「無休電車」 | シャオ2のブログ

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最近は着物と舞台に夢中




久々の観劇日記






ワカドクロ以降、月1~2のペースで観劇してましたが、なんとなくアメブロに感想あげる気にならなくて、随分空いてしまいましたあせる






なんででしょうね?






もうゲキシネ化してる「シレンとラギ」も観たし、「五右衛門ロック3 ジパング・パンク」も観たし、「3150万秒と、少し」も観たし、「ロッキーホラーショー」も観たし、「リトルショップオブホラーズ」も観たし、「恋する惑星」も観たし、「ヘンリー4世」も観たし、「ダンスオブヴァンパイア」も観たし、ミュージカル「ロミオとジュリエット」も満たし、上川さん主演の「真田十勇士」も観たし、StarSのコンサートも行ったし、歌舞伎の杮落とし公演も観たし、能も観たし、とにかく色々観たんだけどな






そしてどれもこれも面白かったんだけど






なんとなく観劇後あんまり間をおかずに書く気になれなくて、そのまんま…だったんだよね






まあ、そういうめぐりあわせだったってことで






その内、気が向いたらどれかしら書くかもしんないし






 






とまあ、前置きはともかく






劇団鹿殺しさんの「無休電車」観てきました






前回公演の「BONE SONGS」がなんとなくツボで、これから通おうと思ってたらば、劇団主宰(?)の菜月チョビさんが1年留学なさるそうで、その間劇団はお休みらしく、その充電前公演とのこと






あらまぁ…






主要メンバーが一人抜けただけで、劇団の活動が休止ってあたりがいかにも小劇場系らしいなぁ汗






ともあれ、観てきたわけです






前回、ツボだと思ったのは、菜月さんの日本人女性にしては珍しい太くて低い歌声と、舞台全体から感じられた猥雑でエネルギッシュなパワー






私は劇団☆新感線が好きなんですが、彼らが大阪の小劇場でやってた頃のパワーを思い出させてくれる感じです






 






そう思えば、かなり洗練されちゃったのね、新感線……






 






閑話休題






ストーリーは、気宇だけは壮大だけど、やってることは滅茶苦茶な兼業俳優達が解散するつもりが何故か東京に出て路上パフォーマンスをするも上手くいかず、そこに家業というか本業というかの、工務店の負債だのなんだのが絡んで、というお話






大工とか工務店とかはともかく、劇団のくだりは、彼らの劇団の歩みそのもの






なんというか……






現実の彼らは、よくは知りませんが、劇団としては曲がりなりにも成功してるんだと思います






小さな箱ではあっても、満員近くまで集客できてますし、グッズやDVDの売り上げもあるようですし






けど、舞台の上の劇団は芽が出るのかどうかかなり微妙






冷静にストーリーと背景だけ探れば、かなり救いのない話です、これ






ちゃんとした劇場で一度も芝居をしたことのない劇団






3000万の負債抱えて、仕事を続けるどころか、家も土地も風前の灯という工務店






最初に提示されたこれらの問題は、約2時間の上演時間の中で何一つ解決していない






にも関わらず、妙な明るさのある幕切れ






前回もそうだったんですが、話そのものは恐ろしく救いのない、暗い話なんですよね






夢だけ追いかけて、気がつけば年だけとって、先になんの展望もない人生、みたいな






なのにどういうわけか妙に明るい






このギャップが、どうやら私のツボを押したようで……






これがこの劇団のパターンだったら、これからも観たいなぁ、と思います






 






1年後、菜月さんが帰国した後の公演、どんなお話なんでしょうか?






今から楽しみです