息子に付き合って戦隊やライダーといった子供番組を見るようになって、若い俳優さんたちを知る機会が増えた。
基本、舞台は好きで観るけれど、TVは観ない方なので、かなり新鮮ではある。
どの人も顔立ちは綺麗だし、背も高いし足も長いし、日本人も綺麗になったもんだと感心する。
年甲斐もなくファンになったりもした。
現在は、シンケンジャーの殿を演じた松坂さん、流ノ介役だった相葉さん、ボウケンジャーでチーフだった高橋さんや響鬼のザンキさんこと松田さんなんかに心ときめかせたりしている。
皆さん、かっこいいよねぇ。
ただ、やっぱり、けどなぁ…と思うことが結構ある。
というのも、若い俳優さん、特に特撮がデビューの方というのは、お世辞にも素晴らしい演技力の持ち主とはいえなかったりするから。
TVを観て思ったんですが、映像での演技というのは、細切れに撮影することもできるだけに、10分、役になりきってるように見えればいい。
極端な話、5分でもOKだ。あとはそれを編集して繋げばいいから。
うっかりボロが出ても、撮り直しができるし、後でカットしてもいい。
舞台はそうじゃない。
板に乗ってる間は、ただ立ってるだけでもそれなりに見えなくては話にならない。
それが身につくには、それなりの稽古が必要だと、私は思う。
だから、若い俳優さんだけが出るようなタイプの舞台は、正直、感心しないことが多い。
皆で切磋琢磨といえば聞こえはいいけど、所詮学生のクラブ活動と変わらないように思える。
若いというのはいいことで、所詮クラブ活動でも、吸収できることや成長できることはあって、それなりに上手になる人はなったりする。
けど、その上に行くには、それでは足りない。
こんなに頑張りました!とか、これから頑張ります!というのも、私にはどうも納得行かない。
実力が足りないなら、頑張るのは当たり前。
問題は、頑張っても結果が出なかったらどうすんの?ということ。
頑張ったという過程を評価してもらえるのは、子供のうちだけだ。
大人になって、プロになったら、結果をださなきゃ話にならない。
結果が駄目でも過程を評価してねといわれても、「それでお金貰ってるプロでしょ?何言ってんの?」と思ってしまう。
若い俳優さんについてるファンの中にはそれを違和感なく受け止めらて、オカン目線で「頑張ったもんね!凄いよ!」って言える人もいて、けど、それはどうなの?と思うわけで…
そういうファンの方が俳優さんにはありがたいのかもしれないけど、やっぱり私は結果がでなけりゃ「駄目じゃん!」と言ってしまう。
数ヶ月前、その若い俳優さんわらわら舞台を観に行き、秋口にも、また別の若い俳優さんわらわら舞台を観に行くのですが、その時、どういう評価を自分が出すかな、と今から戦々恐々だったりして…
ちなみに、数ヶ月前の舞台の感想は「高い学芸会だな、こりゃ」でした。
普通の舞台としては安いチケット代でしたが、学芸会を見に行ったと解釈すれば高すぎ
唯一の評価点は、普段、あんなにたくさんの若くて綺麗な子を見る機会がないので、目の保養になった、それだけでした。
秋口のもそうなるのかなぁ…