なんだか随分間が空いてしまいました(^^;
なんだかんだバタバタしてて気付いたら大阪公演も終わり、博多公演も中日を過ぎているという体たらく……
駄目だなぁと反省しつつ、トリプルキャストの印象を
ラスト二つの内、エポニーヌです。
最初に観たのはプレビューでのふうかエポ。
2017の時と同じで可愛くてけなげなエポがふうかちゃん。
華奢で折れそうな体格といい、ひたすらマリウスを見つめている視線といい、少女という言葉がぴったり。
私のツイッターのタイムラインではふうかエポを守りたいっていう呟きが溢れていたんですが、見る人の庇護欲をそそるタイプのエポだと思います。
育ち方が違えばコゼットになれたかもしれないエポだなぁと、しみじみ
ちなみに、エポに気付いてるコゼである小南コゼに対するエポの反応で一番哀れなのがふうかエポ。
見ないでというように深く帽子を被って、下を向いちゃうんですよね。その仕草が可哀想で仕方ない。
しかし、あの細い身体のどこから、あの素晴らしい声が出てくるんでしょうね?
次に観たのは昆ちゃんエポ。
はっきり言って、強い(笑)
ふうかエポを観た後だと、その強さが際立ちます。
アンジョは昆ちゃんエポを説得して仲間に入れるべきだったんじゃないか、そしたら革命成功したかも?って思うくらい強い。
昆ちゃんエポは、実際のところ、マリウスを愛しているけど、愛されることを望んでないというか端から諦めてるエポだなぁと思います。
昆ちゃん自身の年齢やキャリアもあるだろうけど、一番大人なエポで、こういうこと言うのはどうかと思われるかもですが、おそらく、非処女だろうなぁと。
自分や家族のために身体売ったことがありそうなエポだなと思うんですよ。
2017でも感じたんですけど、昆エポにはそういうどこか自分の人生を諦めてる感がある。こんなもんよ、って歌う言葉の中に、恋に対するだけじゃない、もっと深い諦観がある気がします。
あと、エポのこと、「ポニーヌ」って愛称で呼ぶの、マリウスともう一人、モンパルナスっていうテナの仲間の若い男がいるんですけど、なんとなく昆エポは彼と寝たことありそうだなぁとも感じましたね。どうやらモンパは相当エポのこと気に入ってるようだし、エポもそう呼ぶことを許してる当たり、距離が近そうだなと思うんですが、他の二人は単に年が近いのと、一方的に気に入られてる感が強いんですが、昆エポはもうちょっと踏み込んだ関係っぽい。ま、あくまで私の妄想なので、そう感じた人もいるってことで(笑)
そういう昆エポの歌う「オンマイオウン」、凄まじかった。いきなり泣かされました。
恋が叶うなんてこれっぽっちも思っていない、だからこそせめて想像の中では幸せでいたい、けど結局全部夢でしかない、そういう諦めと夢を見たい気持ちと絶望が入り混じって、泣くしかなかったなぁ。
噂では昆ちゃんは今年でエポを卒業するつもりらしいと聞きましたが、むべなるかな。
彼女自身の歌と演技のスキルが存分に生かされた素晴らしいエポでした。
そうそう、小南コゼに対しての昆エポ、一度キッと目を見つめ返した後、すぐに目を逸らして二度とは見ないエポでした。
そしてラストが屋比久エポ。
東京でも名古屋でも観られず、大阪でようやっと観れました。
これまた個性的なエポ。ふうかエポと昆ちゃんエポが年齢の差はあれ、完全に「女性」だったのに対し、屋比久エポは少年めいたというか、恐ろしく女の匂いの乏しいエポでした。
貧しく荒んだ暮らしの中で、女であることを理由に搾取され利用され落ちていった女たち、例えばファンテのような、を見てきたからではないかと私は推測したんですが、自分が「女」であることを拒否しているようなエポだなぁと。
そのエポが生まれて初めてマリウスに恋をしたわけですが、恐らく、彼女にとってマリウスは「夢の王子様」なんだろうなぁ。
そう感じたせいでしょう、屋比久エポの恋はどこか現実味がなくて、オンマイオウンで夢見るだけと歌う前からマリウスといる時だけは常に夢を見ているような雰囲気を感じました。
だからかなぁ、「恵みの雨」で一生懸命マリウスにすがり付いて「いてね、傍に」って歌うのがまるで子供が大好きなぬいぐるみを必死に抱き抱えているようで、哀れで悲しかった。
小南コゼに対しては、現実を拒むように、終始目を逸らし俯いていたのが印象的でしたね。
そいうわけで、どのエポもそれぞれに良さがあって、素晴らしいエポです。
この後、博多と札幌でまた三人とも観られるのでとても楽しみ。
さて、残るはマダムだな。書く気力があるうちに早めに書いてしまおうと思います。