様々な事業者が居る中で、この企業主導型保育を行うにあたって、

もっとも重要視しなくてはならないことは、

 

企業内に保育園がある=長時間労働、休日出勤させても大丈夫!

                (特別な事情は仕方ないですけど)

 

このような風潮を社内にまん延させないことだと思っています。

 

子どもたちが保育園に行っている間は、保育園は第二の家なのですが、

基本は保護者様の愛情は欠かすことが出来ません。

保育士という専門職からの支援はとても大事なのですが、

保護者様以上の愛情は注げない(限界があります)というのは否めないです。

 

当園は、土曜日も保育サービスを行なっていますが、

月曜日~土曜日まで預ける保護者様も実は存在しています。

あえて保育園からは何もお伝えを行ないませんが

(恐らく平日のどこかは休暇であるはず=労働基準法上、週40時間を超えちゃいますね)

保護者様も1人の人間としてゆっくりと休みたいというお気持ちは理解ができますが、

できれば、子どもと過ごす時間も大切にして貰いたいなって、正直、感じるところです。

 

企業主導型保育事業は、「働き方改革施策」の一環であり、

労働者に不利益な状況(長時間労働、休日出勤等々)を作り出すための施策の一環では

ないのです。

 

子育てをしながら、安心して仕事を続けることが出来る環境をまずは作り、

子育てをする保護者に優しい職場を作ることで、

企業主導型保育事業は大きな力を発揮することが出来ます。

 

例えば・・・・短時間パート従業員でも利用できる=認可保育園に入園が

       できない従業員を救えます。

 

そうそう、この事業に携わってみて感じたこと。

 

保育事業って、開所時間が11時間、13時間とありますが、

実は労働基準法上、8時間労働、週40時間の決まりは、皆様ご存知のとおり。

これは保育士である職員も同じなのです。

 

ということは、労働基準法上、8時間を飛び抜けた分は、

保育士のライフサイクルが犠牲になっていたり

または

シフト上でなんとかやり繰りをしているんです。

 

少ない人員体制で業務を行なえば、子どもたちは活発ですから、

ひとたび事故が起こり、設置運営する法人の社内外からの責任追及は避けられません。

そして保護者様からの信頼は即時失墜します。

 

保育士も1人の労働者であり、仕事と子育てを両立させながら業務に従事している方も

多いのが現状です。

 

企業主導型保育事業を運営する法人は、その点は忘れてはならないのだと思います。