ちょいと難波に出る用事があったので、平日だったこともあって、船場センタービルへ行ってきました
船場センタービル
近畿に住む着物人の間では常識ですが、そこは着物の小物から大物まで、格安で買える問屋街でございます。普段着物派にとってはおなじみの居内商店さんの実店舗があるところでもあります。
今回の私のお目当ては、着付け小物の書い足しと、草履
ネットで検索してみればゾロゾロと記事が出てくるかと思いますが、船場センタービルには【ちぐさ】さんという履物専門のお店があるんですよ。
こちらのお店、好きな台と鼻緒を選んで自分の足に合わせてすげてもらえたり、布やら何やらを持ち込んでオリジナルの草履をオーダーできたりします。
それでいて、お値段は市価の半額くらいと格安
お財布にも足にも優しいお店です
実を申しますと、私、22㎝と足が小さいのですね。
まあ、身長150cmのチビですから、足のサイズもそれに比例してるだけなんですけど。
で、市販の草履だと踵からはるかに余る台が丸見えという、あまり美しくない状態だったりします。
けど今更足のサイズが変わるわけでも、世の中の皆様が私サイズになってくれるわけでもないから仕方ないよね、と諦めていたんですが、ここだったら足に合う草履があるかもと色々調べて思ったのです。
で、行ってみたら、山ほどあった~
いや、多分、23cm~24㎝くらいのMサイズでいける人から見たらそんなでもないんでしょうけど、私のようなちょっとばかり世の多数から外れたサイズの人間にとっては、山ほど、に見えるくらいはあったわけですよ。
わ~い
一気にテンションあがった私。
で、色々見てたら、すごく柔らかくてふかふかで、しかも土踏まずにジャストフィットする、「キャメルクラッチ」とかいう名前の台があったわけです。
試しにそれのSサイズを履かせて貰ったら、ほんのちょっぴり踵が台からはみ出る、着物の草履としては最も美しい形で履けていたのですよ
こんなん、初めてやし
お値段を聞いてみたら、マジでという安さ。
この台、京都とかの和装店では3~4万とかで売られている台だそうですが、こちらのお店だと、ぶっちゃけ、カレンブロッソさんのカフェ草履の一番安いのと変わらない値段。カフェ草履、軽くて歩きやすく雨にも強いという評判を聞いて買おうかどうしようか迷っていたんですが、サイズ展開を見ると、私にはSでも若干大きいんですよね。鼻緒の調節とかもできないし。けど、こっちはジャストサイズでしかも足に合わせて鼻緒の調節もしてもらえるし、緩んできたらすげなおしてもらえるし。
というわけで、消費税増税前だし買っちゃえと、決断しちゃいました
それがこちら
光沢のある綺麗なブルーグレーの台に、水玉の鼻緒が可愛いでしょ
台の真ん中よりちょっと下あたりが膨れてるの、わかりますかこの部分が、土踏まずにジャストフィットで歩いていて気持ちいいんですよ~
カジュアルな着物が多い私にピッタリのカジュアルな草履で大満足
職人技だなぁと思ったのは、【ちぐさ】のおっちゃん、「ちょっと触らせてな」と私の足を触って甲の形とかを確かめただけで、ものすご~くピッタリの強さに鼻緒をすげてくれたこと。
「履いてみ」と言われて履いたら、あらビックリ、ですよ。
スルッと足が入って行って、足踏みしようと足を上げたら、そのまんま吸い付いたみたいに草履がくっついてくるんです。前ツボを指の間に引っ掛けて持ち上げる、みたいな動作が全然いらない。履きやすいのに足の裏に吸い付いてくるみたいな感覚は初めてです。
これでこの値段……安すぎるやろ
おっちゃん、ありがとう~
これから履物は絶対【ちぐさ】さんで買おう、と決心した私でした。
今度は三味型の下駄かしぐれ草履かどっちかがいいなぁ。
持ってるしぐれ草履、やたらでかくて、踵の後ろから2~3センチくらいはみ出てるもんな。そのせいかよく踏まれるんだよ
夏用のんもいいよね。
あと、オーダーの草履にも挑戦したいなぁ
夢は広がるばかりでございます。
そんな今日の私
鼠と青の格子の紬に紺の絞りの羽織、博多帯、というカジュアル路線
半襟はこの時期だけの夜桜模様
この格好してると、息子に「いつもとちゃうなぁ」と言われました
私、いつもはもっと明るい色を着ているらしい。そういや、着物と帯と半襟を同系色でまとめたことなかったかも。あと、この着物着る時は大抵帯は赤かったな。
意外と息子は見てないようで見ているようです