節の歪みを正すのも大切です。

痛みを取り除くやり方もいろいろありますが
大切なのは、いかに患者さんの痛みに向き合って施術できるか。
まずはこれに尽きると思います。



チョッと難しいお話に頭がこんがらがりそうでしたが \(>_<)/
痛み1つおいても、からだは奥が深いですよね。
人の体は宇宙ですから…

冒頭にも触れましたが、痛みの原因は多岐にわたります。
痛みを取り除く知識と技術、まだまだ学ぶべきことが多いです!
自分のからだも、またいい臨床経験となりますね(笑)

もっと勉強して、皆さまに喜んでいただける治療を目指して
これからも一生懸命頑張りたいと思います!

○(o|o)o シュワッチョ‼




静岡市清水区 小さな癒し隠れ家 Rakutai楽体

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