髑髏城の七人 ― 初見の印象 ― | シャオ2のブログ

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最近は着物と舞台に夢中


昨日のソワレを観劇。
初見の感想としては、青いな、と。
物語の内容も、キャストの演技も、全て含めて、青い舞台でした。

青いというのは、未熟であると同時に、成長の芽があるということでもあります。
未知数の魅力、とでも言い換えましょうか。


今までのドクロは、良くも悪くも、大人の物語でした。
夢破れた大人が、足掻き、諦め、懊悩する。
そんな物語だったように思います。
だから、実を言えば、ラストはいつも滅びの予感のようなものがありました。
勝って別れていった彼らは、再び会うこともなく、やがて歴史の中に埋もれるようにして死んでいくんだろうな、そしてそれはそう遠くない未来なんだろうというそんな思い。

今度のドクロは、逆に若者の物語でした。
神のごとき大きな存在がいて、それに盲従するように育った少年が成長して青年になった時に、いきなりその存在が消え失せて、戸惑い、迷い、諦めようとして諦めきれず、道を失ったあげくの物語だと、そう感じました。
彼らは別れた後も生きていくでしょう。
人間ですからいつかは死ぬにしても、まだまだ生きて、結局、狸の親父が天下を取ったかと笑いながら、江戸の町を歩いていく、そんな気がします。


各キャラクターや役者に関しては後日。
後2回観に行く予定なのでその後に書きたいと思います。
私が感じた芽がどういう風に成長するか、はたまた枯れてしまうか、愉しみです。




とか書いてたら、メールが…
メタルさん骨折って!
後半、足引きずりながらだったから心配してたんですが、そんな重傷だったとは。
代役は難しいんだろうなぁ、脚本を一部手直しってことだし。
どうぞ、早く良くなりますように。

それにしても、鋼鉄の時といい、色々大変だなぁ…
劇団員、皆もう若くないんだな、としみじみ思ったり。
これ以上、怪我する人がでませんように、祈ります。